田口ランディ盗作疑惑(2)


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必見サイト&ページ
  産廃物&盗作屋 田口ランディについて (盗作疑惑検証資料館)
  『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』鹿砦社  資料

盗作作家・田口ランディに関する雑談の抜粋ログ。 ネットでの盗作疑惑の指摘と検証作業、マスコミによる2度の盗作報道、盗作検証本などについては田口ランディ盗作疑惑(1)参照。

このページは新しいものを下に追加する形になっている。

更新履歴(2003年〜)
2003-07-21  田口ランディ盗作疑惑(1)から2003年以降の分を分離し、関連する雑談と纏めてpart2(このページ)を作成。
2003-12-19 迷走する「毒蛇」=文芸評論家、追加。
2004-04-02 メルマガ終了、晶文社連載終了、追加。
2004-07-22 2項追加(直木賞候補&落選)。
2004-12-09 インパクを笑え!へのリンクを張り替えた(サイト移転)。
2008-01-21 鹿砦社サイトから検証本紹介が消えているので資料を作成。

2013-04-04 「インパクを笑え!」が消えたので代替としてインパクを笑え!(archive.org)のリンクを追加。


 盗作疑惑とは無関係の雑文 → 「渡辺真理」を検索して田口ランディを知る (2000-06-20) 

目次
2001〜2002年 疑惑〜マスコミ報道〜検証本 (part 1)

2003年
検証本以後の動き 03-01-05 盗作作家@中森明夫コラム
03-01-08 田口ランディ公式サイト&ワッチサイト
03-01-20 盗作作家コラム(@MSNジャーナル)が終了

03-02-15 ゲストブックでのやりとり
03-03-19 産経リンク問題に大月隆寛

03-06-07 中沢新一×盗作作家
03-06-23 盗作作家と生命倫理
03-07-21 盗作作家のインタビュー
03-07-21 「ランディを笑え」(ワッチサイト)
03-07-26 盗作作家とカミサマ
03-08-04 盗作作家と大森荘蔵

盗作作家と「毒蛇」 03-11-03 盗作作家と「毒蛇」(文芸評論家)
03-11-04 盗作作家と「毒蛇」(2)
03-11-07 盗作作家と「毒蛇」(3)
03-11-10 盗作作家と「毒蛇」(4)
03-12-19 迷走する毒蛇

2004年
メルマガ終了 04-03-07 盗作作家のメルマガが終了
04-04-02 盗作作家の連載終了@晶文社
04-04-27 ブログスパムとキーワード「田口ランディ」
直木賞候補に 04-07-14 盗作作家・田口ランディが直木賞候補に  (new)
04-07-17 盗作作家は落選  (new)

参照リンク


検証本以後の動き


 2003-01-05  盗作作家@中森明夫コラム

 「噂の真相」1月号の中森明夫のコラムは「気になる女たち」と題し6人のタレント、女優、女子アナ、作家を紹介するものだが、自分の目利きぶりを自慢する「黒幕メモ」に盗作作家・田口ランディの名が見える。

 「私には『才能を発見する才能』があると自負している。先物買い能力ってんですか。寺山修司が中学時代の田口ランディと会ってたとか、三島由紀夫が若き日の安部譲二をモデルにして小説を書いてたとか……まあ、そんな感じで」

出典:「月刊ナカモリ効果」、中森明夫、p.56、「噂の真相」2003年1月号

 この連載コラムは「黒幕」を自称して(大物・事情通ぶって)人物・本・メディア事情を語るもの。その“芸風”に合わせて自分を寺山修司や三島由紀夫になぞらえてみせたのだろうが、上の2つはどちらも「才能を発見」した例になっていない。喩えとしておかしいだけではない。才能発見エピソードで盗作作家を引き合いに出してはコラム全体が台無しである。これでは紹介している6人に対しても失礼。

 田口ランディ自身は「17歳の時に初めて寺山修司さんと会った」(オンライン日記)(*1)「17歳の頃、私は自分の高校の担任が嫌いだった」(コラムマガジン)(*2)と書いている。田口ランディの“自分語り”は経歴や年齢の記述に矛盾が多く、経歴詐称・逸話剽窃(エッセイのパクリ)が指摘されているが、“17歳の時に初めて寺山修司に会った”、“17歳の頃は高校生だった”というのはさすがに嘘ではないだろう。「寺山修司が中学時代の田口ランディと会ってた」というのは中森明夫の勘違いと思われる。

 田口ランディに関して中森明夫は聞きかじり程度の知識しかないのだろう。その盗作の実態についても、寺山修司との関係(*3)についても。それは責められないが、コラムで引き合いに出すなら事実関係は確認すべきだ。こんなお粗末な喩え話をしているようでは「黒幕」の看板が泣く。

(*1) 田口ランディの2000年03月22日の日記日刊!業界人交換日記

(*2) 「十七歳の頃、なにしてました?」(2000.5.16、田口ランディのコラムマガジン

(*3) 2ちゃんねるの監視スレッドでは寺山修司との関わりが実際はどういうものであったのかについても検証されているが、盗作検証本では深追いせず、田口ランディ自身の文章の矛盾を指摘するに留めている。

・参照→ 田口ランディ、疑惑だらけの経歴、baud rate R.A. 、p.264、p.271、『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』鹿砦社

 (この項、6日アップロード)



 2003-01-08  田口ランディ公式サイト&ワッチサイト

 予告から2カ月遅れて1月1日に田口ランディの公式サイトがオープンした。テキストも含めページ全体を1枚の画像にしてしまうなど“極悪”な作り方。他にもツッコミどころ満載。問題点を詳細に指摘するページが早々と立ち上がっている。


追記 (2004-12-09)

 インパクを笑え!へのリンクを張り替えた(サイト移転)。

追記 (2013-04-04)

 インパクを笑え!が消えたので代替としてインパクを笑え!(archive.org)のリンクを追加した。



 2003-01-20  盗作作家コラムが終了

 昨年2月と4月に田口ランディの盗作が立て続けに報道されたが、MSN ジャーナルは間の抜けた告知文(*)を掲載してコラムの連載継続を宣言した。以来、9カ月の長きに渡りMSNは“見識の低さ”を晒し続けていたのだが、本日(昨日?)、ようやく連載が終了となった。遅きに失した感はあるが、めでたい。

 第2の盗作報道から9カ月、いまだに田口ランディや出版業界はケジメをつけていない。表沙汰になっていない疑惑も多数残っている。2ちゃんねるでの盗作作家監視活動は現在も続いている。

(*) 告知文の間抜けぶり(あるいは欺瞞)については02年4月9日の項参照。

 ・ 田口ランディのコラム バックナンバーMSN ジャーナル

 ・ 盗作疑惑検証資料館
 ・ 盗作作家監視スレッド Part19文学@2ch

他の板にも関連スレッドがあるが盗作疑惑検証資料館が網羅しているのでリンクは省略。


 2003-02-15  ゲストブックでのやりとり

 ゲストブックに田口ランディに関する記帳をいただいた(No.115、2/13)。
 5年ほどメルマガを読んでいたが外国暮しのため盗作報道については最近まで知らなかった、驚いて盗作検証記事を読み、がっかりした。「引用というより、著作権無知というより、盗作じゃないですか」という憤りの声。

 私のお返事を下にメモしておく。 (2003-07-21 記)


投稿者:Navi - 2003年02月15日 0時46分44秒
ホームページ:http://oliinkai.hypermart.net/randay.shtml

↑ 盗作検証サイトのアドレスです。
------------------------------------------

いらっしゃいませ。ご記帳ありがとうございます。

田口氏は「インターネットの女王」という謳い文句で売り出されたにも
かかわらず、氏の盗作について読者が意見交換している場所(掲示板)
はネット上にはあまりないようですね。
田口氏の公式サイトや幻冬舎のサイトには掲示板がありませんし、ファン
サイトの掲示板は盗作についてなど氏に対して批判的な投稿をすると問答
無用で削除されてしまうし。

「2ちゃんねる」のスレッド(書籍、文学など)では活発なやりとりが
続いていますが、あそこは批判派の検証作業と「盗作作家の監視」が柱に
なっていて、それに対して一部の人間が執拗に(1年半以上に渡り)妨害
工作をし続けているという壮絶な「闘争の場」になっています。
関心をもって見守っている人は大勢いるだろうけど、一読者として意見表明
する(参加する)のは気後れしてしまう雰囲気があるかも。


「ランディさんは短文の方が面白い」というのは同感です。
私も、田口氏の初期の(98年頃の)エッセイのうち数本はそんなに悪く
なかったと思っています。しかしその時期すでに、同じ媒体で連載していた
ライターのエッセイのネタを連続して剽窃していたことを知って、もう
当時のエッセイも「盗作常習者の書いたもの」としてしか読めません。

雑文にも書きましたが、小説の盗作が発覚したことよりも、「自分語りの
エッセイでまでパクリをしていた」ことがばれてしまった(*)ことの方が、
田口氏にとっては致命傷だと思います。

文章や考察部分に問題があるにせよ、「生の自分」を曝け出すスタイルが
独特だと評価していた人もいただろうに、その「自分語り」まで嘘やパクリ
混じりでは、読者は付き合いきれない。ライター失格です。

 (*)エッセイのパクリはあくまで「疑惑」ですが、比較資料を読めば
    多くの人がクロと判断すると思います。


盗作被害者や読者に対し、田口氏や業界の対応はあまりに不誠実。
まともな謝罪もせずケジメもつけぬまま、いまだに執筆活動を続けている。
不愉快ですが、もうしばらくワッチし続けることになりそうです。



 2003-03-19  産経リンク問題に大月隆寛

 (03-19の項からの抜粋)

 先週、産経新聞が個人ニュース系サイト数カ所に「無断リンクは著作権侵害」だと警告メールを送りつけた件、どうやら社の方針ではなく担当者の一人暴走だったらしい。一時は、新聞社がネットワーカー全部を敵に回す権利主張作戦をついに発動か、との観測もあったが、尻すぼみで終息しそう。

 ワッチしていたら大月隆寛まで紛れ込んで来たのには驚いた。

 大月隆寛は「あの万引きデンパババアだけは、このまんま許すわけにはいかねえ」、「万引きババアを徹底的に追い込む」(*1)と宣言し、有言実行、『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』鹿砦社)を纏め上げるという立派な仕事をしたが、田口ランディはまだ出版界で活動を続けている。

 無断リンクやディープリンクを巡る争闘はWEBの定番ネタで論客は無数にいる。こういうのに口出しして2ちゃんねる管理人からメールがきたとはしゃぐ(*2)ヒマがあるなら、連続盗作が発覚して「万引き研究本」まで出ている盗作作家・田口ランディに、なぜ今発表の場を与えたのか(与えているのか)、文藝春秋やNHK出版(*3)を直撃してその真意なり事情なりを問い質してもらいたいものである。

 (*1) インデプス 004号(2002. 3/5)
 (*2) インデプス 027号(2003. 3/13) (インデプス バックナンバー

 (*3) 文春は「オール讀物」3月号で短編「樹海」を掲載、NHK出版は「すくすくネットワーク」でコラムを連載させている。



 2003-06-07  中沢新一×盗作作家

 盗作作家・田口ランディ監視スレッド@2chのワッチを続けている。先月は中沢新一の名が出てきて驚かされた。今秋、対談本が出るらしい。

 中沢新一といえばオウム真理教に少なからぬ影響を与えた宗教学者。95年のオウム騒動では島田裕己教授が“オウム擁護派”のレッテルを貼られ袋叩きにあったのに対し、島田氏以上に関与の深かった中沢氏は「週刊プレイボーイ」誌で「宗教学者・中沢新一は死んだ」宣言をしてみせるなどのパフォーマンスで体をかわし、逃げ切っている(*1)

 まともな謝罪も反省もしていない盗作作家と組んで対談本を作ろうとすること自体問題だが、そのことは仮に棚に上げるとしても、(上記の如く)処世術に長けている中沢氏が今なぜ田口ランディと組むのか、不可解である。幻冬舎が大々的な宣伝ででっち上げた“インターネットの女王”なる虚像はとうに破綻・消滅しているし、“盗作作家としての話題性”も期待できそうもない。営業的なメリットって何かあるんだろうか。

 中沢氏本人は「これはニューエイジとは何なのか、ひとつの決着をつけようというものです」と語っているが(*2)、“80年代の「ムー」愛読者レベル”と評されている田口ランディ相手にニューエイジの総括とはあまりに無謀な試みである。対談本といっても実質は“講義録”なのかもしれないが、それならそれで生徒役は他にいくらでもいるだろうに。

 盗作検証本を手にしながら盗作については一切無視して田口ランディ擁護発言をぶったよしもとばなな(*3)のように、中沢新一も妙なところでバカを晒した恰好だな。バッシングからは逃げおおせても、自身の本質からは逃げ切れるものではないということか。

 バカを晒すといえば、晶文社が先月(*4)、WEBで田口ランディの連載をスタート。恥知らずなことである。



(*1)  中沢氏をめぐる当時の状況については島田氏の論考から一部引用して説明にかえる。
 しかし、今の私には正直なところ、中沢を擁護する論陣をはる気持ちがわいてこない。それはなにも、私が異常なバッシングによって大学を辞職せざるをえなくなったのに対して、中沢がバッシングをたくみにくぐり抜けることに成功し、擁護の必要がないからではない。たしかに、若い宗教学者の藤原聖子が「『鏡』と『擁護』―オウム真理教事件によって宗教学はいかに変わったか―」(『東京大学宗教学年報』13)という論文でも指摘しているように、「(中沢が『週刊プレイボーイ』のインタビューでしたとされている“宗教学者廃業宣言”などは)その後一般には、自分のオウム擁護の発言に対する中沢氏の懺悔・反省として、あるいは新境地(?)への脱皮として好意的にすらとられていった」のはたしかである。
 私が中沢擁護へと踏み切れないのは、オウム問題に対する彼の姿勢に対して疑問を感じざるをえないからである。それは彼の宗教学者としてのあり方の問題につながっていく。

 出典:島田裕己、「私の『中沢新一論』」(「宝島30」、96年6月号、p.15)


(*2) 今月の作家:中沢新一さん (作家に聞こうバックナンバー 03.4.14、BOOKアサヒコム

(*3) よしもとばなな公式サイトの2002年12月2日の日記参照。

(*4) コラムの末尾には「2003年4月25日」とあるがWEBに掲載されたのは5月下旬らしい。 参照→ 監視スレッド #228-#233文学@2ch掲示板


 ・ 田口ランディ盗作検証サイト

  おまけ
 ・ 島田裕己 official

 『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』(トランスビュー)の書評一覧からリンクされている書評&記事を読むと、間接的にではあるが、バッシングに晒された島田氏が宗教学者としてどう落とし前をつけたのかが窺える。バッシングをかわした中沢氏は、オウム(およびオウムと自身との関係)を総括し終わっているのだろうか。


*  *  *

 小ネタ。田口ランディのコラムマガジン(2003.5.28)の冒頭に「梅雨で、雨が降っていて、少し寒い」とある。5月下旬にもう梅雨入り? 梅雨統計気象庁)から推測するに、田口ランディの住む神奈川県・湯河原は九州南部にあるらしい。

 我ながらしょーもないツッコミだな。このコラムの孕む問題については監視スレッドで指摘され尽くしているので中身についてはパス。



 2003-06-23  盗作作家と生命倫理

 盗作作家・田口ランディが「生命倫理」に関するシンポジウムに参加。インデプス 033号によると、シンポ終了後のパーティーで盗作検証本スタッフ(?)が

 「盗作と生命倫理の関係はどうなってんですかあ〜??」

 と声をかけたところ、「まわりにいた編集者その他の取り巻きが、いきなりつかみかかってもみあいに」なったんだそうな。いやはや。

 なお、シンポの前日あたりから盗作監視スレッドPart49(一般書籍@2ch)で妨害工作が始まり、シンポ当日(21日)の深夜に立てられたPart50は48時間未満でレス数1000に達して終了している。

 ・ インデプス 033号 (6/22、インデプス バックナンバー

 ・ 盗作屋・田口ランディ監視スレ Part51一般書籍@2ch

 (この項、24日アップロード)



 2003-07-21  盗作作家のインタビュー

 (大森荘蔵の他我論とアニミズムの親和性についての雑談。省略)


*  *  *

 アニミズムといえば、ネットで見つけたインタビュー記事で盗作作家・田口ランディ「最近私は仏教にとても関心があるのですが、 宗教として一番ぴったりくるのは実はアニミズムです。でもアニミズムって信仰であって、宗教ではないのかも……」と語っている。→ 書くことが生活の原動力 作家 田口ランディさん (03.3/29、中外日報

 田口ランディはコラムやネット日記で頻繁に「神様」を持ち出している。2度目の盗作報道(02年4月1日)の際に筑摩のサイトに掲載された言い訳日記(「神様ごめんなさい。私も一度だけ、自分を自己弁護したいのです」云々)が典型。 神様、祈り、信仰、魂、等々の言葉を粗雑に扱うことでそれらについて敬意も畏れも抱いていない、ろくに考えてさえいないことが露見しているのだが、そのことに、本人はいまだに気づいていないらしい。

 田口ランディの盗作は昨年2度にわたって報道され盗作検証本まで出版されている。中外日報は老舗の宗教専門紙らしいが、どういう事情があって盗作を“なかったこと”扱いにする提灯記事のようなインタビューを載せたんだろう。業界新聞では出版社が紙面を買って(広告とは明示せずに)インタビューや書評を載せることがあるが、これもその種の「広告」なんだろうか。


 (以下、無関係な雑談。省略)



 2003-07-21  「ランディを笑え」(ワッチサイト)

 過去の雑談を纏めただけでは気がひけるので、一件追加しておく。

 田口ランディ公式サイトをワッチしている「ランディを笑え」が今月14、15日に更新された。田口ランディのメルマガ発行部数の推移を纏めた集計表あり。

 14日更新分の冒頭には「1ヶ月半ぶりのサイト観察だが、正直なところ『もうどうでもいいや』って心境である。変化のないサイトに飽きたというのもあるが、そもそも田口ランディという人物への関心がなくなったのだ。なので、サイト観察報告もたぶん今回が最後になる」とある。

 ろくに更新されず公式サイトなのに情報は数カ月遅れ、中身もつまらないとあってはワッチを続ける気が失せるのも無理はない。それにひきかえ2ちゃんねるの監視スレッドは、執拗に妨害工作者が乱入して来てワッチしがいがある。(^^;)



 2003-07-26  盗作作家とカミサマ

 21日の項で「盗作作家・田口ランディは頻繁に『神様』を持ち出す」云々と書いたが、翌22日に約2週間ぶりに配信されたメルマガで、またやっている。例によって神様、自然、魂、等々の大安売り。「スピリチュアルな世界や宗教的なモチーフ」(*)と真面目に向き合っているとは到底思えない。宗教と無縁なメディアならともかく、宗教専門紙の中外日報がなんでこういう人のインタビュー記事を載せたのか、あらためて疑問に思う。やはりあれは「広告」だったと見るべきか。

 田口ランディと「神がかった友人」の会話が2人の人物による対話の体をなしていないのはなぜか。また、その友人のどこが「ちょっと神がかっている」のかさっぱりわからないのはなぜか。文章が下手だからというだけでなく、この「友人」が架空の存在で著者の分身でしかないから、なのかも。



 2003-08-04  盗作作家と大森荘蔵

 田口ランディが文藝春秋に営業をかけているとの情報が昨年の春頃から2ちゃんねるの盗作作家監視スレッドで流れていた。これは関係者のリークであったらしく、実際に昨年12月には「オール讀物」(1月号)が短編を掲載した。その後、今年に入って3月号でも短編が掲載され、さらに「文學界」8月号ではエッセイ(?)の連載がスタートしている。

 小説三部作のうち二作が盗作発覚で絶版となり盗作研究本まで出ている“作家”に、盗作報道から1年も経たぬうちに発表の場を与えるとは呆れたもんである。文春社内には田口ランディに何か個人的な弱みを握られた編集者でもいるのだろうか?

 先日その「文學界」掲載のエッセイ(?)をちょっと立ち読みしてみた。開始早々3段落目でまたまた能天気に「カミサマ」を持ち出している。やれやれ。


*  *  *

 先月下旬、盗作作家監視スレッド Part53一般書籍@2ch掲示板)に、「田口ランディは最近文藝春秋に擦り寄っている、近いうちに賞を受賞するかも」、「(幻冬舎はランディを放り出したが)今は文藝春秋がイチオシしている」との投稿あり。

 これに対して、田口ランディは以前、

  • 「賞は欲しくない。勝手に候補にされて勝手に落とされるのはなんだかすごく腹が立つ」云々と書いている
  • 「芥川賞も直木賞も欲しくないので候補にしないで欲しいと頼んだ、二度と候補になることはない」と発言している

 との指摘がされた。前者は筑摩のサイトに掲載されていたWEB日記(『くねくね日記』)の01年8月12日分、後者は、自称“スーパーエディター”、ヤスケンこと故・安原顯の02年2月21日のWEB日記

 前者は『モザイク』が直木賞を落選した直後の発言であり虚勢を張っているだけともいえるが、後者は、『モザイク』の盗作がマスコミで報じられた5日後のものである。盗作を恥じて以後ノミネートは辞退するというのならともかく、「賞は欲しくないので候補になるのも断わる」とはあまりに厚顔無恥な物言いだが、それはさておき、この再発掘されたヤスケン日記には候補を辞退云々の直前に気になる記述がある。

 田口さんは、「表現者」とは、面白いもの、無名のアヴァンギャルドを喧伝するのが務めと考えるが、日本の表現者でそれをする人はいないに等しい。
 自分は渡邊哲夫『知覚の呪縛』をちくま学芸文庫に入れてもらったが、次は『終らなかった旅』(晶文社)を、さらには大森正藏の本なども文庫化したいとも語った。

 出典:ヤスケンの編集長日記(02年2月21日)


 気になる点については後述。まずはおさらいをしておく。

 上の引用中にある渡辺哲夫氏の『知覚の呪縛』は、一時は“第三の盗作報道”の発火元になるのではと目されていたものである。結局これは不発に終わっているのだが、盗作研究本を読むと、当事者間の交渉・取引で問題がもみ消された疑いが濃い。

 パクリを黙認してもらう代りにパクリ元の本を文庫化させる、そんな裏取引でもあったのか? 渡辺氏に聞いてみると、「去年の一月くらいから筑摩の方が、お会いしたいということを言われまして」とのことでやはり用意周到なランディのパクリ工作が窺える。
 「田口さんの本の中で私の『知覚の呪縛』についての記述がありましたが、単純に嬉しい驚きですよね。盗作みたいな話もありますけど、田口さんと私の間では、書いて当たり前みたいな雰囲気がありましたから……」「本も売れましたし……」

 出典:「徹底追跡! 田口ランディとその周辺」、星野陽平(『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』、鹿砦社、p.33)

 「単純に嬉しい驚き」という言葉には疑問が残る。というのは、渡辺氏は文庫版あとがきでは以下のように書いているのである。

 さらに私自身かなり驚いたのであるが、ごく最近になって田口ランディ氏が小説『モザイク』(幻冬舎、二〇〇一年)のなかで一精神科医に「知覚の呪縛」について語らせている。まったく意外な発見であった。本書はインターネット世代へと解放されてゆくのかもしれない。

 出典:『知覚の呪縛』、渡辺哲夫、ちくま学芸文庫、p.219-220
 [引用は「『万引き』疑惑、原典との文章対比一覧」、baud rate R.A.(『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』、鹿砦社、p.241)から]

 「書いて当たり前みたいな雰囲気」というほど親密な間柄であったなら、なぜ渡辺氏は「ごく最近になって」「まったく意外な発見」をすることになったのか?

 知人の著書名を小説中に登場させただけのことであれば事前に了解を得ず事後に知らせもしなかったとしてもなんの問題もない。しかし、いくら親密な間柄であれ、他人の著作から無断で、盗用が指摘されるほどに類似した設定・記述(*)を使うというのは反則である。単行本『モザイク』は参考文献として『知覚の呪縛』を挙げてさえいない。

 筑摩で自著を復刊してもらって渡辺氏が満足しているのなら法的に問題になることはなかろうが、しかし読者の立場から見れば、これは依然として“パクリ元と話をつけて訴えられる可能性を消した盗用”の疑いの濃い事例である。

(*) 類似箇所については盗作研究本を参照のこと。『知覚の呪縛』と『モザイク』、『知覚の呪縛』と『コンセント』の文章比較が行なわれている(p.241-246)。


*  *  *


 長くなったが、ここまではおさらい。監視スレッドをワッチしている人や盗作研究本の読者には周知のことである。先月下旬の田口ランディ語録再発掘を目にして私が気になったのは、ヤスケン日記の中に「大森正蔵」(荘蔵の誤記であろう)の名が見えることである。

 上で見たように、渡辺哲夫氏の『知覚の呪縛』にはパクリ元にされたのではないかとの疑惑があった(ある)。筑摩に働きかけて渡辺氏の著作を文庫で復刊させたという自慢話の中で田口ランディが「大森正藏(ママ)の本なども文庫化したいとも語った」とは、実に気色の悪い話である。

 大森荘蔵は97年に亡くなっている。岩波からは著作集が刊行されている。事情はかなり異なる。渡辺氏とともに大森の名が挙げられているからといって同じに考える(疑う)ことはできないし、実際に酷似した表現・設定・文章を発見したわけではないのでこれ以上どうこう言うのは差し控えるが、「万引き常習犯」の言葉なだけになんとも嫌な引っ掛かりが残る。

 田口ランディが今後も出版界に居座り続けるようなら、いずれ、大森荘蔵の著作との比較検証を行なう必要があるかもしれない。



 余談1。以前雑談でもふれたが、哲学者・大森荘蔵の論考は平易で読みやすい文章で、魅力的な比喩や常識の虚を衝く知見が散りばめられている。例えば他我問題を論ずる際に提示される「全盲の達ちゃん」を巡る逸話、共通の腸をもつシャム兄弟が同時に腹痛を感じても互いに相手の腹痛を知ることはできないという喩え、「感情は知の一形態」仮説、等々(『時間と自我』より)。軽めのエッセイを書く人でも、まっとうな引用あるいは紹介という形で大森の言説を引き合いに出している人は結構いそうな気がする。

 余談2。ちくま学芸文庫には大森荘蔵の『知の構造とその呪縛』が収録されているが刊行は田口ランディが“作家デビュー”する以前の94年。ということで文庫化には関与していないはず。

 余談3。田口ランディが「文庫化したい」と言った時に念頭においていた大森の著書は何なのか。いくら非常識な人とはいえ、現に流通している既刊本を他社で文庫化させようなどとはしないだろう(著者が存命で文庫化を希望するなら話は別だが)。流通状況はどうなっているのか。Amazonで大森荘蔵を検索してみた。共著・編集物も含め42件ヒットする。

 品切になっていて、かつ、田口ランディが「文庫化したい」と言いそうなものは……見当たらないなあ。『新・岩波講座 哲学』シリーズとは考えづらい。『音を視る・時を聴く―哲学講義』(朝日出版社、坂本龍一との対談)、『ライフサイエンスにおける言語・意識・生活』(共立出版、角田忠信らとの共著)あたりか?




盗作作家と「毒蛇」


 2003-11-03  盗作作家と「毒蛇」(文芸評論家) (11-06追記)

 山崎行太郎なる文芸評論家が『三田文學』2003年秋号掲載のコラム「季刊・文芸時評」で田口ランディ擁護論を開陳しているとのこと。neanias氏の日記「ちょっと言葉を失うような天真爛漫な文章」として引用、論評されている。

 盗作作家をどう評価するかは個人の自由。擁護論も結構。しかしこの山崎行太郎のコラムは致命的な問題がある。田口ランディは「ネットアイドル」から「作家」に変身したと珍説を披露し、ネットでの追及活動を「シットとヒガミに基づくイヤガラセ」と決め付け、盗作検証本(*)を「トンデモ」本と断じるなど基本的な事実関係をろくに把握していないのである。把握していないというより歪めていると言うべきか。

 盗作報道の直後で情報が無いまま締め切りに追われて書いたというならともかく、すでに盗作報道から1年半、盗作検証本が出てからほぼ1年経っている。田口ランディがやらかした盗作の実態やネットで行なわれた検証活動について知るための資料や時間は充分にあったはずだ。今頃こんな杜撰で無責任な論評を書くとは呆れたものである。

 neanias氏も指摘しているが、盗作検証本で挙げられている膨大な盗作疑惑の数々を一切無視して「トンデモ」本呼ばわりというのは中身をまともに読んでいない疑いが強い。そういえば以前、「ランちゃん」のフラダンス仲間よしもとばななも盗作疑惑については一切触れずに検証本を「トンデモ本」と決め付けていたな。用語(「トンデモ」)のズレ具合まで同じとは奇妙な符合である。(参照→ 田口ランディ盗作疑惑(1)


*  *  *
  • 山崎行太郎はネット上のハンドルとして「毒蛇」を名乗っている。

  • 2ちゃんねるの田口ランディ盗作監視スレッドには今年1月下旬に「毒蛇」を名乗る掲示板荒らしが登場し、約3週間に渡って下品なオヤジギャグやAA(アスキーアート)の連続投稿を執拗に繰り返した。私は未確認だが、ほぼ同時期文学板の他のスレッドでも暴れていたらしい。(参照→ 監視スレッド@文学板 Part19 過去ログ

  • 「毒蛇」を名乗る人物は捨てハンドルも多用していた(文体・内容から同一人物と判断)。この人物は2ちゃんねると某文芸系掲示板に多重投稿をしていたが、ネット初心者らしく某掲示板でIP(Yahoo!BB)を晒すという失態を演じている。

  • 山崎行太郎のサイトは今年5月、www.geocities.jp/yamazakikou/に移転した。このジオプラスは6月16日以前はYahoo!BBユーザー専用のサービスだった。

  • Yahoo!BBのユーザー数は膨大だから上の2つをもってどうこう言うことはできないが、一応参考情報としてメモしておく。

  • 山崎行太郎のサイト、メルマガ、掲示板に書かれた本人の文章と、2ちゃんねるその他の掲示板で一時暴れまわっていた「毒蛇」の文章を読み比べると、別人による“なりすまし”とは思えない。心証としては、掲示板荒らしは山崎行太郎本人の行状であったように思われる。(偽装のヒントになるので類似点については割愛。)


 上で「杜撰で無責任な論評」と書いたが、問題は事実関係を把握していないという次元のことではなく、山崎行太郎という人物そのものにあるのかもしれない。


 (*) 『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』鹿砦社

 ・ 田口ランディ 盗作疑惑検証資料館

 ・ ネット汚物・田口ランディは盗作ゴリラ Part24文学@2ch
 ・ 産廃物&盗作屋・田口ランディ監視スレ Part54一般書籍@2ch

 ・ 夢見る頃は過ぎたし… (neanias氏の日記)
 ・ 毒蛇通信 (山崎行太郎のサイト)
 ・ 毒蛇通信 (山崎行太郎のメルマガ)
 ・ hotsumaのURLメモ。 (秀真[ほつま]氏の日記)

 経緯をフォロー中。ほつま氏の日記で取り上げられたことでこの件は一気に知れ渡るだろう。なお、11-03の項には「かの有名な毒蛇」なる見出しが付けられている。「毒蛇」ってネット有名人だったのか(笑)。


 盗作監視スレッドで、大西赤人による山崎行太郎批判文が発掘されている。参考資料としてリンクしておく。

 ・ 山崎行太郎氏「大西巨人は本物の『巨人』か?」のデタラメ大西赤人
 ・ 天下の『産経新聞』に、署名入りで“与太”を書く「東工大講師 山崎行太郎」氏 (同上)


追記 (11-06)
 「hotsumaのURLメモ。」(ほつま氏の日記)をアンテナと誤記していた。訂正しておく。

 表記訂正:YahooBB → Yahoo!BB



 2003-11-04  盗作作家と「毒蛇」(2) (11-06追記)

 本日午前、山崎行太郎(文芸評論家)の掲示板から「毒蛇」名義の投稿が2件削除された。「毒蛇」は山崎行太郎のハンドルである。掲示板主宰者の名を騙る詐称投稿だったのならなんらかのアナウンスがあるはずだが、削除に関する説明はない。山崎行太郎本人の書いたものだった、ということだな。資料として引用しておく。

天真爛漫は、オマエサンだろうが…(爆笑) - 毒蛇 -2003-11-02 12:25:26

 小生の「田口ランディ擁護論」(「三田文学」秋号掲載「季刊・文芸時評」)に対する批判が出ている。
 まあ、顔も出せない(笑)…正体不明の匿名日記だが…。
もともと、こういうネット・バカを「ヒッカケ」るために書いたのだから、目標達成…かな。
         ↓↓↓↓
   http://d.hatena.ne.jp/hotsuma/

詳しくは、下記を・・・。 - 毒蛇 -2003-11-02 16:07:14

http://d.hatena.ne.jp/neanias/20031029#p3

 (↑なにを勘違いしたのか1件目の投稿はほつま氏の日記にリンクしているが、この投稿はneanias氏の日記に対するリアクションである。)

 事実を捻じ曲げた論評を書いたのは「ネット・バカを『ヒッカケ』るため」だったのか。デマを流して自分のバカを晒していれば世話はない。しかしこの言い草、『三田文學』の編集者が見たらどう思うやら。


*  *  *

 山崎行太郎は本日更新された日記で性懲りもなくデマを繰り返している。事実誤認(あるいは歪曲)、珍論の宝庫だが逐一指摘するのもあほらしいので冒頭部分のみ引用してそのデタラメぶりを指摘しておく。

■「田口ランディ盗作騒動」について
(略)
「田口ランデイ盗作騒動」とは、ランディさんが、盗作を繰り返している、という「2ちゃんねる」のカキコミを中心とする告発、さらにそれに煽動されたかのような文壇内外からの告発によって、ランディさんが盗作騒動に巻き込まれ、彼女の本が次々と絶版になったり、書き換えや訂正を余儀なくさせられたり…した事件のことである。マスコミでも大きく報道された。テレビのニュースでさえ、取り上げられたように思う。
(以下略)

 出典:山崎行太郎の日記(2003-11-04)

 ネットでの告発に「煽動されたかのような文壇内外からの告発」? 真っ赤な嘘である。第1の盗作報道まで文壇は沈黙していた(*)。それ以後も、第2の盗作報道の後でさえ文壇内部からはほとんど声は上がっていない。文壇の自浄作用の低下ぶりについては盗作検証本で詳しく論及されている。

 田口ランディの盗作を最初に指摘し次々と疑惑箇所を発掘・検証していたのは2ちゃんねるの盗作監視スレッドだが、片山洋次郎著『気ウォッチング』からの盗用(第1の盗作報道)については監視スレッドではノーマークだった。ネットでの「告発」とは(たぶん)無関係である。

 『気ウォッチング』が田口ランディに盗用されていることを著者に知らせたのは一読者である。仮にその通報者が2ちゃんねるでの盗作追及活動を知り、そのおかげで盗用箇所に気づいて通報したのだとしても、これは「煽動された」などという行為ではない。「されたかのような」と姑息な言い回しで逃げ道を作っておいて「煽動」と悪意ある言葉を用いる。卑怯で悪辣な印象操作である。

 なぜ田口ランディの小説は絶版になったのか。田口ランディが盗作をし、被害者たちから抗議を受けたためである。本人や幻冬舎の編集者も盗用を認め謝罪している。「盗作騒動に巻き込まれ」? 田口ランディは被害者ではない。加害者である。騒動の元凶である。なにが「巻き込まれ」だ。バカも休み休み言え。

(*) 文壇は沈黙していたが出版界全体ではない。盗作報道以前に、『噂の真相』などごく一部の雑誌は記事にしている。


*  *  *

 掲示板荒らしの正体についてあれこれ言うのもナニなので、3日の項では、山崎行太郎の文章と掲示板荒らしをしていた「毒蛇」の文章を読み比べると別人による“なりすまし”とは思えない、と書くにとどめておいたのだが。気が変わった。情報を1件追加しておく。

 今、仮にどこかの掲示板に「毒蛇」を名乗る投稿があったとして、その文体や内容がいかにも山崎行太郎のものらしく思えたとしても、投稿者の正体は即断できない。ホームページ、メルマガなどネット上には(ネット文体で書かれた)山崎行太郎の文章が多数ある。文体模写、人格模倣は難しくない。

 しかし、「毒蛇」が2ちゃんねるの文学板などで荒らし行為をしていた今年1月にはこれは困難な作業であった。山崎行太郎がメルマガの配信を開始し、ホームページを開設したのは今年3月。“なりすまし”をしようにも、手本にすべき“山崎行太郎のネット文体”は今年1月の時点では存在しなかったのである。

 いやはや。

 (この項、5日午前アップロード)


追記 (11-05 午前)
 アップロード前に関連サイトをチェックしてみたら、neanias氏の日記が更新されていた。山崎行太郎のデマ日記が批判されている。


追記2 (11-06)
 ほつま氏の日記をアンテナと誤記していた。訂正しておく。


 2003-11-07  盗作作家と「毒蛇」(3)

 山崎行太郎のサイト「毒蛇通信」は数日前から移転告知をしていたが、コンテンツ移転は完了していない。現在、新アドレスへの誘導リンクは残っているが「移転しました」という告知文は消されている。

 「毒蛇通信」はトップページ冒頭で「コピーも転載も自由です!!」と謳っていたのだが、6日午前、無断転載を禁ずる文言に書き換えられた。「警告!!」というタイトルで日記および掲示板にも同文が書き込まれている(掲示板は「山崎」名義)。以下に引用しておく。

「このサイトは≪リンク・フリー≫です!! ただし、無断コピーや無断転載は固くお断りします!! ちなみに、無断転載等は、著作権法によって厳しく処罰されますので、ご了承下さい。」

 「厳しく処罰されます」という断定口調に山崎行太郎の狼狽が現われている。neanias氏によるデマ日記批判がよほど堪えたらしい。2ちゃんねる流に言うなら「必死だな」。

 著作権に関する警告文はネット上に無数にあり罰則に言及しているものも多い。しかし一般的には「処罰されることもある」とか「処罰の対象になることもある」など一見緩い(実は法律家流儀の隙のない)表現をとる。警告としてはこれで充分。

 そもそも著作権侵害が常に「厳しく処罰され」る(=刑事的措置の対象となる)ものなら、田口ランディが藤森直子(ヒヨコ舎)の抗議を受けながらグズグズ数カ月も対応を引き延ばし、挙句に藤森氏側の了解を得ていない「改稿のお知らせ」を一方的に公表するなどという不誠実な誤魔化しは通用しなかった。盗作報道のほぼ1年前、犯行が発覚した時点で検察に起訴されていたはずである。実際には、本人が盗用を認めたにもかかわらず田口ランディはなんの「処罰」も受けていない。山崎行太郎は、ほんとにな〜んにもわかっちゃいないんだな。


*  *  *

 狼狽ぶりがあまりに滑稽なのでつい長々と脱線してしまった。より本質的な問題を纏めておく。

  • 山崎行太郎は『三田文學』およびWEB日記悪質なデマを流布している

  • そのデマを指摘されると掲示板で誹謗発言(「ネット・バカ」云々)、誹謗を批判されると証拠隠滅的に投稿を削除、日記を読みづらい書式(フォントサイズ最小で文字色と背景色が同じ)に変更、そして唐突に「無断転載禁止」宣言(恫喝?)、等々、こそこそと卑怯で姑息な振る舞いを続けている

  • この間、まともな応答・反論を一切していない

 大西巨人は山崎行太郎に誹謗された際、「この人間は××で××××(あえて伏せ字)としか考えられない」と語ったそうな(*)。私も同感である。


*  *  *

 「毒蛇」が2ちゃんねるその他の掲示板で行なっていた荒らし行為は民事訴訟の対象になるだけでなく刑事犯として逮捕される可能性もある犯罪行為である。良い子のみんなは掲示板荒らしなんかしちゃダメですよ〜。


*  *  *

 neanias氏の日記(11-06)に奇妙な6件の連続コメントが付けられている(投稿者名は「?」および「??」)。内容は著作権侵害に関するものだが、文面がneanias氏の日記本文とも直前の「山崎行太郎」名義のコメント (『キミは、もっと笑えるね(笑)・・・・。カン゛バッテや!!  』)とも呼応していない。いかにも“取って付けた”感がある。

 検索してみた。どうやらこれは逮捕されない著作権法からそっくりコピー&ペーストされたものらしい(*)。同じものが盗作作家監視スレッド(2ch@一般書籍)にもコピペされている(#315)。

 恫喝、あるいは争点のすり替え狙い? 底無しの××だ。



(*) 逮捕されない著作権法へびちゃんの部屋

なお、コピペされた文面の一部は他の複数のサイト上にもある。コピー転載が繰り返されているらしい(笑)。



 2003-11-10  盗作作家と「毒蛇」(4)

 「毒蛇」こと山崎行太郎(田口ランディの盗作に関して『三田文學』やWEB日記で悪質なデマを流布している人物)を巡るその後の動き。neanias氏の日記(11-0711-0811-09)と重複するが当ページでも時系列順に纏めておく。

  • 7日午後、はてなダイアリーに『オレが毒蛇だ!! なんか、モンク、あっか?』ー毒蛇フアン・クラブ日記が開設された。中身はneanias氏の日記と当サイトへのリンク、そしてneanias氏に対する恫喝文(?)。

  • 8日午前1時、2ちゃんねるの文学板に山崎行太郎のスレッドが立った。

  • 「毒蛇フアン・クラブ日記」は8日に更新されたが、9日早朝プライベートモード(非公開)に変更され現在は参照不能。開設者は飽きっぽい人物らしい。

  • 9日早朝、山崎行太郎の日記が全削除され、掲示板から無断転載に関する「警告」が削除された(山崎行太郎のサイト毒蛇通信にはまだ「無断転載等は著作権法によって厳しく処罰されます」云々の警告文が残っている)。

  • 9日朝、neanias氏の日記(11-09)で上記の削除が指摘され、山崎行太郎のもう一つの日記(@さるさる日記)にリンクが張られた。この日記(@さるさる)は全削除された日記と同文ではない(文章が数ヵ所こっそり削除されている)(*)

    (*) neanias氏は「きっと推敲されたのでしょう」と穏当な表現をされているが、これは推敲というより証拠隠滅を図る改竄である。neanias氏がいくつか削除された文言を挙げているが、ここではそれ以外の改竄個所を挙げておく。
    「田口ランデイ盗作騒動」とは、ランディさんが、盗作を繰り返している、という「2ちゃんねる」のカキコミを中心とする告発、さらにそれに煽動されたかのような文壇内外からの告発によって、ランディさんが盗作騒動に巻き込まれ、彼女の本が次々と絶版になったり、書き換えや訂正を余儀なくさせられたり…した事件のことである。テレビのニュースでさえ、取り上げられたように思う。

    出典:山崎行太郎の毒蛇山荘日記 (2003/11/04)

    「田口ランデイ問題」とは、ランディさんが、盗作を繰り返している、という「2ちゃんねる」のカキコミを中心とする告発によって、ランディさんが盗作騒動に巻き込まれ、彼女の本が次々と絶版になった…事件のことである。マスコミでも大きく報道された。

    出典:『毒蛇山荘日記』(2003/11/04)(@さるさる日記)

    ↑これは当ページが4日に引用して批判した箇所。「文壇内外からの告発」なる虚偽の記述が消されているが、小細工しても「騒動に巻き込まれ」という悪質な妄言は残っており、デマ文書であることに変わりはない。

    4日の項では指摘しなかったのだが、杜撰な記述(「訂正を余儀なくされた」云々)や間抜けな告白(「テレビのニュースでさえ〜ように思う」と書くことで盗作検証本をまともに読んでないのがバレバレ)も削除されている。



  • 9日午後、日記(@さるさる)が白文字&白背景に変更された。一見すると白紙状態に見えるがテキストは残っている。山崎行太郎は、自分のブラウザで読めなければ他人も読めないと思っているのだろーか。

  • 9日深夜(?)、山崎行太郎のメルマガ『毒蛇通信』バックナンバーが非公開になった(まぐまぐの詳細ページでは「すべて公開」になっているが実際には読み出せなくなっている)。

  • このメルマガの10/19号には「坪内祐三クン、夜道の一人歩きには気をつけようね…。」というタイトルで坪内祐三や福田和也をくどくどと愚弄する記述があり、全文が山崎行太郎スレッドに転載されて批判されている。非公開化はこの批判へのリアクションか。なお、このメルマガのバックナンバーは現在もemagaで参照可能(詳しく対照していないがたぶん同文)。

  • 某氏は静観の構え。どんな「人身御供」が出てくるのか楽しみである。といっても、結局出てこなくても仕方なし。誰だって「××で××××」には関わりたくないだろうからなあ。(←これ、意味不明の人は無視されたし。)


 山崎行太郎という人は削除あるいは改竄すれば自分の妄言を“無かったこと”にできると思ってんだろうか。ネットにいったんアップロードしたら証拠隠滅なんてほぼ不可能なんだけど。ネット上の証拠は消したつもりで今頃『三田文學』秋号の回収に奔走してたりして。

 あまりの××××ぶりにうんざりしてきたのだが、乗りかかった船、もうしばらくワッチを続ける。なぜ山崎行太郎は今頃になって事実を捻じ曲げるデタラメな田口ランディ擁護論を『三田文學』で開陳したのか、その動機・企図は那辺にありや? については、書かずに済ませたい。汚いものには触れたくない。

 『三田文學』関係者が早めに自浄能力を発揮してくれればよいのだが。

 (この項、11日アップロード)



 2003-12-19  迷走する毒蛇

 「毒蛇」=山崎行太郎のワッチを続けているのだが、もはや田口ランディの盗作とはほとんど関係がない。単なる××の見物状態。ということで、11月10日以降の関連雑談は別ページに纏めた。いずれ時期をみて、当ページ内の山崎関連のものはそちらに移動することになるかも。

 ・ → 「毒蛇」こと山崎行太郎について




メルマガ終了


2004-03-07 盗作作家のメルマガが終了

 昨年9月から止まっていた盗作作家・田口ランディのメルマガが、昨日、半年ぶりに配信された。唐突に「最終回」。半年間の沈黙についてもメルマガ終了についても一切事情説明はなく、中身は公式サイトに掲載された「メール書簡」(1月23日)のネタを水増ししたもの。以前からネタの使い回しが異様に多かったが最終号さえもこの有様とは。盗作監視の目が厳しくてパクリができず、「タコが自分の足を食う」ごとく使い回しを重ねて自滅の図。

 『モザイク』と『アンテナ』は盗作が露見して絶版となったが、田口ランディ本人は片山洋次郎(『気ウォッチング』)と藤森直子からの“無断使用”しか認めていない。藤森氏からの盗作に関してはパクリ元の書名『Fuckin' Blue Film』(ヒヨコ舎)を伏せた一方的な言い訳コメントを公表するという姑息で不誠実な振る舞いをした。まともな反省も謝罪もしていない。そして、まだ数多くの盗作疑惑が残っている。

 どう落とし前をつけるのか見届けるつもりだったのだが、田口ランディはケジメをつけぬまま消え去る気配濃厚となってきた。


2004-04-02 盗作作家の連載終了@晶文社

 田口ランディのオンライン連載「勉強しながら、きみのこと想った」晶文社)が先月終了した(*)。「生命倫理の課外授業」という副題が付いていたが、このテーマに多少でも繋がりがあったのは当初だけ、後はもう自分語りと使い回しばかりで中身ぐちゃぐちゃ。盗作監視スレッドではその文章&中身のひどさが指摘・追及されているのだがここでは略す。

(*) 連載開始は03年5月。最終回は3月1日付だがWEBにアップされたのは3月15日頃。ちなみに前回の第9回(03年12月28日付)がアップされたのは1カ月遅れの2月中旬。

 晶文社が盗作常習者に活動の場を与えたのは不見識である。しかしこの連載によって、(盗用を封じられた)田口ランディの実力(筆力・取材能力の無さ)がより鮮明になったのだから、ある意味有意義なものであったとも……言えないなやっぱり。盗作作家の延命に手を貸した罪のほうがはるかに大きい。


*  *  *

 晶文社の連載終了直後の3月16日あたりから、ここ数カ月(比較的)平穏だった監視スレ@文学板が急に荒れ始めた。AAや1行罵倒(汚言)の連続投稿によって、 監視スレ part25 は約4日(200レス以上)で終了、続いて立てられた 監視スレ part26 は冒頭から妨害工作が続き2週間弱で終了。これは昨夏以来のハイペースである(*)。荒らしは現行スレの 監視スレ part27 でも続いている。

 連載終了と時を同じくして荒らし激発とは奇妙なタイミングである。


(*) 参考データ:過去の監視スレ@文学板の生存期間
part20約 77日(03/02/11〜03/04/28)
part21約124日(03/04/27〜03/08/28)
part22  11日(03/08/28〜03/09/07)
part23約 50日(03/09/07〜03/10/26)
part24約 98日(03/10/26〜04/01/31)
part25約 54日(04/01/27〜04/03/20)

2004-04-27 ブログスパムとキーワード「田口ランディ」

 はてなダイアリーでトラックバックスパム論争(参照→ ほつま氏によるまとめ)。

 ブログのことはよく知らない。「ブログ&スパム」を検索してみた。アメリカのブログ界では広告業者がブログの機能(リファラー、コメント、トラックバック)をスパムに悪用して深刻な問題となっているらしい。送り手が広告業者とは限らないようだが。

 盗作作家・田口ランディ監視スレをワッチしていたら、ほぼ同時期に別のブログ・コミュニティでもコメントスパム騒動が起きていたことを知った。

*  *  *

 今月20日、盗作作家監視スレでメルマ!ブログキーワード「田口ランディ」が話題となった。

小説家。若者から熱狂的な支援の声をもらっている。バイタリティ溢れる性格らしい。

但し、ネット上の文章を盗作したことが発覚し、それをきっかけに、他の作家の作品も次々に盗んで来た「盗作常習犯」ではないかとの疑惑が深まり、その疑惑検証サイト < http://oliinkai.hypermart.net/randay.shtml > は、大手検索サイトのYahooでも有力サイトに分類されているほどである。

毀誉褒貶半ばするので、その能力を評価するには、「盗作」との非難に対する本人の反論も待って、多面的に検討する必要があろう。

 キーワードの解説文にしては不正確な記述である。特に第3段落がおかしい(*1)。はてなダイアリーのキーワード「田口ランディ」

作家。ネットコラムニスト。
代表作に三部作『コンセント』『アンテナ』『モザイク』、『7 days in Bali』など。
ウェブ日記盗作疑惑が持ち上がり、その著者に出版社が陳謝。のち削除・改定して本を出版。
男女問わずファンも多く、『コンセント』『アンテナ』は映画化された。→「アンテナ」

 とどっこいどっこい。

 監視スレではキーワード「ブログ」も紹介されている。「旧来型のホームページは有力サイトからリンクされると自動的に一定数の読者を獲得できる」云々の記述でMSNを例に挙げ、田口ランディをこきおろしているのである。曰く、

たとえば、作家・田口ランディはその典型で、大した才能もないのに、MSNのサイト管理者に気に入られたため、不正に過剰な読者を獲得し、世間に「ネット作家」と誤解されて、一時期もてはやされた。が、元々才能がないので、盗作に走り、いまや事実上MSNサイトからは追放されている。

【おそらく、田口ランディは「ネット上で苦労して読者を獲得した」経験がないので、安易な行動で読者を失うことへの抵抗感が小さかったのだろう(悪銭、ならぬ不正な過剰アクセス、身に付かず、ということか)。】

 また、「ブログではトラックバック機能を使ってアクセス数の多い他のブログサイトから読者を吸い上げる(奪い取る)ことも可能」、「ブログの世界では実力のない者は読者を得られない」云々という解説部分でも引き合いに出している。曰く、

【逆に、「盗作批判」を受けた田口ランディでも、もし自分の才能に自信があるのなら、名前を変えてblogの世界で再起をはかる、ということも可能だ。こんどはMSNのえこひいきはないので、真の実力がわかるはずだ。】

 いやはやなんとも手厳しい。田口ランディだけでなく他にも具体的なサイト名を挙げて称賛したり腐したりしている。しかもすごい長文。

 なお、キーワード「田口ランディ」キーワード「ブログ」はどちらも複数のユーザーによって編集されているが、上で引用した記述の大部分は同じ人物の手になるものである(編集履歴で執筆者を確認できる)。

 「田口ランディは盗用を認め、小説3部作のうち2作は絶版となっている」というのは確定した事実である。キーワード(解説)に記述してもなんの問題もない(逆に、盗作に言及しないとすれば欠陥解説である)。

 しかし、ブログ・コミュニティの共有キーワードで、キーワードとは直接関係のない特定の人物やサイトを挙げて誉めたり腐したりするというのはアリなんだろうか? はてなダイアリーではキーワードを巡って熾烈な闘争が続いているが、メルマ!ブログではどうなの? と思って調べてみたら。やっぱり揉めていた(*2)

 キーワード「ブログ」の記述も問題視されているが、それとは別に、これを書いた人物はコメントスパムでも非難の的となっている(*3)。ちなみにこの人、自分で自分自身をキーワードに登録している(笑)。


 ブログって大変だな。もっともネット・コミュニティ内の揉め事はパソ通の黎明期から絶え間なく繰り返されてきたことだが。いずこも同じ秋の夕暮れ。

(*1) 盗作が疑惑にとどまっているかのような記述は不正確というより事実誤認。盗作は2度マスコミで報道され、本人も盗用を認め、『アンテナ』と『モザイク』は絶版になっている。「本人の反論」を待つ時期などとうに過ぎている。

また「毀誉褒貶半ばする」も疑問。今、商売抜きで田口ランディを誉めている人は出版業界に存在するのか? もっとも「商売」ということを言うなら盗作発覚前に誉めてた人たちもしょせん商売がらみ、幻冬舎に媚びてただけなのかもしれないが。

(*2) 文章の過激さや解説文の適否よりも、解説文が称賛している某ブログが執筆者自身のサイトである(共有キーワードを宣伝に利用している)という点が顰蹙を買っている。


(*3) 下記サイト参照。



直木賞候補に


2004-07-14 盗作作家・田口ランディが直木賞候補に

 田口ランディの盗作が立て続けに報道されたのが02年の春。幻冬舎が関係を清算する方向に動いたのに対し文春は急速に田口と接近し、盗作報道から1年も経たぬうちに「オール讀物」や「文學界」に田口の作品を掲載しはじめ、単行本『富士山』を刊行し、今回これを直木賞候補にプッシュするという挙に出た。呆れたものである。

 文春公式サイトの各賞紹介:直木賞の候補者略歴が笑える。他の候補者に関しては過去の直木賞候補歴を明記しているのに、田口ランディの候補歴(第124回『コンセント』、第125回『モザイク』)は記載していないのである。かつての候補作が盗作発覚で絶版になっている、なんてことは書かなくても当然ではあるが、しかしノミネート歴さえも“なかったこと扱い”とは滑稽。


 呆れたことがもう一つある。自称“スーパーエディター”ヤスケンこと故・安原顯のWEB日記には以下の記述が残っている。

 さらにもう一つ、田口さん、驚くべき告白をした。
「生意気と思われると困るんだけど」と前置きをして、「芥川賞も直木賞も欲しくないので、候補にしないで欲しい」と頼んだ。従って、候補になることは二度とないと言うのだ。
 ぼくは心底偉いと思い、感心した。ますます田口ランディのファンになった!

出典:ヤスケンの編集長日記 (2002年2月21日)

 02年2月下旬といえば『モザイク』の盗作が報じられた直後。これでもう文学賞とは縁が切れたと自棄になってこんな大見得を切ったんだろうが、実にみっともない話である。今、ヤスケンが存命だったら、田口は宣言どおり潔く候補を辞退しただろうか?


 直木賞のすべての管理人氏が第131回候補詳細で田口ランディに関してコメントを書いているのだが(ハミダシ情報欄)、これがなかなか意味深である。

(略)いわくつきのヒット作『コンセント』からもう4年だもんなあ。当時の“いわく”を覚えている人は、今回また候補に挙がったことで何か言いたいだろうなあ。(以下略)

 管理人氏も何か言いたいことがあるわけだ。言えばいいのに(笑)。それはさておき、“いわく”とは何のことだろう? 盗作を指すとすると、盗作が発覚して絶版になった『モザイク』と『コンセント』を混同しているような。(『コンセント』にも疑惑個所はあるが、まだ田口本人は認めていない。)


 さてどうなるか。無責任な言い草になるが、田口ランディが受賞したら面白いかも。田口には多数の盗作疑惑が残っているから“直木賞作家”となったら疑惑追及の火の手は3年前の数倍の勢いで燃え広がることになるだろう。

 選考委員会は明日夕。楽しみなことである。


2004-07-17 盗作作家は落選

 盗作作家の田口ランディが受賞したら面白かったんだけどな。残念でした。 ;-p

 万が一の時にはワッチメモのpart3 を作成するつもりだったのだが、さすがに今回の落選で田口ランディはもう表舞台から消えるだろう。ワッチメモはpart2で打ち止めにできそうだ。



   参照リンク

産廃物&盗作屋 田口ランディについて (盗作検証サイト)
このサイトが関連資料(&リンク)を網羅している。
× 『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』掲載URLリストインパクを笑え!
インパクを笑え!(archive.org)
  『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』掲載URLリスト(archive.org)
  ランディを笑え!/ランディ公式サイト観察(archive.org)
 インパクを笑え!/本になりました (archive.org
掲載URLリストは検証本に記載されているURLとページ数が併記してあって便利。(リスト掲載の経緯→ インパクを笑え!/本になりました


  田口ランディ盗作疑惑(1)   雑文目次    ▲トップページ