発熱でダウン。大晦日には友人宅に遊びに行く予定なので頭痛薬飲んでさっきまで寝ていた。先延ばしにしていたあれこれは、年明けになりそう。

　25日の項で言及した「二本山の兄弟犬」について意見メールを貰ったのだが、返事は保留中。寓話形式でメッセージを発することの意味についてはROICAブログ館（仮称）の考察が参考になるかも。「二本山の兄弟犬」を読んで私が何を感じたか、寓話形式であることをどう思うのか、についてはいずれメールにてお返事します。＞某氏

　甥っ子が海自にいる。弟犬の涙は他人事ではない。だから逆に感想が書きにくい。25日の項で「イラクの人がどう感じるのか想像がつかない」と書いたが、実は、身内に自衛官のいない日本人がこの寓話をどう受けとめるのかも私にはよくわからない。

　・ 寓話のちから（12/17）、寓話のちから２（12/19） （ROICAブログ館（仮称））

　小池清彦氏（元防衛庁局長、現・新潟県加茂市長）の「イラク派遣は自衛隊員にとって契約違反」という談話＆講演録を見つけた。小川和久氏のイラク派遣論に追記挿入しておく。

　ジオ電子メールが11月末をもってサービス終了。遅まきながらprofileページ記載のメールアドをYahoo!メールのアドに書き換えた（紛らわしいが、soitgoesというアカウントは別人です）。スパムが鬱陶しいのでmailtoタグは外した（気休めにしかならんが）。

　おっと忘れていた。大晦日に「ブラックワイドショー」＠日テレが復活する。録画予約しておかねば！（12月31日 25:00〜）

　・ 二本山の兄弟犬 （Negative Stories）
　・ 「二本山の兄弟犬」というウェブログから生まれた寓話・・・自衛隊のイラク派遣を考える （blog::TIAO）
　・ DoXさん作『二本山の兄弟犬』英訳プロジェクト （today's_news_from_uk+）

　アラビア語への翻訳の予備作業として英訳プロジェクトが進行中。

　この寓話をイラクの人に読んでもらったとして、彼らがどう感じるのか、私には想像がつかない。今ならまだ弟犬の手紙が茨草の里犬たちに受け入れられる余地があるのかもしれない。しかし、もし二本山の兵隊犬が茨草の里犬を１匹でも殺してしまったら――それが二本山のさとおさの言う“正当防衛”だとしても――弟犬の涙は、訴える力を失ってしまうだろう。

　・ オウム松本被告主任弁護人・安田弁護士に無罪　東京地裁 （12/24、朝日）
　・ 安田弁護士を支援する社長日記

　素人目にも不当な逮捕・起訴であることが明白なとんでもない事件であったが、めでたく無罪判決が出た。なお、今月23日には社長日記内に中坊弁護士に関する山下幸夫氏の論考「中坊弁護士の起訴猶予処分の意味について考える」が掲載されている。

　かつて安田弁護士擁護の論陣を張った宮崎学（新サイト）は25日現在、音無しの構え。旧サイトの安田弁護士逮捕事件総目録（98-12-07〜）はまだ残っている。

　余談。上で「まだ残っている」と書いたが、安田弁護士逮捕事件総目録は昨年チェックした時にはnot foundだった。いつのまにか復活していた。旧サイトを畳む前に新サイトにコンテンツ移転してくれればよいのだが。

　（関連過去ログ）
　* 中坊公平氏が弁護士廃業 （03-10-11）
　* 中坊公平告発さる （02-10-24）

　Ｎステ語録、「食シリーズ」を後回しにして短い物３本だけ先に作ってみたのだが、どうもいまいち。ファイルの配分を再考したいのでアップは後日。

　・ 「私ですらＳＰが付く」　警護付き散髪映像で神崎氏 （12/22、共同）

　公明党の神崎武法代表は２２日の記者会見で、イラクのサマワ駐留のオランダ軍司令官が警備付きで散髪している様子がビデオ撮影されていたことについて「私ですらＳＰ（警護官）は付いてくる。警護対象者が移動する時は付いていくというだけで（警備担当者が）行ったから危険ということではないのではないか」と述べ、安全性に大きな問題はないとの認識をあらためて示した。

　問題は軍司令官が警護の兵士を従えていたことではなく、実際には装甲車まで引き連れていたにもかかわらず、治安の良さを強調する印象付けるために「街の散髪屋に単身で出掛ける」と虚偽の証言をしたこと、その嘘を神崎氏が会見で吹聴したこと、つまりは神崎氏の「視察」報告の信憑性である。

　嘘が明らかになったにもかかわらず、自動小銃で武装した兵士や装甲車をＳＰと同一視する強弁で開き直り、ＧＯサインは撤回せず。ということで、公明党・神崎代表は嘘の共犯であることが確定した。

　公明党支持者は党トップの嘘に目をつぶり、陸自派遣容認の姿勢を追認するのであろうか。

　・ 「もっと危ないと思っていた」神崎氏、サマワ訪問後会見 （12/21、朝日：日本の動き）
　・ 神崎氏、陸自派遣を容認　「サマワは比較的安全」 （12/21、共同通信：イラク情勢）
　・ オランダ軍厳重警備で散髪　神崎代表視察に疑問符 （12/22、同上）

　神崎氏はサマワ市内を案内したオランダ軍司令官から「ヘルメットもかぶる必要はない」「街に散髪に出掛ける際にも単身で防弾チョッキも着けない」と説明されたことを紹介。「当初は危険と思っていたが、決してそういうことはなかった」と述べた。

出典：神崎氏、陸自派遣を容認　「サマワは比較的安全」 （12/21、共同通信：イラク情勢）

陸上自衛隊が活動を予定しているイラク南部サマワで、オランダ軍司令官が厳重な警備付きで散髪している様子を日本人ジャーナリストがビデオ撮影していたことが二十二日分かった。

出典：オランダ軍厳重警備で散髪　神崎代表視察に疑問符 （12/22、同上）

　★ 綿井 健陽　Web Journal

　22日の共同の記事は綿井氏の証言（ビデオ映像）に基づくもの。「自衛隊歓迎」横断幕の真相暴露に続く、実態暴露第二弾。綿井氏いい仕事してるなあ。

　綿井氏は自身のサイトで「神崎さん、だまされたようですね」とコメントしているが、これは疑問だ。神崎代表は騙されたわけではなくオランダ軍司令官の「安全だ」という証言を貰いに行っただけのような。サマワ滞在わずか３時間半だし。嘘でも結構、サマワの実情などどうでもよかった、というのが事の真相のように思える。

　神崎代表がもし“騙された”のなら、会見で表明した「陸自派遣を事実上容認する考え」（21日の共同の記事）は当然撤回するだろう。ＧＯサインを出しっぱなしにするようなら、公明党・神崎代表はこの嘘の共犯ということだ。

　午前11時頃、ＴＶをザッピングしていたらテレ朝で「エースをねらえ！」が。今日が第１回。なんで今頃こんな古典アニメをこの時間帯に？　冬休みだから？　本編が始まる前に番宣が出た。来春、実写版「エースをねらえ！」がスタートするんだそうな。なるほど、景気づけか。

　冒頭のヒロインのモノローグを聞いていたら鳥肌が（笑）。そうだった、この当時の“乙女ちっくなおしゃべり”はこんなだった。アニメだけでなくタレントも。岡崎友紀とか。

　番宣でヒロインが上戸彩というのはわかったがお蝶夫人は誰が？　実写で日本人が演じるのは無理だと思うが。実写版「エースをねらえ！」の公式サイトをチェック。竜崎麗香（お蝶夫人）は松本莉緒。……って誰？　検索してみたら松本恵であった。マメグって改名して小動物キャラから金髪ゴージャスキャラにクラスチェンジしたのかしらん。

　あ、日本人には無理といえば。「あずみ」でヒロインを演じたのは上戸彩だったなあ。

　午後、都内某所の地下鉄通路でＮステの清水コメンテーターそっくりの男性とすれ違った。本人だったかも。

　年内のＮステは今夜がラスト。ということでＮステ語録の更新準備をしていたのだが、時間を経て音声ファイルで聞くだけだとたいして面白くない、あるいはなんだかよくわからんやりとりが結構ある。文章だけの語録ではもっとわけわからんだろうなあ。まあ仕方なし。で、ちと先に片付けておきたいことが持ちあがったので更新は後日。

　▲ 山崎行太郎に関する文は 「毒蛇」こと山崎行太郎について に纏めた。

　14日の項、ちょっとリライトし追記を入れた。

　朝、寝ぼけ眼でサダム・フセイン身柄拘束のＴＶニュースを見る。ヒゲもじゃのフセインの髪を弄り、口腔にペンライトを当ててしきりに何か調べている。大量破壊兵器って髪の中や入れ歯に隠せるほど小さい物なのかしらん？　髪や口の中はもとより、あちこち調べられたんだろーなー、そういえばフセインをモデルにしたハードゲイ・マンガがあったっけ。……朝っぱらからバカな連想する自分にげんなり。

　・ 元大統領つけひげで変装、地下の野菜倉庫で捕まる （12/14、読売）
　・ フセイン元大統領拘束、米軍が正式発表 （12/14、ロイター）

■ 小川和久氏のイラク派遣論

　９日の「とくダネ！」＠ＣＸに小川和久氏（軍事アナリスト）が出演し、イラク派遣問題について語った。「今回の自衛隊の装備を『重装備』と言ったら日本は民主主義の国じゃないと大笑いされる」とマスコミを皮肉ったり、自衛隊派遣の正当性について憲法の前文を引き合いに出したり（小泉首相の会見の先取り）、なかなか興味深いものであった。引用（要約）と私見を書き連ねていたら長くなっちまったので独立ページとする。

　→ 小川和久氏＠とくダネ

■ 「自衛隊歓迎」は誤訳？

　自衛隊の派遣先であるサマワにはアラビア語と日本語で「ようこそ自衛隊の皆様」と書かれた横断幕が掲げられている。しかし実は、アラビア語は「日本の皆さん」であり自衛隊という言葉は無い、日本語部分は日本人記者が書いたもの−−という真相暴露が綿井健陽氏（アジアプレス）のサイトで報告されていて、この件は８日にＮステ（綿井氏生出演）でも報道されている。

　・ １１月２３日＝サマワ（イラク南部）発 （綿井 健陽　Web Journal）

　ところが、８日以降も「サマワには『自衛隊歓迎』の垂れ幕がある」と発言する政治家がいた。10日の「スーパーモーニング」＠テレ朝でのこと。ＴＶに出てイラク派遣問題について語るなら、現地取材しているジャーナリストのサイトやＴＶの関連ニュースぐらいチェックしておけよ、とも思うが、まあ政治家というのは多忙なのであろー。情けないのは、スタジオには政治家や中東問題専門家などが10人もいたのに、誰もこの発言にツッコミを入れなかったことだ（疑義を唱えた人はいたが、横断幕のアラビア語と日本語に相違があることはご存知なかった）。あの場にいた人、だーれもＮステ見てなかったようで。

　この件は12日の「ニュースの森」＠ＴＢＳも報じたが、今後問題が大きくなるかも。ジャーナリストの広河隆一氏が警告メッセージを発している。

　・ 至急の連絡「イラク、サマワの誤訳」 （12/12、広河隆一通信）

　なお、上記ページには「NHK では何回もこの映像を映しましたし、昨日のテレビ朝日・スーパーモーニングでの特集・イラク問題討論会でも志方氏が『あの横断幕に書いてあるではないですか !!』と大声で、叫んでいました」とあるが、これは間違い。志方俊之氏は感情的になってやたら大声で叫びまくっていたが、「横断幕に書いてある」と発言したのは（たぶん）志方氏の隣に座っていた平沢勝榮議員である。

　横断幕云々の発言は志方氏の怒鳴り声の終わりあたりでかぶせて発せられている。画面は志方氏のアップだったため発言者は断定できないが、声質や席の位置関係からいってたぶん声の主は平沢議員である。

　平沢議員といえば、脱北日本人妻事件の時もやたらＴＶに露出して外務省の流したデマを吹聴してたんだよなあ。私の中では「平沢勝榮＝デマをばら撒く人」というイメージが固まりつつある。

　・ 日本メディアの自作　サマワの歓迎横断幕 （12/12、共同：イラク派遣問題）

■ 外交官殺害事件　（６）凶弾と疑惑追及

　外交官殺害事件に関する文は 外交官殺害事件＠イラク に纏めた。

■ 武富士事件（８）

　８日、武富士の会長が盗聴関与を認め、会長を辞任。なんとか火消ししたいのだろうが、さてどうなるか。報道は９日でほぼ止まってしまった。９日に時事通信が、警察の「巡回連絡簿」情報が武富士に漏れていたことを報じているが、Yahoo!の武富士盗聴事件トピックも朝日の武富士盗聴事件特集も、この件を取り上げていない。

　・ 武富士武井会長が辞任　１２人の盗聴指示認める （12/9、共同通信）

　・ 「交番情報」も提供受ける＝接触あった右翼や企業照会 （12/9、時事通信）
　・ 東京地検が山岡記者に告訴取下げを要請！ （公安情報 ESPIO!）

■ 外交官殺害事件　（５）情報操作

　外交官殺害事件に関する文は 外交官殺害事件＠イラク に纏めた。

■ 派兵は違憲

　・ 自衛隊派遣基本計画の骨子判明　無反動砲の携行も明記 （12/8、朝日：イラク情勢）

　トラック爆弾の襲撃に備えて無反動砲が必要？　そんな攻撃が予期される所は、正真正銘の“戦闘地域”である。

　２年前のアフガン戦争の時、自民党の麻生政調会長はパキスタンで地上任務にあたる自衛隊の装備に関して「相手が迫撃砲を持っているならこちらも」、「向こうが戦車で来たら、対抗手段としてバズーカ砲くらい撃つのは当たり前」と発言している(*3)。当時も書いたことだが、戦車の攻撃を受けるような地域は“後方”ではない、“最前線”である。“後方支援”という建前どころか日本国憲法をも無視する妄言だが、とうとうその妄言が現実のものとなる。

　まともな説明も憲法改正もないままに、重武装の自衛隊が海外の“戦場”に送られようとしている。

　(*3) 麻生政調会長　自衛隊に「バズーカ砲を」 （2001.10/5、毎日：小泉）

　（この項、９日アップロード）

■ 外交官殺害事件　（３）階級と褒章

■ 外交官殺害事件　（４）凶器

　外交官殺害事件に関する文は 外交官殺害事件＠イラク に纏めた。

■ 武富士事件（７）

　ず〜っと知らないふりしていたマスコミ各社、会長が逮捕されたとたんに一斉にスキャンダルの蔵出しとご高説の垂れ流し。例えば３日の産経。

【主張】武富士会長逮捕　会社は説明責任を果たせ

　やはり、会社トップが事件に直接関与していた。消費者金融最大手の「武富士」盗聴事件は、会社ぐるみの悪質な犯罪だったことが明らかになった。
（以下略）

　出典：産経新聞・「主張」、（12/3）

　歯切れはいいが、しかし、会長が逮捕されたからって「会社トップが事件に直接関与していた」、「盗聴事件は、会社ぐるみの悪質な犯罪だったことが明らかになった」なんて決め付けちゃってＯＫなのかね。警察の後について行けば安心？　なんだかなあ。

　【1】 別の盗聴容疑で武富士の元課長ら４人を再逮捕　警視庁 （12/4、朝日：武富士）

　高尾（昌司）さんは朝日新聞の取材に「警視庁から盗聴のテープを聞かされ、音声がクリアで驚いた。怒りがわいた。香港へは別の目的で取材に行ったのであり、武富士に関する記事は発表していない。何を恐れていたのだろうか」と話している。

　消費者金融「武富士」の幹部らによる盗聴事件で、被害者のジャーナリスト高尾昌司さん（５７）に対して警視庁の元警部（６３）が個人の犯歴情報を漏らしていたとして、警視庁は４日までに、この２人を地方公務員法違反（守秘義務違反）の疑いで書類送検した。盗聴内容を録音した証拠品のテープの中に情報漏洩（ろうえい）を示す２人の会話があったという。

　21時配信の【1】では「高尾さん」は盗聴の被害者、23時配信の【2】では犯歴漏洩の容疑者。盗聴の証拠物件から自身の犯罪が露見する皮肉。盗聴の被害者でありながら今まで高尾氏の名が表に出てこなかった理由は、これか。

　「犯歴漏洩」繋がりでこれを武富士と警察の癒着（不祥事）再追及の呼び水に、というのはさすがに無理筋か。

　・ 「武富士ダンス」練習したのに…抗議で学校が曲目変更へ （12/6、朝日）

　記事が甘い。男女混合で踊る予定だったのか？　衣装はレオタード？　肝心なことが書かれていない。

　冗談はさておき。親が「盗聴事件の発覚後」に抗議、小学校側は「時期が悪かった」ってなんか変。記事が紹介している「だいたい消費者金融のＣＭを扱うこと自体、学校の判断力が欠如している」という意見は、保護者の間でも少数派なのかなあ。

　・ 武富士ダンサーズ 公式サイト

■ 年金ＣＭ

　社会保険庁岐阜社会保険事務局が年金未納者を「妖怪」扱いする広告を出し問題となった件を辿っていて先月の産経の記事に遭遇。

　・ 社会保険庁の年金ＣＭ　「あいまい」と問い合わせ殺到 （11/18、産経）

　あのＣＭは「あいまい」というより欺瞞じゃないのか。しかも高圧的で不快。江角マキコは高飛車キャラが買われたのだろうが、これに出演したせいで好感度激しく落ちてそうな気が。

　（この項、７日アップロード）

　とうとう武富士の会長が盗聴の件で逮捕された。ＮＨＫ９時のニュースやＮステはトップニュース扱い。

　・ 武富士盗聴事件 （Yahoo!News）
　・ 盗聴事件、武富士の武井会長逮捕 （12/02、読売）

　外交官殺害事件に関する文は 外交官殺害事件＠イラク に纏めた。