本・映画・TV・WEBについての雑記と近況雑談
これは2001年4月の四月馬鹿 です(反省の弁) |
WEBやTVで見聞したことを綴る雑文サイト。比較的長文の、多少はテーマのある雑文と、とりとめのない近況雑談(WEB日記)がある。といっても両者にあまり違いは無いのだが。
HTML 4の仕様で非推奨とされていた“見た目”に関わるHTMLのタグ要素を2001年4月から一切使用禁止にするというW3Cの緊急勧告はWEBの現状を無視した非現実的なものだという批判の声が高かったが、本日から予定どおり実施されることとなった。<BODY>、<FONT>、<TABLE>などのHTMLタグでのサイズ・色・マージン指定は、ページがWWWサーバーから送出される際にフィルタリング処理され、違反部分を排除した形でユーザーエージェント(ブラウザなど)に送られることとなる。
WEBをざっと巡回してみたが、HTMLタグでデザイン指定していたページはどこも一様に“白地に黒文字”(文字サイズは均一)で表示されるようになっている(一部、サーバー・キャッシュのきついサイトでは以前のままの状態で表示されている)。なんだかインターネットの世界が4、5年前に逆戻りしたような感じ。単に表示がシンプルになるだけならいいのだが、凝ったデザインを非推奨勧告を無視してHTMLで行なっていたページは悲惨なことになっている。
違反排除フィルターはALT属性の無いIMGタグを無効化する。このため画像が一切表示されず、全部白紙ページになっちゃってるサイトも多数ある。まあ自業自得。HTML 4の仕様発表からは3年以上経っている。勧告をずっと無視してページを作っていたツケである。(“非推奨”を“禁止”にするという今回の決定は、唐突で強引ではあったが。)
当サイトはテキスト主体でレイアウトも単純な作りだからあまり影響はない。が、見出しや背景色の指定がすべて無効になっているのはちょっと悲しい。急遽、スタイルシートで配色指定をやり直した。過去ログなどはヒマをみて少しずつ修正する。
当サイトが間借りしているジオシティーズは自動的(強制的)にユーザーページの上部にジオガイド(広告バナー付きのナビボタン)を添付するのだが……ALT属性が無いため広告バナーが出なくなっている。早いとこ“正しいHTML”に書き直さないと広告収入激減しちゃうぞ。(^^;) >ジオシティーズ
25日、テレビ東京が「Z」を放映。野党政治家が暗殺され、やがて事件の余波で政変が起こるというギリシアでの実話をもとにした映画。多大な影響を受けた作品なのだが観るのは2度目。年月を経て前半部のエピソードはかなり記憶から消えていた。観ていて感じる思いも、以前とはずいぶん違ったものとなった。
予審判事が事件の真相に迫ってゆく過程が実にスリリングなのだが、今回観て、暗殺の実態があまりにお粗末なのに呆れることとなった。暗殺実行者は粗暴で幼稚、黒幕たちの行動も笑ってしまうぐらい短絡的で杜撰なんである。だからこそ政治的に中立な予審判事のありきたりの調査で次々に真相が露わになってゆくのだが。現実の陰謀というのはフィクションが描くほどに周到ではないということか。
以前観た時には感じなかったこと。ここに描かれた(告発された)当時のギリシャの政治状況は確かにひどいものだが、現在の日本には無いものがある。与党と断固対決する野党勢力、改革を求め行動する国民・学生、職業倫理に忠実なジャーナリストおよび検事。軍政という剥き出しの暴力のみが民主主義を殺すわけではない。
もう一つ、今回初めて認識したこと。暗殺される野党政治家(元オリンピック選手で国民的英雄、医学博士でしかも美男、そりゃ抹殺したくもなるわな反対勢力は)をイブ・モンタンが演じているのだが、実に色っぽい。十代の頃は彼の、中年男のフェロモンに気づかなかった。
中盤、学生たちが白ペンキで道路に“Z”と大書するシーンがある。エピローグでこのメッセージの意味、作品タイトル「Z」の意味が語られる。Zは古代ギリシャ語で“彼は生きている”という意味をもつ、それゆえ軍事政権はZの文字を使用禁止にした、と。
だからこの映画のタイトルはゼットではなくジーと発音するのが正しいのだ、とかつて先輩が言っていた。真偽は不明。
「キョロちゃん」最終回、予約録画失敗。(x_x)
いしいひさいちの初期4コマの人気キャラ・大関アサシオは、負けが込むと“言い訳の湿布”が急に増える。森総理、今日は“杖”を使っていたんだそうな。腰痛悪化? お大事に。
中古ソフト販売訴訟、27日の東京高裁判決に続き大阪高裁も「中古販売OK」の逆転判決。
Nステは解説のなかで本やCDとゲームソフトの卸値・返品可否の違いにふれ、発売直後に大量に中古品が店頭に並ぶこと、販売店側が売上げの数パーセントをメーカーに還流する提案で歩み寄ろうとしていること等の背景には、返品不可(買いきり)で販売店側が不良在庫を抱え込まざるを得ない裏事情があると指摘。
裁判は「メーカーVS販売店」という対立構図だが、これに問屋はどういう形でどの程度関与しているんだろう。流通の問題である以上、問屋が無関係のはずはないのだが。ちなみに、最新事情は知らないが、少なくとも5〜15年ぐらい前のパソコンゲーム業界では、買いきり制による不良在庫のリスクはかなりの部分、問屋が負担していた(販売店への押し付けもあるにせよ)。
東京高裁の判決を報じた27日のNステは頒布権についてはほとんどふれなかったが、今日はちょびっと解説あり。個人的にはメーカーに頒布権を認めない(東京高裁)、認めるが新作発売時の1回限り(大阪高裁)、という判断は妥当だと思う。などと書くと一家言ありのようだが、頒布権をソフトに適用することの是非については、2年ほど前WEBで読んだ見解をほとんど鵜呑みにしている。
・参照→ 赤尾晃一のホームページ (雑文の館に中古問題に関する論考多数あり)
本日のNステはスペシャル・デーであった。上山アナ+森永コメンテーターのUSJリポートは私はあまり興味を感じなかったが、上山アナ不在のスタジオで展開された久米宏+渡辺真理嬢の寸劇が凄かった。
森永氏の「大阪とアメリカの精神風土はよく似ている。ドントウォーリィ、トライアゲイン」云々の締めコメントを受けた「トライアゲイン! ですよ、トチリの真理さん」との久米宏の意地悪な前フリでNステ初のニュース18連発。渡辺真理嬢の原稿読みはつつがなく進み後半は久米宏にバトンタッチしたのだが、その引継ぎカットで真理嬢が久米宏に「カモン、ベイビー!」の挑発の仕草(*)
をしてみせたのである。カメラアングルも凝っていたのでアドリブではなく台本どおりの進行。Nステはお遊びの多いニュースショーではあるが、レギュラーコーナーにこういう遊びを挿入するのはかなり勇気がいったと思う。誰の発案(&決断)か知らないが、よくやった。でかした。
ところで。真理嬢からバトンを受けて、初の(たぶん)バストアップ+CG背景のコーナーでニュース読みをした久米宏は視線が定まらず新人アナのようにオタオタしていたが、あれも台本どおりの演技だったんだろうか(笑)。
薬害エイズ事件の元帝京大副学長・安部英氏に無罪判決。夜7時のNHKのニュースで知ったのだが、解説を聞いてもなんで無罪なのかさっぱりわからん。素人目には真っ黒に見えるのだが、あんなに黒くても「刑事罰には問えない」のか。なにかとんでもない誤解をしていたのかと不安になったが、Nステを見てもWEBを見ても、皆さんこの判決には驚き呆れている様子。自分だけが勝手な思い込みをしていたわけではないとわかってちょっと安心。にしても、実に不可解な判決である。
国賓行事を欠席して近所で派閥の若手と鮨食ってた森総理、報道の仕方が気に入らんとエネルギッシュにご立腹。元気溌剌。鮨は腰痛の特効薬らしい。
今回の件について外務省は「基本的に皇室行事なので総理が欠席しても失礼にはあたらない」という見解らしい。皇室行事をサボって鮨。「日本は“神の国”である」とか「天皇制は君主制である」とか「共産党が政権参加したら“国体”(=天皇制)が守れない」とか思っている人にとっては許し難い不敬千万な振る舞いに違いない。あれ、これって森総理本人の発言だったっけ?