Yahoo!ジオシティーズが統合される。長らくジオのTOPページや他の公式ページは読んでなかったので、これを知ったのはジオからメール連絡のあった今週23日(ジオのお知らせページでも告知あり)。プロフィールエディタは来週28日には停止される。
統合後も現行のURLは維持できるようだが、そのためには「2004年10月5日以降はページ更新にYahoo! JAPAN IDが必要となります」(統合告知)なんだそうな。ヤフーのIDでこのURLを維持するか、これを機に移転するか、さて?
引っ掛かっているのはヤフー「利用規約」の7。
7. Yahoo! JAPANに送信(発信)されたコンテンツについて
Yahoo! JAPANには掲示板など、ユーザーのみなさまが送信(発信)したコンテンツを不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスがあります。このような不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスに対してユーザーがコンテンツを送信(発信)した場合、ユーザーはYahoo! JAPANに対して、当該コンテンツを日本の国内外で無償で非独占的に使用する(複製、公開、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案を含む)権利を許諾(サブライセンス権を含む)したものとみなします。また、ユーザーは著作者人格権を行使しないものとします。
なお、この条項は、他のユーザーに対してYahoo! JAPANが当該コンテンツの使用許諾をすることを約束するものではありません。出典:Yahoo! JAPAN - サービス利用規約」(下線は引用者による)
この条文の問題はすでに3年前に指摘されており、当時ちょっとした騒動となった。承服できないユーザーはすでにジオを退去している。私のような居残り組が今頃「引っ掛かる」なんてぼやいているなんざかなり間抜けな図なのだが。
ジオシティーズがヤフーに合併され、いつのまにかヤフーの利用規約がジオのユーザーにも適用されることになっていてジオ市民はヤフーに対して「著作者人格権を行使しない」ことになってますー、……とか言われても知らねぇよそんなの勝手なこと言ってんじゃねーぞコラ、で済む話だ(そうか?)。しかし、ヤフーのIDで更新を続けるとなるとそうはいかない。もうこれはヤフーの利用規約を承知の上で利用していることになるわけで、ヤフーがよほど無茶なこと(改竄、盗作に類する悪質な著作者人格権侵害)でもやらかさない限り、文句は言えない。
ということで思案中。移転は面倒なので、3年前と同じく居残ることになるかも。
著作者人格権といえば、最近はてなも利用規約を改定してユーザーに「著作者人格権を行使しない」ことを求める条項を入れることにしたようだ(→はてなダイアリー日記(9/15)、はてな利用規約改定に関する意見募集について)。
文言としてはヤフーと同じだが(*)
ユーザーの不興は買っていない模様。そりゃまあ、はてなの場合、こんな条項一つを盾にとって無茶なコトを始めるなんて誰も思わない(不信感を抱かない)だろうからなあ。
(*) 誤認であった。はてなの利用規約はまだ改定されておらず、改定部分の“文言”もまだ提示されていない。(2004-10-06)
無料のネットサービスのなかには利用規約でもっとすごい、“ユーザーが発信したものは全部ホスト側のものだ(でも何か問題が起こったら責任は全部ユーザーが負え)宣言”しているものまであるのだが(笑)、それについてはいずれまた気が向いたら。
09-27 追記
ジオシティーズの規約改定騒動は01年10月。2年前ではなく3年前だ(恥)。訂正しておく。
ついでに追記。さらに遡ると1999年には本家の米国Geocitiesでほぼ同じ騒動が起こっている。参照→ ヤフーがジオシティーズを完全占拠 (1999-06-29、HotWired Japan)
お! 本家Geo(www.geocities.com)にアクセスすると今はgeocities.yahoo.com にリダイレクトされるのか。
「Yahoo!ジオシティーズ」を名乗る公式サイトは現在新旧2つが併存している(旧:www.geocities.co.jpと新(拡張版):geocities.yahoo.co.jp)。旧ジオのTOPページには現在、(統合後も)「URLはずっとそのまま変わりません」というアナウンスが掲示されているが、将来的にはURLも新ジオに統合しちゃうんだろうな。あるいは本家米国Geoのように、旧来のURLもリダイレクト用に「ずっとそのまま」残されるのかもしれないが。