2003-07-28 古い録画の中のCM /「戦争を記録した男たち」 |
金曜は「魔女の宅急便」を途中まで見てNステに切り換え。後半は録画で見たのだがクライマックスの活劇の手前でテープが切れてやんの。もう何度か見た作品だが半端なところでお終いでは気分が悪い。押入れから昔録画したテープを引っ張り出して続きを鑑賞。 このテープは92年放送の「金曜ロードショー1000回記念」を録画したもの。もう11年前か。CMが懐かしい。キリンラガーは「がんばれニッポン」キャンペーン中で小泉今日子とシンクロの小谷美可子が出ている。92年はバルセロナ・オリンピックの年だったんだなあ。キョンキョン若い。若いといえばソフィー・マルソー(ソシエ)も阿木燿子(JR西日本)も江黒真理衣(JAL)もみんな若い。当たり前だが。たけし(エスファイト)は、11年前にすでにおじさん。ま、これはどうでもいい。 ふだんはできるだけCMカットするようにしているのだが、こういう“手抜き録画”した昔のテープを見ると、CMを一緒に録画しておくのも悪くないかもと思う。 * * *
日曜はNHKアーカイブス「Nスペ・戦争を記録した男たち−ファインダーの中のベトナム戦争」(91年制作)を見る。アメリカとベトナム、それぞれの従軍カメラマンの証言と映像から戦争の実相を描くもの。爆撃機から撮影した空爆の映像は地上から発射された高射砲の弾がカメラマンの至近距離をかすめ飛ぶ恐ろしいものだったが、恐ろしさは他方の視点、爆撃をくらう地上で撮られた映像のほうがはるかにまさる。 対峙する両者の視点を取り入れたドキュメンタリーといえば「ハーツ・アンド・マインズ」が思い出されるが、あれほどの訴求力はなかった。もっとも、当事者であるアメリカ人によって戦争継続中の74年に制作された作品と比べればインパクトに差があるのは当然だが。 元従軍カメラマンのベトナム人監督が撮った映画が挿入されていたが、劇中の米兵の顔が作り物っぽく、北朝鮮の反米TVドラマに登場する米兵を連想させるものだった。ベトナム人俳優をメイクで無理矢理“白人顔”にしているのかも。(作品は反米的ではなく戦争の悲惨をテーマにしたもの。ヒロインは米兵を殺し夫の仇をとるのだが、その米兵も故郷に愛する妻子がいたことを知り呆然と立ち竦むという陰惨な結末。) |
2003-07-26 盗作作家とカミサマ /「お厚いのがお好き」 /「UHF」 |
21日の項で「盗作作家・田口ランディは頻繁に『神様』を持ち出す」云々と書いたが、翌22日に約2週間ぶりに配信されたメルマガで、またやっている。例によって神様、自然、魂、等々の大安売り。「スピリチュアルな世界や宗教的なモチーフ」(*)と真面目に向き合っているとは到底思えない。宗教と無縁なメディアならともかく、宗教専門紙の中外日報がなんでこういう人のインタビュー記事を載せたのか、あらためて疑問に思う。やはりあれは「広告」だったと見るべきか。
田口ランディと「神がかった友人」の会話が2人の人物による対話の体をなしていないのはなぜか。また、その友人のどこが「ちょっと神がかっている」のかさっぱりわからないのはなぜか。文章が下手だからというだけでなく、この「友人」が架空の存在で著者の分身でしかないから、なのかも。
(*)
中外日報掲載のインタビュー記事より。
* * *
大森荘蔵繋がりで『現代思想の冒険』(竹田青嗣、ちくま学芸文庫)のフッサール、ハイデガーの辺りを再読。 TVをザッピングしていたらハイデガーの『存在と時間』をテーマにした番組に遭遇。深夜の民放、それもCXでハイデガー? タイミングがあまりにナニなんで夢かと思った(私はしばしば「TVを見ている夢」を見る)。とにかく録画。 この「とにかく録画」という行動は「TVを見ている夢」の中で私が必ず試みることでもある。目が覚めて夢だと気づいた時、そして、“夢のような”番組の録画テープがこの世に存在しないと気づいた時の悲しさときたらもう。(夢だと気づいても、その後しばらくは「録画したから“あの情景”は手元に残せたはずだ」なんて不合理なことを考えているのである、覚醒直後のぼやけた頭で。) 閑話休題。今回は夢ではなく「お厚いのがお好き」という現実の番組であった。残念ながら中身は、録画を残すほどのものではなかった。見終わってから番組公式サイトにアクセス。「世界で最も難しい本を、世界で最も易しく読み解くテレビ番組」なんだそうな。なるほど。「カノッサの屈辱」を思い起こさせる作風だったが、やはり企画が小山薫堂。
トップページの紹介文に曰く、「視聴者からリクエストの多かった、哲学界のマチャアキことハイデガーが登場!」。なんだそれ。ハイデガーって隠し芸名人? あるいはPTSD離婚? ……続きを読んでみたらベタなこじつけでやんの。私の連想よりはましだが。 * * *
深夜TVで「パロディ放送局UHF」鑑賞。主演(&脚本)はマイケル・ジャクソンのパロディ「Eat It」で一世を風靡したアル・ヤンコビック。期待に違わぬお馬鹿映画。ただ、「裸の銃を持つ男」シリーズなどの同ジャンル作品に比べて有名映画のパロディは少なめで、メインストーリーを真面目に作ってあるのは意外であった。ヤンコビックのパロディ芸目当てに観るとこのストーリー部分はだるいかも。悪趣味で低俗な番組を連発するTV局が視聴者の圧倒的支持を得て勝利するという筋立てはむろんTV業界の風刺なのだろうが、茶化しているだけで批判精神は希薄。 映画の字幕といえば画面の端か下に出るものだが、この作品では1箇所、セリフのスーパーが人物の口から飛び出しグラデーションでキラキラ光る。日本語字幕を製作した人、このお馬鹿映画が大好きなんだろうなあ(笑)。 * * *
渋谷在住の友人に電話。先日の連続通り魔事件のことを聞く。地元では辻褄の合わない噂がいろいろと飛び交っているらしい。唐突に、「大森荘蔵の『知の構築とその呪縛』が面白かった。大森の本で他にも文庫になっているものはないか?」と聞かれて驚く。デザイナー方面で大森ブームの兆し? (^^;) |
2003-07-24 脱北日本人妻の訴え |
21日のNステに脱北日本人妻・平島筆子さんが生出演し、翌22日、外務省と首相官邸を訪れて北朝鮮に残る家族や日本人妻の安全確保を求める要望書を手渡した。メモと記事備忘を脱北日本人妻報道に追加。 * * *
武富士事件:記事備忘 * * *
うすら寒い日が続いているせいか、喉の調子がおかしい。 |
2003-07-21 田口ランディ盗作疑惑(2) |
雑文に田口ランディ盗作疑惑(2)を追加。 といっても、中身は田口ランディに関する2003年以降の過去の雑談を纏めたもの。新規追加したのはゲストブックからの採録(2/15)と、ワッチサイト「ランディを笑え」が今月14日に更新した件の2項目のみ。 田口ランディの盗作は昨年2度にわたりマスコミが報じているが、未報道の疑惑が多数残っているので、タイトルは「盗作疑惑」のままにしておく。 (この項、22日アップロード) |
2003-07-21 機械の心 /盗作作家のインタビュー /『ねじのかいてん』 |
大森荘蔵の『流れとよどみ』には「ロボットに心はあるか」とかいう論考が収められていたと思う。それまで目にした他我問題を扱う論文はどれも読んでいると息苦しくなる感があったのだが、大森のそれはエッセイのように平易な文章で提示される説(乱暴に要約すると、対象が人間であれロボットであれ、心の存否は「私」の関わり方次第、心があると思うのなら、そこに心はある)も呆れるほど単純。一読、力が抜けた。学問上の難題に対する解答にしてはなんだか投げやりな風にも思えたが、他我論だの心の在処だのはとりあえずコレで済ませておけばいいや、なんて思った記憶がある。 先日友人と大森哲学について雑談。大森の言説が心情的に受け入れやすいのは読者である我々が“八百万の神々の国”の民であるからではないか、とのこと。アニミズムと大森の説とは確かに親和性があるが、しかし大森説は唯一神のキリスト教徒でも抵抗なく了解可能なのではないか? 映画「Uボート」のクライマックス、沈降した海底から決死の浮上を試みる場面で、機関長はエンジンに向かって「頑張れ頑張れ頑張れ!」と叱咤激励する。無機物に声援を送るという行為と、そこに心を認める心情との間にさほどの距離はない。 * * *
アニミズムといえば、ネットで見つけたインタビュー記事で盗作作家・田口ランディが「最近私は仏教にとても関心があるのですが、 宗教として一番ぴったりくるのは実はアニミズムです。でもアニミズムって信仰であって、宗教ではないのかも……」と語っている。→ 書くことが生活の原動力 作家 田口ランディさん (03.3/29、中外日報) 田口ランディはコラムやネット日記で頻繁に「神様」を持ち出している。2度目の盗作報道(02年4月1日)の際に筑摩のサイトに掲載された言い訳日記(「神様ごめんなさい。私も一度だけ、自分を自己弁護したいのです」云々)が典型。 神様、祈り、信仰、魂、等々の言葉を粗雑に扱うことでそれらについて敬意も畏れも抱いていない、ろくに考えてさえいないことが露見しているのだが、そのことに、本人はいまだに気づいていないらしい。 田口ランディの盗作は昨年2度にわたって報道され盗作検証本まで出版されている。中外日報は老舗の宗教専門紙らしいが、どういう事情があって盗作を“なかったこと”扱いにする提灯記事のようなインタビューを載せたんだろう。業界新聞では出版社が紙面を買って(広告とは明示せずに)インタビューや書評を載せることがあるが、これもその種の「広告」なんだろうか。 * * *
椎名誠の短編小説集『ねじのかいてん』(講談社文庫)を再読。再読といってももう何も覚えていない。表題作と「水域」、「パンツをはいたウルトラマン」を読んでも記憶が蘇らない。巻末の解説で大森望は大絶賛しているのだが、「水域」はさておき、表題作は何が良いのかさっぱり。 ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』は高校の時に読んではいるのだが、大雑把な粗筋しか覚えていない。だから、「文字どおりネジを回すという行為を描くことでヘンリー・ジェイムズの名作『ねじの回転』をひっくりかえし、そのうえで、なおかつジェイムズ的としかいいようがない“仕掛け”をほどこした表題作」(p.223)という評言も意味がわからない。こういうのはかなり悔しい。 * * *
大森荘蔵のあの論考はなんというタイトルだったのか、収録されていたのは『流れとよどみ』だったのか? Googleで検索。うっかり誤変換して「大森庄蔵 ロボット 心」と打ち込んだら1件ヒット。「大森なんでも伝言板」とあるので大森荘蔵関係かと思ったら、大森望の掲示板だった(笑)。(「大森荘蔵 ロボット 心」なら58件ヒットする。) |
2003-07-18 武富士事件(2) (07-19追記) |
鴻池「市中引き回しの上打ち首」大臣がまた問題発言(「小6女児4人は被害者か加害者かよくわからない」)も武富士事件の続報も、辻元元議員逮捕でぶっとんだ恰好だなあ。これからは社民党も、自民党や保守党に倣って秘書給与や事務所費用は企業やヤクザに肩代わりしてもらうしか。
この理事会、非公開でしかも議事録さえ残らないんだそうな。参院個人情報保護特別委員会は、何かを隠したいんだろうね。何かな〜?
・ 警視正を書類送検し訓戒 武富士問題で3人処分 (7/18、共同通信) 「東京アウトローズ」の山岡俊介氏は武富士の武井保雄会長を盗聴で民事提訴したが(No.34(5/28))、No.36(6/27)の編集後記でスタッフから短い報告があったきり、以後山岡氏の記事は配信されていない。 ・ 武富士事件(1)(過去ログ) 07-19追記 本日、野田敬生氏の「公安情報 ESPIO!」が武富士事件関連号を配信(Vol.221)。 警視庁が警視正ら3人を処分との報道について「処分の範囲と程度は噴飯物の内容で、早晩『新たな鉄槌』が振り下ろされることになるだろうが、いずれにせよ処分が行われたことに変わりはなく、中川資料が『本物』であることを示している」とコメント。 警視庁がこの処分を18日に公表したことについては、「筆者は辻元清美にも社民党にも肩入れするつもりはさらさらない。しかし、選挙も視野に入れつつ、『処分』記事の扱いを小さくするために、辻元逮捕のニュースをぶつけてくる当たり、警視庁という組織の政治性と狡猾さを余すところなく表している」と評している。 (↑ 細かいことだが、「辻元逮捕のニュースを」というのは「辻元逮捕のニュースに」の書き損じなんだろう。) |
2003-07-16 1日6hot (07-17追記) |
久しぶりに人工事実を覗きに行ったら13日に1日6hotだけれど...が紹介されていた。去年このサイトに遭遇した時にはグッと来るものがあって雑感を書きかけたのだが、自分のサイトのアクセス数やアクセス解析について語るというのは自分語りに通じるものがあって気恥ずかしく、没にした。当サイトは該当しないが、別名で作って放置してあるサイトはまさに「1日6hot」状態である。しかも半分は「機械の体」。(- -;) 機械の体といえば、Geocities.comでひっそりページ作りをしていた98年当時、定期的に全ファイルを読み出す律儀なアクセス者がいたが、ある時それがGeoCitiesの遣わした「機械」のアクセスだと気づいて驚いたことがあったっけ。今にして思えば、あれはディレクトリ情報の更新日時をGeoCitiesのファイルマネージャが「ファイルの最終アクセス日時」であるかのように表示していただけなのかも。 ある時期からアクセスログに少年ナイフのサイトが記録されるようになって不審に思っていたのだが(1回限りならMSIEの漏れリファーと見なせるのだが)、今回6hotのQ&Aを読んで謎がとけた。ファンというのはいろんなこと考えるのだねえ。 追記 (07-17)
ファンによる応援の一種とはいえ手法に問題があったようで。アップロードした後で検索してみたら少年ナイフのRefererについてなる告知ページがあった。 GeoCitiesに関する部分を若干リライト。 |
2003-07-11 池田晶子発言録@Nステ /時は流れない |
ニュースステーションでの池田晶子氏のトークをNステ語録に入れた。 先日書いたように私は池田氏のおしゃべりは内容空疎で傲慢なものだと思ったのだが、氏の言葉が内容空疎か含蓄に富むものなのか、また、森永卓郎氏と池田氏、「考えが足りない」のはどちらなのか、放送を視聴しなかった方の判断材料となれば幸い。 内容の吟味は発言を文字に起こしたもので可能だが、「傲慢」については池田氏の口ぶり・表情・仕草によるところが大きい。説明は可能だがしょせん主観的なものなので、語録では最小限のコメントを加えるにとどめた。発言録の後に書き添えてある「状況(光景)説明」は、「内容空疎」で「ろくでもない」トークだと感じた人間が書いたものである、ということを頭の隅に入れた上で一読されたい。 * * *
Nステでの話によると池田氏は「時間は流れない」と唱えているようだが、「時間は流れない」といえば大森荘蔵である。少なくとも私にとっては。 録画した「ろくでもない」話をテキスト化するために繰り返し聞いてげんなり。気分直しに本物の哲学者、大森荘蔵の『時間と自我』(青土社)をぱらぱらと再読。学生の頃、『流れとよどみ』を読んだ時には隠者の諦観めいた気配を感じたのだが、約10年後(1992年)に纏められた本書では、不思議なことに著者の精神が少し若返っているように感じられる。といっても本書でも“荘蔵節”は健在で、時間論と自我論を繋ぐべく中ほどに配置された論考「自我と時間の双生」は、「結局のところ、時間の流れというのは線型時間を水源とした長大な空想ではなかったか」、「真空に描かれた長夜の夢だったのではないだろうか」(p.158)という“捨てぜりふ”で締め括られている。 * * *
大森荘蔵を読んでいてひょいと思い出したこと。 なーんでこんなこと思い出したかというと、本の中に「射アップシャトゥング映」なんて表記があったからなんだが。お粗末な連想だな。 私のような「考えが足りない」人間は、大森荘蔵を読んでも、↑こんなしょーもない雑談しか出てこない。ま、そういうものだ。 |
2003-07-10 一瞥 /伊藤芳朗@Nステ (04-02-16追記) |
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あれ? 「触法少年」関連でNステに伊藤芳朗が。弁護士なんて他にいくらでもいるだろうに、なんでこの人にコメント依頼したんだろ。セクハラや、芸能人の戸籍・住民票をCXに流していたことが発覚して懲戒請求されるなど問題の多い人だってことはもう広く知られているはずなのに。TV業界的にはOKなのか? 追記 (04-02-16)
東京弁護士会は1月30日、伊藤弁護士を業務停止4か月の懲戒処分にしたと発表した。 ・ オウム被害対策取り組みの伊藤芳朗弁護士ら懲戒処分 (1/30、読売) 伊藤弁護士はテレビ局の番組制作者の依頼を受け、2000年8月―2001年11月にかけて、計12人の戸籍謄本や住民票などを取得し、1回当たり5250円から3万1500円の報酬を得ていた。 ・ WEB噂の真相 (04/02/02) さらに本誌にとってはホンカツ同様の天敵であった伊藤芳朗弁護士との裁判が和解で決着した直後、東京弁護士会に申し立てられていた「伊藤が芸能人の戸籍をフジテレビに流して報酬を受け取っていた」との懲戒請求に対し「懲戒4カ月の業務停止」の処分が下されたのだ。本誌スクープ記事の勝利である。もっともこの伊藤弁護士に関しては、他に5件の懲戒申立が出されており、その処分はこれからも追加されていく可能性も高い。そうなれば伊藤の弁護士としての生命は終わったも同然となるのではないのか。部下から告発された結果だから、人徳のなさという他ない。
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2003-07-08 正雲(ジョンウン) /金正日料理人:人数食い違い |
本日のNステ(北朝鮮の後継者問題を巡る短いニュース)で金正日ファミリー図に三男(高英姫の二男)・正雲(ジョンウン)が登場。「正雲」の字を当てた記事はネットにはあるが、TVでは初めて目にした。といっても最近はNステ以外のニュースはほとんど見ていない。他の番組ではすでに出ているのかも。 藤本健二氏(仮名)の証言ではジョンウンに当てる漢字は不明だったはず。「正雲」の出所はどこなんだろう。 藤本氏の証言の中で注目すべきは金正日の正哲(ジョンチョル)に対する評言やジョンウンに関するものだと思うのだが、週刊ポストのインタビュー記事(7月4日号、聞き手=辺真一氏)にはこの2人に関する質問がまったくない。辺氏なら当然質問したはずだが。編集部が没にしたのかしらん。 * * *
『金正日の料理人』(藤本健二、扶桑社)は、現在紀伊國屋の和書デイリーベスト10で8位に入っている。しかし出足はすぐ止まったようで、発売直後(6月23日〜06月29日)の単行本週刊ベストセラーでは50位だったが最新のランキング(6月30日〜07月06日)では97位に落ちている。Amazonでの売上げランキングは181位。 ・ 金総書記専属すし職人が本出版 (7/6、産経) 本が出たのは先月20日なのに、共同通信や産経はなぜか揃って今月6日に記事にしている。 本の表紙は金総書記が91年に朝鮮人民軍最高司令官に就任した際、総書記を中心に朝鮮労働党や軍の幹部ら22人と藤本氏が並んで撮影した記念写真。写っている幹部らのうち5人が粛清されたという。 7月3日放送の「金正日料理人SP」@CXでは、集合写真に写っている幹部のうち3人が死亡(獄中自殺)、写っていない幹部も3人死亡(獄中自殺1、病死2)、計6人がすでに死亡している、としていた。ソースは同じ藤本証言なのになんで人数が食い違っているんだろう? * * *
備忘メモ。池田晶子の『14歳からの哲学』は紀伊國屋・単行本週刊ベストセラーでは12位、Amazonでは売上げ11位(和書トップページでは9位)になっている。 (この項、9日アップロード) |
2003-07-06 曇天うだうだ雑談 |
・ 金総書記の素顔や生活描く 専属13年、すし職人が本出版 (7/6、共同通信) ↑ 本が出たのは先月20日なのに、共同通信はなんで今頃取り上げてるんだろ? * * *
Nステでの池田晶子氏の語りを「内容空疎」で「ろくでもない」と評しただけでは、ダメか。「考えが足りない」のは森永氏か池田氏なのか、放送を視聴しなかった人も自分で判断できるように記録を残しておくべきかも。ということでトークをテキスト化したのだが、アップするかどうかまだ迷っている。 * * *
押入れを漁っていたら学生時代の読書ノートが出てきた。文体がめいっぱい背伸びしているが誤字脱字がひどく今読むと赤面モノ。『毛皮のビーナス』(マゾッホ)のだらだらとした感想文を目で追っていたら当時の気分がにわかに蘇った。……あれこれ書き連ねてあるが、要するに「つまらなかった」ってだけなんだよな、これ書いてる時に頭にあったのは。虚勢を張ってもキミが何考えてるかおじさん全部お見通しだぜ。
将来このサイトの文を読み返す機会があったら、同じ事態が出来しそうだな。 |
2003-07-04 筆坂・太田・森・石原 /池田晶子@Nステ |
共産党の筆坂議員がセクハラで議員辞職し党の役職からも解任された件、なんだかよくわからない。愛人に強制飲尿&3P親子丼願望を暴露された自民党の山崎拓は、いまだに議員も党幹事長も辞めていない。筆坂氏のセクハラというのはよほど凄い、強制飲尿や親子丼など足元にも及ばぬ革命的な××だったのだろうか? ・ セクハラ問題とわが党のとった措置について (日本共産党) * * *
森前総理の暴言についてNステは先月30日(月)の第一報に続き、1日、2日にも続報で追い討ちをかけたが対象選択に疑問あり。同じ会場での太田誠一・元総務庁長官の暴言「集団レイプはまだ元気があっていい」のほうがはるかに悪質ではないか。森の暴言に3日かけるなら太田に対しては30日ぐらい連続で追及を続けるべきだと思うぞ。 森の暴言では石原都知事の妄言が思い出される。石原の「女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です」に比べれば、森の「子供を作らなかった女性の面倒を国がみるのはおかしい」なんて可愛いもんだ。偏見と差別意識の発露とはいえ森のは単なる税金の出し惜しみだが、石原は生きていること自体が「無駄で罪」だとまで言い放っているんだから。 Nステは石原のあの妄言についてちゃんと報道・追及したっけ? * * *
お気楽モードの金曜Nステで哲学関係の特集をやるとなれば、ゲストはさしずめ“笑う哲学者”土屋賢二かと予想していたのだが。招かれたのは池田晶子であった。 いやはや。酷いものであった。以前、佐藤亜紀関連でWEB上の池田氏の文章を2本ほど読んで、中身の無い文章を書く人だということは承知していたのだが、しゃべりもろくでもないものであった。内容空疎でしかも傲慢、無礼。森永氏に向かって「考えが足りない」と放言していたが、「考えが足りない」のはどっちなんだか。
佐藤亜紀には「自称『哲学の巫女』」と揶揄されていたが(*)、池田氏本人は「文筆家」を名乗っているとのこと。哲学(者)に対する誤解を生むことのないよう今後も「哲学者」を自称するのだけは自粛してもらいたいものである。
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2003-07-03 「高英姫さんの秘密」@Nステ /金正日料理人SP@CX | ||||
昨夜のNステの特集「金総書記第4夫人・高英姫さんの秘密」は薄味で、2月時点の報道以上の新情報・解説は皆無であった。“母上様(高英姫)の偶像化作業=後継者は金正哲”報道に追随して手早く製作したがイラク戦争開戦で放送順延になり、昨夜ようやく放送した、というところなんだろう。あ、もしかしたら高英姫の父親(高太文)のプロレス時代のリングネーム(大同山)なんてのは新情報なのかも。北朝鮮の後継者問題とも“人民軍極秘文書の謎”とも関係のない、ゴシップに類することだが。 結局、この特集の唯一の見所はスタジオで紹介された朝鮮人民軍教育読本の現物(2月の“偶像化作業”報道でその根拠とされたもの)。紙が劣悪なんだそうで、特集V前に久米宏は「かの国の窮状がしのばれます」とコメントし、V明けにも「TVでは綺麗に見えるかもしれませんが実際はわら半紙以下の粗末な紙です、兵隊さんが持ち歩いたらすぐボロボロになりそう」云々としきりに北朝鮮の紙事情の悪さにこだわって(呆れて)いた。 萩谷コメンテーターは「ピョンヤン・ウオッチャーの役割は重要。我々も正確な情報を伝えられるといいと思う」云々と微妙な(反語表現のような)コメント。特集Vの担当ディレクターに対する皮肉のようにも聞こえたが、これは考え過ぎか。 件の読本はTV画面では未使用の美品に見えた。どこから入手したんだろ。……宮塚教授だったりして(笑)。
報知の記事を見つけた。朝鮮日報より2日早いがソースは不明。辺真一氏の「長男の金正男氏が後継者になる可能性の方が高い」云々のコメントあり。朝鮮日報と報知とでは読本のタイトルが違っている。Nステでの紹介は「尊敬する母上様」云々。
備忘メモ1
備忘メモ2 * * *
今夕、スーパーニュース@CXは「特報 “金正日料理人”SP」なる長い特集(約19分)を放送した。番組予告文(*)やキャスターの前フリは「粛清の恐怖」云々というセンセーショナルなものだったが、実際の中身はゆるゆる。先月扶桑社から出た本をプッシュしようってんだろうが、羊頭狗肉の煽りや過剰演出はたいがいにしてほしいものである。 ゆるゆる部分に見所あり。元料理人・藤本健二氏(仮名)が金正日に披露して絶賛されたというネクタイ芸にはグッと来た(笑)。曲目は「ジャニーギター」。意外な感じがしたが、金正日の世代にはジャストフィットか。
3月の特集Vで曖昧だった点がいくつか補足されていたので、これについては後日、気が向いたら書く。
(*)
番組表に掲載されていた予告文を引用しておく。(適宜「/」を挿入)
「私は暴露で殺される?/“金正日料理人”SP/愛憎の13年を完全告白/“オレを裏切るなよ”総書記配った黄金指輪もらった幹部次々怪死/独裁者魅了した(秘)芸も禁断初公開」 |
2003-07-02 たばこ値上げ /北朝鮮の後継者 /フレーム使用サイト |
たばこ値上げを伝える昨夜のNステのフラッシュニュースは1本1円の増税であるかのような不正確な内容であった。増税額は1本82銭である。差額が気にくわん。これからはフィルターぎりぎりまで無駄なく吸ってやる。 (-。)y-゚゚゚
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↑ 今夜のNステの特集予告。「北朝鮮では金正日総書記の『妻』高英姫さんの偶像化作業が始まったと言われている」という文に既視感あり。 ざっと検索してみたところ、先月23日に金正日の料理人@CXへの追記でリンクした世界日報の記事の冒頭に以下の記述があった。 【ソウル17日時事】韓国紙・朝鮮日報は十七日、北朝鮮が金正日労働党総書記の後継者として金総書記と高英姫夫人の間に生まれた二男の金正哲氏(22)を内定し、偶像化のための作業に入ったとの分析を報じた。実現すれば、故金日成主席からの世襲体制が三代続くことになる。 世界日報の記事のネタ元は朝鮮日報の「金正日総書記の後継者は次男の金正哲」(2/17)。その朝鮮日報は10日後の2月27日に「後継者は金正男」説を紹介する記事を掲載している。 昨年11月からNステはお粗末な(情報を独自に検証する視点の欠けた)反北朝鮮特集を頻繁に流すようになり、イラク戦争で一時中断し、今はまたその流れが復活している。今夜の特集も“ネタの出所”が割れているような気がするが、さて、どの程度のものであろうか。 上でふれた朝鮮日報の記事(世界日報のネタ元)へのリンクが漏れていたので金正日の料理人@CXに追記しておく。 * * *
上で、 というリンクの張り方をしたがNステWEBはフレーム使用サイトなので括弧内の入口(http://www.tv-asahi.co.jp/n-station/)からアクセスするのが望ましい。 フレーム使用サイトだろうがリンクする側は知ったこっちゃないもんね、ディープリンクでがんがん行くぜ、というのが私の方針なのだが。このところお手伝いしていたサイトがフレームを使っていて、サイト内外の移動処理(targetの使い分け)で苦労したもんだから、今、一時的に、フレーム使用サイトへのディープリンクは自粛しようかという気分になってたりして(笑)。 |