近況雑談の過去ログ12(2000-06)


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 2000-06-30  「ジョニーが凱旋する時」2 /クリスマスキャロル(02-02-08追記)

 ブラウザのキャッシュにMIDIファイルが溜まっているのに気づいた。WEBページのBGMは鳴らさない設定にしてあるのだがファイルの読み込みはしていたらしい。削除する前に一応全部聴いてみた。右は「抜刀隊」から左は「ワルシャワ労働歌」まである。(^^;)


 思い立って久しぶりに音楽系サイト巡りをしているうち、「ジョニーが凱旋する時("When Johnny Comes Marching Home")」の解説コラムに行き当たった。この曲の曲名や由来は1年ほど前に知ったのだが(99年4月の雑談参照)、このコラムでは意外なことが語られていた。

 アイルランドには「ジョニーが凱旋する時」と同じ旋律の"Johnny I Hardly Knew Ye"(あのジョニーはもういない)という曲があるんだとか。トランボの小説『ジョニーは戦場へ行った』(映画化もされている)はこのアイルランド版「ジョニーの歌」を踏まえて書かれたもの、とコラムの筆者は推測している。掲載されているアイルランド版「ジョニーの歌」の歌詞を見ると、確かに『ジョニーは戦場へ行った』の世界である。
 大昔に読んだ映画エッセイでは「ジョニーは戦場へ行った」というタイトルは「アニーよ銃をとれ」(映画にもなっているミュージカル)にひっかけたものだと解説していたが(原題はそれぞれ"Johnny Got His Gun"、"Annie Get Your Gun")、「ジョニー」という名は「アニー」のモジリ以上の意味があったということか。う〜む。

 昨年4月の雑談では「ダイ・ハード3」の選曲意図がわからないと書いたが、このコラムを読んでなんとなく消息が理解できたように思う。

 コラムの質の高さに興味をひかれてサイト製作者のホームページに飛んで、プロフィールを見てまた驚かされた。文才に恵まれている人ってのは若いうちからいい文章が書けるんだなあ。(知識の集積とセンスだけでこういうコラムが書けるとは思えないので、たぶん何か参考文献の助けを借りているんだろうけど。)

 ・ 「クリスマスキャロル」  > ジョニーが凱旋するとき


追記2
ミラーサイトが消滅し、新アドレスの告知がされている。新アドレスをメイン、XOOMをミラーとみなしてリンクを張り直しておく。(2001-07-28)

XOOMのミラーサイトが消滅している。リンク削除。(2002-02-08)


 クリスマスキャロルといえば長年探していた曲が昨年見つかった。映画「コンドル」のエピローグ、主人公とCIAの偉いさんが路上で対決するシーンの後景で救世軍(?)の楽隊が演奏している曲、映画「アニー・ホール」の中盤、主人公がパームツリーの並ぶ道をオープンカーで走るシーンでBGMとして流れる曲、である。曲名がわからないため探しようがなかったのだが、栗コーダーカルテットのCD「栗コーダーのクリスマス」に収録されていると友人に教えられてようやく曲名が判明。「間奏曲をはさんだ二つのイギリスのキャロル」という長ったらしい名前の曲(の前半部)であった。
 これ、名曲だと思うのだが、上記の「クリスマスキャロル」などクリスマスソングを扱うサイトを巡ってみてもどこでも取り上げられていない。(*) クリスマスソングは名曲が多いからそれらに埋没して注目度が低いんだろうか。

・→ 栗コーダーカルテットのホームページ
 (件の「イギリスのキャロル」はDiscography で一部試聴できる。要Real Audio Player

追記1  現在この曲のサンプルは無くなっている。試聴できる曲は増えているのだが。(2001-03-25)

(*) 追記3  一般的な曲名が判明。「世の人忘るな God Rest Ye Merry Gentleman」「クリスマスキャロル」にも掲載されている。(2002-02-08)



 2000-06-27  八代英太の久米宏批判

 25日の夜はTV各局が選挙特番体制だったが、TBSは女子バレー、CXは野球中継との同時進行で見ていてイライラするのでテレ朝「選挙ステーション」を中心に見た。(日テレは論外。選挙特番でテリー伊藤や優香はないだろう。)
 「当確」の速報は、早い時間帯(8時台)でテレ朝が突出していた。(*) これは情報収集力の差というより、担当者の度胸の差なんだろうなあ。(^^;) 突出といえば、当選者数一覧がテレ朝のみ「自・民・公・共・保・由・社」、他局は「自・公・保・民・共・由・社・他」の順で、ザッピングしていてかなり違和感あり。

(*) 自民、自由の数字のみ挙げる。20:25時点でテレ朝の当確は「自民55、自由6」、TBS、日テレは「自民28、自由0」、CXは「自民15、自由1」。

 9時台からは各局をまんべんなく見るつもりだったのだが、結局「選挙ステーション」を中心に見続けることとなった。9時直前に中継で繋がった八代英太が露骨な久米宏批判をしたため、目が離せない感じになっちゃって。これぞ生放送の醍醐味である。どんな凝った演出・構成も、当事者の生の本音剥き出し発言にはかなわない。
 批判というのは金曜の党首討論での久米宏の発言に対するもので、「司会者がこの時期にあんな主観的なことを言っていいのか」云々。具体的な指摘はしなかったが、たぶん「総理大臣として言っていいことと悪いことがある。あの森さんの発言(無党派層が寝ていてくれればいい)は、言ってはいけないことだ」辺りを指すんだろう。自民党公認候補の八代英太にとっては不利で不快な発言だったにしろ、こういう名指しのマスコミ(司会者)批判は問題だと思うぞ。八代英太は郵政大臣なんだから。郵政大臣だからこそ、猫の首に鈴を付ける役をやらされたのかもしれないけどねぇ。
 八代英太の中継発言の約30分後に野中幹事長と中継が繋がった。マスコミの報道について、「久米さんのニュースステーションも含めて、マスコミの姿勢が厳しかったので苦しい選挙戦だった」云々の発言をしたが、これは愚痴あるいは婉曲な嫌味であり、批判ではない。言いまわしも八代英太と違って、クッションをかまして露骨なNステ(久米宏)敵視は避けていて、さすがに老獪。
 上で書いた「目が離せない」というのは、八代英太の批判に対して久米宏が「後ほどあらためて話をうかがいます」云々と答えたからなのだが、結局その後、八代英太と久米宏の応酬は無かった。残念。(ザッピングで見逃した可能性あり)

 批判といえば田中真紀子もテレ朝批判をしていた。テレ朝の記者が紳士協定を破って休憩時間中に事務所に入り込んで取材しようとしたんだとか。久米宏はひたすら低姿勢で詫びていた。それにしても。その問題の記者は、「缶ジュースをあげるから無かったことにしてくれ」と泣きを入れたということだが、缶ジュースってナニ? どういう状況で誰に向かってこんな情けないこと言ったのか、詳しい事情を知りたい。(^^;)

 ザッピングしていると主だった政治家とのやりとりはどの局でもほぼ同じ質問、同じ答えで、時間と労力の壮大な無駄使いという感じであった。もっとも、各局個別だからこそ八代英太の久米宏批判、田中真紀子のテレ朝(記者)批判も聞けたわけだが。合同インタビューだとしても名指し批判したかもしれないけど。


 投票日翌日(26日)、TVを見ていて吃驚仰天。保守党党首・扇千景の髪型が変わっている! 選挙期間中に失恋でもしたのか?
 (オヤジがオヤジギャグを言う なんの不思議なけれど)



 2000-06-25  民主党メール /役不足 /政権構想 (06-26,27追記)

 22日夜、ジオシティーズから民主党のメールが届いた(企業広告扱い)。選挙期間中のホームページでの選挙活動は違法らしいが、メールならOKということらしい。メールで列挙している公約についてちょっと言わしてもらいたいことがあるんだが、ここで「民主党の公約」を引用してコメントした場合、法律違反ってことになるんだろうか。んなわきゃないとは思うが、よくわからんので自粛。

26日午前追記。投票日も過ぎたことだし自粛解除。公約の中に「 4)“中学生に一人一台パソコン”を配置します」というのがあるが、オジサンにもくれ。

……ああぁ、ボケボケな私。どこやらの党の「国民全員に端末を配る」とかいう公約と混同している。民主党のこの公約って教育環境を整備するって意味だなたぶん。今、メールの文面をコピー&ペーストしていてようやく気づいた。(- -;)


 23日(金曜)のニュースステーションの目玉企画は党首討論だったが、与党3党は揃って党首欠席。代理出席した公明党の坂口政審会長は冒頭の挨拶で「私では役不足ですが」だって。本人は謙遜のつもりでも意味が180度違う。ここは「私では力不足ですが」と言わなくちゃ。で、野党側もお付き合いしたのか自由党の藤井幹事長がまったく同じ誤用をしていた。
 この「役不足」という言葉、最近はマンガや日常会話レベルでは圧倒的に誤用の方が多い。辞書にこの誤った用法が記載される日も近いか。

やくぶそく役不足】 (1)割り当てられた役目に対して不満を持つこと。 (2)軽い役目のために、うでまえをじゅうぶんあらわせないこと。
(引用出典:『三省堂国語辞典 第四版』)


 自民党の亀井政調会長は選挙戦の疲れからか声が枯れていて迫力不足だった。討論を制するのは声量なのに(少なくとも日本では)。まあ、頃合のハンデのようだったが。(^^;)

 今回の選挙では、Nステ(テレ朝)は、民主党を軸とする政権の枠組みに共産党が加わる可能性があるのか否かにこだわっているなあ。自民の加藤紘一に色目を使う鳩山民主党が共産党と組む可能性なんて0%だと思うんだけど。この日も久米宏が「共産党は綱領を変える気はないということですが、党名を変える気はないのか?」と不破委員長に質問。これは「民主党と組むためにどこまで妥協する覚悟があるか?」程度の問いだったのだろうが、不破委員長はイタリア共産党を例に出す技アリ回答。ま、票には結びつかないだろうけど。
 亀井政調会長が「これは共産党の宣伝番組か!」とかなんとか毒づいていたが、不破発言の射程を見抜いて即座に反応するとは亀井静香って感度がいい。自由主義陣営(“西側諸国”)で共産党の政権参加はありえない(前例がない)と思い込んでいる日本人は多くて、だからこそ「共産党が政権に参加したら『国体』が守れない」とかのヨタが飛ばせるのに、イタリアの話なんぞされては具合が悪い。自民だけでなく民主党も含めて他の野党にとっても。亀井静香の感度がいいというより、不破発言になんの反応もできなかった(発言妨害できなかった)亀井静香以外の他の出席者の脳みそは寝ていた、というべきか。

追記  25日のテレ朝「選挙ステーション」での福岡教授と共産党志位書記局長のやりとりからすると、イタリアの左翼民主党を福岡教授は“党名変更した共産党”、日本共産党は“党名だけでなく中身も変わっている。あんなのは共産党じゃない”と見なしているらしい。
 そうそう、福岡教授は何度か「オリーブの木」を引き合いに出していたが、民主党の日本版「オリーブの木」構想はハナから共産党を排除している。民主党にとっても共産党にとっても、政治学者のお説教は煙たいだけであろーね。(06-26)

上の追記、文意曖昧だったのでちょっと修正した。(06-27)



 2000-06-22  宮台発言録サイト /田中真紀子の爆弾証言 /「M★A★S★H」 (06-29追記)

 一昨日追加した雑文でふれている(田口ランディがコラムで言及している)宮台真司のNews23での発言を、文書化して掲載しているサイトをサーチエンジン(goo)で偶然見つけた。なんで偶然かというと検索キーワードは「宮台真司」ではなく「渡辺真理」だったんである。(またかい)(^^;)

 この宮台真司の発言録(仮)というサイト、製作者の自己紹介もリンクページも無い。宮台真司の公式サイトへのリンクも無い。こういう資料価値の高いサイトを作っているんだから、本人と連絡をとって公式サイトと相互リンクすればいいのに、と思いつつ公式サイトにアクセスしてみた。
 公式サイトのリンクページには、宮台真司発言録へのリンクがある。サイト名そっくりだなと思いつつアクセスしてみたら……タイトル、小見出しの処理などに相違はあるがテキスト本文は両者同じものだ。同じ人が作っているミラーサイト? どっちかがどっちかのパクリ? 判断つかないので併記しておく。

・A→ 宮台真司の発言録(仮)「宮台真司と考えるこの夏の子供たち」 (TBS「News23」97/7/3)
・B→ 宮台真司の世紀末発言録「宮台真司と考えるこの夏の子供たち」 (TBS「News23」97/7/3)

 (Aはサーチエンジンで発見、Bは公式サイトのリンクページからリンク。収録数はBの方が多い。)


 17日(土曜)のCXスーパーニュースが報じた田中真紀子の爆弾証言、その後私が見た範囲ではどの新聞もTVニュースも取り上げていない。田中真紀子自身の肉声(街頭演説のVTR)も流れたので誤報の可能性はない。
 爆弾証言というのは、田中角栄総理(当時)の自宅に金大中誘拐犯から電話があり、角栄は話を聞いた後「殺すな」と言っていた、というもので、十分にニュースバリューのあるネタだと思う。金大中を拉致したのがKCIAであることは日本政府も早期に把握していたがあえて黙視を決め込んでいたというのは周知のことだが、与党政治家(しかも当時の最高権力者の身内)からの証言はこれが初めてじゃないのか? なんでどこも後追いしないんだろう?
 (新聞はWEBで確認しただけなので見落としている可能性大。)

 上記の件、テレ朝ニュースステーションならともかくCXスーパーニュースの独走(?)ってのがひっかかる。以前、選挙が間近に迫って各マスコミの党派性があらわになってきていると書いたが、このCXスーパーニュースは、森総理の「国体」発言騒動のさなか(失言発覚の翌日)に、なんの変哲もない交通事故をトップニュース扱いにしていた(あえて総理の失言問題をトップにしなかった)、露骨に与党寄りのニュース番組なんである。そこがなぜ? 実に不可解。

 選挙戦の街頭演説で田中真紀子が勢い余って(だよな、やっぱり)「爆弾証言」してしまうぐらい、先週は南北サミットで盛り上がっていたわけだが、テレビ東京は18日「20世紀名作シネマ」企画で「M★A★S★H」を放送。スケジュールどおりだとすれば凄いタイミングだが、たぶん南北サミットに合わせて急遽差し換えたんだろうなあ。
 (「M★A★S★H」は朝鮮戦争当時の米軍移動野戦病院のお話。アメリカがベトナム戦争の泥沼の中にあった70年に製作されたもので、厭戦気分の横溢したハチャメチャな異色コメディ。)

追記  「南北サミットに合わせて急遽差し換え」たわけではなく、あらかじめ朝鮮戦争勃発50周年に時期を合わせて放映日を決めてあったのかも。もしそうだとすると1週繰り上げての放送ということか。(25日は「スケアクロウ」。吹き替えは新版になっていた。時間の都合か、声優名等の表示は一切無かった。)(06-29)


 2000-06-20  雑文追加:田口ランディ(+渡辺真理)

 「次回の予告」なんて慣れないことするもんじゃないな。推敲しているとキリがない。とりあえずリリースして、後日また手を入れることにする。「5万人の読者」を敵に回すのはヤなので、もとい、バランス上、もっと誉めておきたいのだが。どうも、ツッコミ入れるのは簡単だが誉めるのって難しい。(^^;)
(対象の問題ではなく私の能力の問題)

 だらだらとすんげー長くなっちゃったので独立ページとする。

・→ 「渡辺真理」を検索して田口ランディを知るの巻



 2000-06-15  南北サミットと電話取材 /失言3連発

 先日の電話かけまくり取材による「金正日極秘訪中『特別列車』は今この辺りを走っている」企画は好評だったようで。13日のニュースステーションではまた北朝鮮のホテルマンに電話取材していた。狙いは韓国大統領を迎えての感慨を一般市民に聞くというところにあったようだが、後半は北朝鮮プロパガンダ(南北統一には在韓米軍の撤退が大前提云々)を一方的にまくしたてられるという悲惨なインタビューとなっていた。白けた久米宏が切り上げようとするも、通訳が律儀にしゃべり続けてなかなかシメられず。(^^;) いやぁ、やっぱりTVは生放送が面白い。
 かのホテルマンの発言は北朝鮮人民の「模範回答」なんだろうけど、視聴者には反感買っただけだろうなあ。「神の国」の保守政治家は、我が臣民もかくあれかしと羨んだかもしれないが。
 余談。南北首脳の室内での対話映像、照明の具合もまずいし音声にはずっと大きなノイズが乗っていた。将軍様の晴れの舞台なのに。北朝鮮の映像・録音機材って、最大限頑張ってもあのレベルなんだろうか?

 亀井政調会長の「過去にこだわるのは百姓、町人」、鳩山邦夫の「民主党は精神分裂症的政党」などの失言に刺激されたのか、森総理も負けじとまたまたまたまた爆弾発言をかましたそうな(「天皇制=君主制」という意味の発言)。
 友人と電話で時事雑談。「『神の国』発言で痛い目にあってるのに、懲りないねえ」と言うのへ「際どい発言がぽんぽん出るってのは、それだけ与党の先生ガタも選挙に危機感を持って必死になっているということだね」と言うと、「政治評論家のまとめコメントみたいだな」と笑われた。言われた時にはピンとこなかったが、こうして文字にしてみると確かに陳腐な感想だ。
 上の3つの失言、(私が見た範囲では)TVニュースは取り上げていない。14日の森総理の失言は、史上初の南北サミットという歴史的大ニュースの陰に隠れた恰好か(Nステなら報道しそうなネタだが、昨夜は見られず未確認)。



 2000-06-09  EDと

 この欄、最近はWEBネタやTV(時事)ネタばかりで全然「近況雑談」になっていない。もうちっと曖昧なタイトルに変更しようかしらん。

 TVネタ。このところ「EDはよくある病気です」とかいうCFが深夜帯によく流れている。夫婦愛を強調し、啓蒙的雰囲気でEDなる病気に対する社会の理解を求めるという作りになっていて、はじめは企業広告だと気づかなかった。
 EDとは「勃起障害」のことらしい(最初に流れたバージョンではこの略語の説明は無かったと思う)。で、広告主がファイザー製薬。なるほど、要するにコレ、あの菱形の青い薬の宣伝なのか。広告屋さんの智恵ってすごい。広告の巧拙に関係なく私には縁のないお薬だけど。

    つくづくとおえたのを見るひとり者 (古川柳)



 2000-06-08  釈明会見指南書 /「噂の真相」編集長負傷 (06-08,09,13追記)

 6日午後の重大ニュースは「オウムの井上被告に無期懲役判決」。判決が死刑でなかったことが意外、予想外、あるいは遺憾である人が多いらしい。共同通信は「死刑判決」の予定稿を配信しちゃってるしぃ。被害者弁護団の某弁護士は感想を求められて、「死刑判決のコメントは用意してあったが、無期判決の場合のコメントは考えてなかった」と憮然。意図したものではないが(たぶん)、結果的にウイットに富んだコメントになっているのがなんとも。

 ニュースステーションではこれに続いて、森総理の釈明会見(先月26日)のために官邸詰め記者が「指南書」を書いていた件を報道。この日のコメンテーター、朝日新聞の清水建宇は、「記者仲間だけでなく国民を裏切る行為。この文書を書いた記者はすみやかに名乗り出て筆を折るべきだ」と糾弾。久米宏は「どこの新聞社か放送局の人間が書いたのかわかりませんが、この新聞社あるいは放送局は、ずいぶんと公平で正しい報道をしてるんでしょうね」と皮肉って大笑い。“犯人”は実は朝日の記者でした、なんてことになったらご両人、どーするんだろとひねくれたコト考えてしまったワタシ。(^^;)
 が、その心配は無いようだ。Nステではふれていなかったが、問題の文書は朝日を名指しして敵扱いしている。ふつーに考えれば、朝日の記者は安全圏だな。
 「指南書」はNステが報道する前からネット上で流れているが出所がナニなんで、ここではWEB噂の真相で掲載されているファイルにリンクしておく。 → 明日の記者会見についての私見(いわゆる「指南書」)

 「噂の真相」といえば、来訪していた右翼が暴れて岡留編集長が怪我をしたそうな。全治10日程度らしいがWEBで掲載されている現場写真ではトイレが血塗れになってたりして壮絶。編集長のパンチラ写真もあり(嬉しくない嬉しくない)。

追記  「朝日新聞の記者(清水建宇)」→「朝日新聞の清水建宇」に修正。(8日午後)

(06-09追記) 宮崎学が上記2件について声明発表。→ 2つの事件にたいする緊急声明

「無期の場合のコメントは考えてなかった」という某弁護士の感想を伝えたのはNステではなく、夕方のTVニュース。(06-13)




 2000-06-04  goo /特別列車 /久米宏の愚問 (11-25追記)

 Infoseekに続いてgooもTVCFを流し始めた。サーチエンジンも生き残り競争が激しいようだ。
 3年前のgooの登場はちょっとした驚きだった。Infoseekなど既存のロボット型サーチエンジンでは拾い出せないアレコレも見つけ出せる凄い収集力でアングラ系諸君にも一目置かれるほどだった。ただ、97年7月のWEB雑談でも書いたことだが、gooは特定のキーワードを排除している気配があってちょっと嫌な感じ。公式にはデータベースには一切手を加えていないとされているが。
 (06-06追記。gooのTVCFもネット上で見られる(ストリーム)。→ 無限の扉

 2000-11-25追記:「一切手を加えていない」発言の出典が見つかった。以下一部引用。

IW編:外からみた印象なんですが、公序良俗に反するものなどに対するメンテナンスをされているように感じるんですが、そのあたりについてはいかがですか?

菅 :フィルタリングは弊社は一切かけておりません。検索についてもかけておりませんし、意図的にそのサイトを検索しない、といったこともしておりません。

 引用出典:INTERNET Watchちょっと知りたいページの裏側 第3回:goo


 金正日が極秘に訪中したそうで。先週ニュースステーションでは北朝鮮−中国間の駅やホテルに電話をかけまくって「現在、帰路の特別列車はこの辺りを走っていると思われる」なんて報道をしていた。特別列車の現在位置を推定して、どういう意味があるんだろう。軍事作戦じゃあるまいし(笑)。
 妙な企画だなあと思いつつ特別列車の資料映像を眺めているうち、「A列車2」をやりたくなってしまった。あの名作ゲームはずいぶん遊んだが、私はどのマップでも最終目標(特別列車の完走)は達成していない。

 先週のニュースステーションといえば。
 栃木リンチ殺人の主犯格A少年に対する判決を巡る1日の放送は酷かった。Nステ史上最悪じゃないのか、あれ。被害者の両親を生中継で出演させて、よくあんな番組構成(リンチの実態再現映像等々)ができるな。神経を疑う。久米宏の最後の質問も最低だった。「Aの父親は警察官ということですが、どういう育て方をしたらAのような人間になると思いますか?」って、こんなこと被害者の両親に聞いてどういう答を引き出そうというんだ。ったく。警察批判がしたいなら久米宏やコメンテーターが自分の意見として語ればいいことだ。被害者の遺族をダシに使うとは最低である。
 参照:→ 「栃木リンチ殺人事件」ニュースステーションの視聴者メールのコーナー)

 またまたまた森総理がヤッチャッタそうな。教育勅語、「天皇を中心とする神の国」に続いて「日本の国体を守る」か。これだけ見事に揃うと誤解も弁解も入る余地無し(笑)。まあ、「赤ちゃん」(by 青木官房長官)なんだからしょーがない。可愛い可愛い。バブーでちゅう。



 2000-06-01  佐藤亜紀関連 /InfoseekのTVCF2

 (先月26日の項の続き)

 サーチエンジンで「佐藤亜紀&平野啓一郎」を検索してみた。この複合検索でヒットするサイトは、盗作疑惑にふれたものを除くと大半が書評系。サーフした印象では練度の高い読書人のページが多い。佐藤亜紀の『鏡の影』と平野啓一郎の『日蝕』、両書を読んで、類似を指摘したものもあり、それにふれぬものもあり。久々にテキスト主体の長文ページを続けざまに読んで、ちょっと疲れた。

 佐藤亜紀のサイトが2週間ぶりに更新されている(読者からのメールに応える「文句のある奴は前に出ろ」のコーナー)。先月26日の項で『バルタザールの遍歴』について「読者を選ぶタイプの小説」と評したが、佐藤亜紀自身、「読者を選ぶ作家」であるらしい。「文句のある奴は前に出ろ」(44)の末尾は次の言葉で締め括られている。

「(略)駅前書店に平積んであるジャンクノヴェルの読者に私の小説の感想を求めるのは全くの無駄だからおやめなさい。豚に人語を解するかと聞くようなものです。何の参考にもなりません

(引用元:→ 文句のある奴は前へ出ろ(44)

 田中真紀子や佐高信も裸足で逃げ出す凄まじさ。 (^ω^;) buhee



追記(2004-09-27)

佐藤亜紀のサイトへのリンクを張り直しておく(移転したのは2年以上前)。


 先月16日の項でふれたInfoseekのTVCF、ネット上でも見られるようになっている(ストリーム&動画ファイル)。 → インフォシークもCM作ってしまいました



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