外交官殺害事件
と
目障りなヤツはGoogleから消せ 、
田口ランディ盗作疑惑(2)
を更新。ただし、トップページ掲載済みの雑談を纏めてリンクを追加・修正しただけ。
* * *
はてなダイアリーでトラックバックスパム論争(参照→ ほつま氏によるまとめ)。
ブログのことはよく知らない。「ブログ&スパム」を検索してみた。アメリカのブログ界では広告業者がブログの機能(リファラー、コメント、トラックバック)をスパムに悪用して深刻な問題となっているらしい。送り手が広告業者とは限らないようだが。
盗作作家・田口ランディ監視スレをワッチしていたら、ほぼ同時期に別のブログ・コミュニティでもコメントスパム騒動が起きていたことを知った。
* * *
今月20日、盗作作家監視スレでメルマ!ブログのキーワード「田口ランディ」が話題となった。
小説家。若者から熱狂的な支援の声をもらっている。バイタリティ溢れる性格らしい。
但し、ネット上の文章を盗作したことが発覚し、それをきっかけに、他の作家の作品も次々に盗んで来た「盗作常習犯」ではないかとの疑惑が深まり、その疑惑検証サイト < http://oliinkai.hypermart.net/randay.shtml > は、大手検索サイトのYahooでも有力サイトに分類されているほどである。
毀誉褒貶半ばするので、その能力を評価するには、「盗作」との非難に対する本人の反論も待って、多面的に検討する必要があろう。
キーワードの解説文にしては不正確な記述である。特に第3段落がおかしい(*1)。はてなダイアリーのキーワード「田口ランディ」
作家。ネットコラムニスト。
代表作に三部作『コンセント』『アンテナ』『モザイク』、『7 days in Bali』など。
ウェブ日記盗作疑惑が持ち上がり、その著者に出版社が陳謝。のち削除・改定して本を出版。
男女問わずファンも多く、『コンセント』『アンテナ』は映画化された。→「アンテナ」
とどっこいどっこい。
監視スレではキーワード「ブログ」も紹介されている。「旧来型のホームページは有力サイトからリンクされると自動的に一定数の読者を獲得できる」云々の記述でMSNを例に挙げ、田口ランディをこきおろしているのである。曰く、
たとえば、作家・田口ランディはその典型で、大した才能もないのに、MSNのサイト管理者に気に入られたため、不正に過剰な読者を獲得し、世間に「ネット作家」と誤解されて、一時期もてはやされた。が、元々才能がないので、盗作に走り、いまや事実上MSNサイトからは追放されている。
【おそらく、田口ランディは「ネット上で苦労して読者を獲得した」経験がないので、安易な行動で読者を失うことへの抵抗感が小さかったのだろう(悪銭、ならぬ不正な過剰アクセス、身に付かず、ということか)。】
また、「ブログではトラックバック機能を使ってアクセス数の多い他のブログサイトから読者を吸い上げる(奪い取る)ことも可能」、「ブログの世界では実力のない者は読者を得られない」云々という解説部分でも引き合いに出している。曰く、
【逆に、「盗作批判」を受けた田口ランディでも、もし自分の才能に自信があるのなら、名前を変えてblogの世界で再起をはかる、ということも可能だ。こんどはMSNのえこひいきはないので、真の実力がわかるはずだ。】
いやはやなんとも手厳しい。田口ランディだけでなく他にも具体的なサイト名を挙げて称賛したり腐したりしている。しかもすごい長文。
なお、キーワード「田口ランディ」とキーワード「ブログ」はどちらも複数のユーザーによって編集されているが、上で引用した記述の大部分は同じ人物の手になるものである(編集履歴で執筆者を確認できる)。
「田口ランディは盗用を認め、小説3部作のうち2作は絶版となっている」というのは確定した事実である。キーワード(解説)に記述してもなんの問題もない(逆に、盗作に言及しないとすれば欠陥解説である)。
しかし、ブログ・コミュニティの共有キーワードで、キーワードとは直接関係のない特定の人物やサイトを挙げて誉めたり腐したりするというのはアリなんだろうか? はてなダイアリーではキーワードを巡って熾烈な闘争が続いているが、メルマ!ブログではどうなの? と思って調べてみたら。やっぱり揉めていた(*2)。
キーワード「ブログ」の記述も問題視されているが、それとは別に、これを書いた人物はコメントスパムでも非難の的となっている(*3)。ちなみにこの人、自分で自分自身をキーワードに登録している(笑)。
ブログって大変だな。もっともネット・コミュニティ内の揉め事はパソ通の黎明期から絶え間なく繰り返されてきたことだが。いずこも同じ秋の夕暮れ。
(*1)
盗作が疑惑にとどまっているかのような記述は不正確というより事実誤認。盗作は2度マスコミで報道され、本人も盗用を認め、『アンテナ』と『モザイク』は絶版になっている。「本人の反論」を待つ時期などとうに過ぎている。
また「毀誉褒貶半ばする」も疑問。今、商売抜きで田口ランディを誉めている人は出版業界に存在するのか? もっとも「商売」ということを言うなら盗作発覚前に誉めてた人たちもしょせん商売がらみ、幻冬舎に媚びてただけなのかもしれないが。
(*2)
文章の過激さや解説文の適否よりも、解説文が称賛している某ブログが執筆者自身のサイトである(キーワードを宣伝に利用している)という点が顰蹙を買っている。
(*3)
下記サイト参照。