雑談過去ログ63 (2004年09月)

目次



2004-09-26 ジオ統合(著作者人格権のことなど)09-27 追記

 Yahoo!ジオシティーズが統合される。長らくジオのTOPページや他の公式ページは読んでなかったので、これを知ったのはジオからメール連絡のあった今週23日(ジオのお知らせページでも告知あり)。プロフィールエディタは来週28日には停止される。

 統合後も現行のURLは維持できるようだが、そのためには「2004年10月5日以降はページ更新にYahoo! JAPAN IDが必要となります」統合告知)なんだそうな。ヤフーのIDでこのURLを維持するか、これを機に移転するか、さて?

 引っ掛かっているのはヤフー「利用規約」の7。

7. Yahoo! JAPANに送信(発信)されたコンテンツについて
Yahoo! JAPANには掲示板など、ユーザーのみなさまが送信(発信)したコンテンツを不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスがあります。このような不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスに対してユーザーがコンテンツを送信(発信)した場合、ユーザーはYahoo! JAPANに対して、当該コンテンツを日本の国内外で無償で非独占的に使用する(複製、公開、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案を含む)権利を許諾(サブライセンス権を含む)したものとみなします。また、ユーザーは著作者人格権を行使しないものとします。
なお、この条項は、他のユーザーに対してYahoo! JAPANが当該コンテンツの使用許諾をすることを約束するものではありません。

出典:Yahoo! JAPAN - サービス利用規約」(下線は引用者による)

 この条文の問題はすでに3年前に指摘されており、当時ちょっとした騒動となった。承服できないユーザーはすでにジオを退去している。私のような居残り組が今頃「引っ掛かる」なんてぼやいているなんざかなり間抜けな図なのだが。

 ジオシティーズがヤフーに合併され、いつのまにかヤフーの利用規約がジオのユーザーにも適用されることになっていてジオ市民はヤフーに対して「著作者人格権を行使しない」ことになってますー、……とか言われても知らねぇよそんなの勝手なこと言ってんじゃねーぞコラ、で済む話だ(そうか?)。しかし、ヤフーのIDで更新を続けるとなるとそうはいかない。もうこれはヤフーの利用規約を承知の上で利用していることになるわけで、ヤフーがよほど無茶なこと(改竄、盗作に類する悪質な著作者人格権侵害)でもやらかさない限り、文句は言えない。

 ということで思案中。移転は面倒なので、3年前と同じく居残ることになるかも。

*  *  *

 著作者人格権といえば、最近はてなも利用規約を改定してユーザーに「著作者人格権を行使しない」ことを求める条項を入れることにしたようだ(→はてなダイアリー日記(9/15)はてな利用規約改定に関する意見募集について)。

 文言としてはヤフーと同じだが(*) ユーザーの不興は買っていない模様。そりゃまあ、はてなの場合、こんな条項一つを盾にとって無茶なコトを始めるなんて誰も思わない(不信感を抱かない)だろうからなあ。

(*) 誤認であった。はてなの利用規約はまだ改定されておらず、改定部分の“文言”もまだ提示されていない。(2004-10-06)


 無料のネットサービスのなかには利用規約でもっとすごい、“ユーザーが発信したものは全部ホスト側のものだ(でも何か問題が起こったら責任は全部ユーザーが負え)宣言”しているものまであるのだが(笑)、それについてはいずれまた気が向いたら。

09-27 追記

ジオシティーズの規約改定騒動は01年10月。2年前ではなく3年前だ(恥)。訂正しておく。

ついでに追記。さらに遡ると1999年には本家の米国Geocitiesでほぼ同じ騒動が起こっている。参照→ ヤフーがジオシティーズを完全占拠 (1999-06-29、HotWired Japan

お! 本家Geo(www.geocities.com)にアクセスすると今はgeocities.yahoo.com にリダイレクトされるのか。

「Yahoo!ジオシティーズ」を名乗る公式サイトは現在新旧2つが併存している(旧:www.geocities.co.jpと新(拡張版):geocities.yahoo.co.jp)。旧ジオのTOPページには現在、(統合後も)「URLはずっとそのまま変わりません」というアナウンスが掲示されているが、将来的にはURLも新ジオに統合しちゃうんだろうな。あるいは本家米国Geoのように、旧来のURLもリダイレクト用に「ずっとそのまま」残されるのかもしれないが。


2004-09-23 TVモニター危篤

 1998年の夏にX68000のモニターが死去して以来、パソコンテレビX1のモニターでTVを見ている。1カ月ほど前から画面上部に同期異常が出始めていたのだが、先ほどカタンと画面が縦方向に潰れた。ダメモトで垂直振幅ツマミを弄っていたらさらにガクンと縮んで画面は白く輝く1本の横棒になってしまった。

 83年製だからもう20年選手だ。そろそろ寿命だな。このモニター(CZ-802D)が死ぬとX1も使えなくなるが、考えてみりゃX68000を買って業務用のデータを68に移植してからはX1はまったく起動していない。なんの不都合もない。しかし寂しい。

 あー、今夜の「es」観られねぇや。まあ仕方なし。

 我ながらえらい心境の変化だ。Nステをやっていた頃なら速攻で家飛び出してイトーヨーカドーかドンキあたりで安いTVを買ってきたことだろう。どうもこのままTV無し生活に突入しそうな予感。

 いや、そういうわけにはいかん。録画したビデオが見られないのは困る。やはりTVモニターはなんとかせねば。

 先日intuos3が発売になったからintuos2の値崩れを期待して価格.comを時々チェックしていたのだが。不測の出費でタブレットを買えるのはまだ先になりそうだ。


2004-09-22 映画(「es」、「Returner」、「シックス・センス」、「リング」他)

 注意! この項、ネタバレに近いものあり。


 明日、木曜洋画劇場@テレビ東京が「es(エス)」を放映予定。多感な少年少女が心の準備なしに見たらトラウマ抱えそう。この作品は基本的に実話をもとにしている(*)、というのが重い。実話といえば、今春、米軍による囚人虐待@アブグレイブ刑務所が露見した時、真っ先に思い出されたのがこの映画であった。

(*) The Stanford Prison Experiment: A Simulation Study of the Psychology of Imprisonment (英文)

* 関連雑談→ 03年3月29日 (作品の感想。未見の人は読まないほうがいい。)

 以下、TVで観た映画あれこれ+α。

*  *  *

 「Returner」(8月28日(土)、プレミアムステージ@CX)。劇場で金払って観た人は不愉快だっただろうなあ(金城武あるいは鈴木杏の熱烈なファンは除く)。いろいろ思うことはあるが、「リターナー&パクリ」をググると500件以上ヒットする(笑)ので以下略。


 「シックス・センス」(9月1日(水)、水曜プレミア@TBS)。M・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」公開に合わせての放映だろう。観るのは二度目。以前も書いたがこれは幽霊映画としてよく出来ていると思う。泣かせ所を心得ているし。

 「ヴィレッジ」には盗作疑惑があるようだが、その疑惑について日記で7月から数度に渡り遠回しに指摘していた映画評論家の町山智浩氏が、日本での公開初日(9月11日)にあからさまなネタバレをしたのには驚いた(今はやや曖昧な表現にリライトされているが、以上のことを踏まえて読めばモロバレなので「ヴィレッジ」を鑑賞するつもりの人は町山氏の7〜9月の日記は読まないほうが吉)。


 「L.A.コンフィデンシャル」(9月5日(日)、日曜洋画劇場@テレビ朝日)。これ好きな作品なんだけど……以前放映されたものと比べて大幅にカットされていたような? 以前は放送枠を拡大して放映したんだっけ?


 「リング」 (9月13日(月)、最恐シネマスペシャル@テレビ東京)。なんでテレビ東京が月曜に「リング」を。以前、この映画について「オチは『不幸の●●』かよ」とかなんとか書いたが、……あ、これもネタバレか? まあいいや……、シリーズ作品中ではこれが一番出来がいい。

 二度観ても意味不明なこと。ヒロイン(松嶋菜々子)の元夫・竜司(真田広之)の自宅に数式(?)をびっしり書き連ねた黒板がある。竜司が不在の時に教え子の高野舞(中谷美紀)がやってきて悪戯で一箇所、記号をマイナスに書き換える。その後、竜司が悪戯に気づいてニヤリと笑い、プラスに直すシーンがある。いろいろあって竜司死亡。竜司の自宅にヒロインが現われ「呪いは解いたはずなのになぜ竜司さんは死んじゃったの?」とか言いつつ部屋を眺め回すという場面で、画面の左側半分に大きくいわくありげに黒板が映し出されている……のだが。この黒板を強調する構図の意図がいまだにわからない。


 「U−571」(9月19日(日)、日曜洋画劇場@テレビ朝日)。ハズレ。日曜洋画劇場は著名人の語りなんて要らない。あれを無くしてたとえ数分でも作品のカットを減らして欲しいなあ。出演する側も、こういうハズレ映画を誉めると映画の鑑賞眼を疑われることになるぞ。


2004-09-21 夏風邪 /栃木2児虐待殺害事件 /ガンジャ田代 09-22追記

 夏風邪。頭痛や腹痛はなかったが発熱で体の節々がかなり痛んだ。もう峠は越えて喉の腫れ(痛み)はおさまり、今は鼻水ダラダラ段階。今日の東京は30℃を超え68日目の真夏日、観測史上最多なんだとか。その真夏日に一日中ハナかんでいる情けなさ。

 あれこれたまっているのだが、全部後回しにして新しい件から先に書く。

*  *  *

 幼児の虐待、殺害事件のニュースは気が滅入る一方なのでふだんは見聞きするのを避けるのだが、栃木の事件はザッピング中に非常に気になる発言が耳に入ったために“最悪の結末”を迎えるまで釘づけ。兄弟2人の遺体発見で事件は一応決着した形だが、まだ釈然としないものが残る。

 弟の遺体は発見されたが兄はまだ生死不明という段階で兄弟の父親は「もう3日も4日も水に浸り放しで……。早く温めてあげたい」と語り(15日の記者会見)、祖母も「2人一緒に位牌を作ってあげたい」云々(インタビュー@テレ朝)。

 絶望的な状況でも肉親だけは「生きていてくれ」と一縷の望みを抱き続けるものではないのか? 容疑者は(内容は二転三転したものの、この時点では)「兄弟を生きたまま川に投げ込んだ」と供述していたのに、なぜか兄弟の父と祖母は「すでに兄も死んでいる」という前提で喋っていた。強烈な違和感あり。また、父親が記者会見の場で、同居していた容疑者の娘(11歳)の名前をわざわざ出したことや、祖母が弟の遺体の損傷状態について露骨な描写をしたことにも驚かされた。動転している人間の言動をとやかく言うても詮無いが、それにしても。

 昨日一昨日まで兄弟の父親や祖母の顔は画面に映らないよう処理されていたが、今夕昨日(*2)のTVニュース(兄弟の告別式通夜)では顔をはっきり映していた(21日の告別式報道では母親の姿が映ったが顔にはボカシ)。なぜ急に顔出し? TV局の基準は謎である(*1)

 兄の遺体が発見されて以降は、兄弟の父親、祖母の発言は穏当な、常識的なものに変わった。この変化については新聞もふれている。↓

 15日に行われた最初の会見では下山明宏容疑者(39)=殺人容疑で逮捕=を責める言葉ばかりが聞かれたが、今日は会見の間中、自らを責めた。

出典:遺影寄り添う一斗ちゃん、隼人ちゃん旅立ち (9/21、asahi.com 栃木

(*1) 09-22 追記

告別式通夜の報道で顔を出したのはマスコミ側の判断ではなく本人の意向らしい。

 また、通夜に先立ち、兄弟の父、保徳さんが「自分へのけじめ」として、初めてカメラの前で顔を隠さずにインタビューに応じました。

出典:栃木誘拐殺人、兄弟の通夜しめやかに (9/20、TBS)

「けじめ」とはなんだかわからん理屈だが、それはそれとして。顔を出したのは兄弟の父親だけではない。兄弟の祖母もである。祖母も「自分へのけじめ」での顔出しだったのだろうか。

ああ間抜けだ。最初に(21日の時点で)引用した朝日の記事にも顔出しについてちゃんと書いてあった。

 この日初めて、マスコミのカメラに「顔を写す」ことを許可した。「自分への戒めです。自分という人間を見てもらいたい」。そう言って保徳さんは口を真一文字に結んだ。

出典:遺影寄り添う一斗ちゃん、隼人ちゃん旅立ち (9/21、asahi.com 栃木

(*2) 09-22 訂正+

20日は通夜。TVニュースで兄弟の父親の顔が出たのも20日(告別式は21日)。記述がちぐはぐだった。訂正しておく。

記憶と手元のメモと新聞記事の日付・内容が合致しないと思ったら……通夜と告別式を混同していた。とほほ。ということで、さらにあちこち加筆修正。上の段落の訂正文も修正した。

*  *  *

 気分転換に芸能ニュースをメモ。

 田代またか、としか言いようがない。
 ブログ界で今大麻といえばNAVERブログなわけだが(たぶん)、ワッチしててもホントのとこが見えてこないので感想はパス。(この件はもう旬を過ぎてるかも。参照→ TricksteR: NAVER S とか おはら汁: ステキなNAVERブログ

 チェッカーズの確執については「村八分」という言葉を連想した人が多いと思う。掟を破った者を仲間外れにしても火事と葬儀の時だけは協力する、というやつ。


2004-09-15 青メモ

 アテネオリンピック終わったから背景色をギリシャ国旗の青から元に戻しておく。

 ツッコミその1。遅いて。今頃何言うてんのキミ!

 ツッコミその2。あの青、ギリシャ国旗の青と違てたでしょー!

 違うと言えば違うが、まあええやん。ギリシャ人なら気にせぇへんと思う。オリンピックの運営管理も良く言えばおおらか、ぶっちゃけ、えーかげんでしたからなあ。

 いろいろたまっているが、おいおいに。(国旗の色についてはあらためて書くかも。)