近況雑談の過去ログ50(2003年8月)


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 2003-08-29  Ping急増 /鬱な日々

 ファイアウォールのログを見ると今月18日からPingが異常に増えている。port135やport137へのスキャン、アタックはまだ下火になっていないのだが、数があまりに違うため18日以降は「Pingの大群の隙間にチラホラ見える」という状態。どうやらこのPingもMSBlastがらみらしい。

 ・ ICMPトラフィックを急増させたワームの概要について (8/19、@police


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 久米宏のNステ降板が明らかになったが、この10日間は鬱陶しい交渉事とその後始末に煩わされ感想を書く精神的余裕がなかった。今も、ない。真理ステもなかば上の空で見ている。

 どうにも気が晴れぬので週末は友人宅に押し掛けて遊び呆ける予定。



 2003-08-19  忍びの者

 ・ <クラブ襲撃>爆発物は手りゅう弾 容疑者は胸部圧迫で窒息死 (8/19、毎日)

 昨日は「犯人は舌を噛み切って自殺」と報じられていて、今時の暴力団員が忍者まがいの自決? と不審に思っていたのだが。真相はまあこんなもんか。今夜のNステは原稿(ナレーション)ではこの件に触れず、テロップで「自殺ではなく胸部圧迫で窒息死か」と表示したのみ。



 2003-08-17  MSBlast /池田晶子@朝生(91年)

 新種のPCウイルス「MSBlast」(Lovsan)の感染が急速に広がっているようで。第一報を見た時には「またか」と思って無視していたのだが(うちはWindows98だし)、友人2人から「感染したみたい(泣)」と連絡があって急に身近に感じることに。1人は症状を聞いて無関係とわかったが、もう1人はまさにMSBlastであった。 ファイアウォール無しでネットに繋いでいたというんだから、まあこれは自業自得である。

 自業自得、なんて言って自分も感染してたらみっともない。ファイアウォールのログをチェックしてみた。凄い。12日からport135へのスキャンが激増している。劇的な顕在化=極めて急速に汚染が拡大している、ということだな。

 ・ 国内でも蔓延し始めたMSBlast、注意すべきは「休暇明けのPC」 (8/12、ZDNet

 第一報時点では「MBlast」(異称「MSBlast」、「Lovsan」)となっていたが、今はMBlastという表記は消えている。別記事も同様に書き換えられている。単純誤記だったのか? 更新日時は変わっていない。

 ・ Blaster に関する情報 (8/12、Microsoft TechNet
 ・ W32.Blaster.Worm 駆除ツール (8/14、シマンテック


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 ファイアウォール無しでネットに接続といえば。2000年1月、日本のお役所サーバーが軒並みハッキングされる事件があったが、あの時は総務庁もやられている。その時の言い草が「サーバーにファイアウォールを設置してませんでした」であった。そんな総務庁(現・総務省)に「住基ネットのセキュリティは万全」と言われても信用できるわけがない。


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 翻訳会社から宣伝メールが届いた。全文英語だが、発信元は先日届いた中国簡体字メールと同じ中国系の会社であった。やはり翻訳関係のスパム・リストに登録されてしまった模様(笑)。


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 ゲストブックへのお返事書きで雑誌のバックナンバーを探していたら面白いモノを発見。“哲学の巫女”こと池田晶子って以前「朝生テレビ」に出てたんだなあ。「噂の真相」91年12月号でナンシー関が取り上げている。(この当時は文字だけのコラムで、消しゴム似顔版画は無い。)

●朝生に出現したアンニュイ池田晶子の巻
(略)
ところで、この「朝生」に新キャラクター出現の機運が見える。それはここ2カ月連続出場している著作家の池田晶子という人だ。(中略)
「もう頬づえはつかない」の桃井かおり以降、絶滅の危機にあった「アンニュイ」の救世主かもしれない。「ダル」とか「メランコリー」なんて言葉さえ頭をよぎる。そのうえ池田さんは小柳ルミ子ばりの美人だ。「論破される美女」「だんだん眠くなっていく美女」をリアルタイムでお茶の間に。「朝生」のお楽しみがひとつ増えましたな、って私はおやじか。

 出典: ナンシー関、「チャンネル・オフ」(「噂の真相」91年12月号、p.97)

 まさにおやじの視線である(笑)。
 「著作家」という肩書はナンシー関によるものか、「朝生」で使われていたものなのかは不明。「小柳ルミ子ばりの美人」ってのは、12年前だからなあ、素直に誉め言葉と受けとっていいんだろうな、たぶん。「朝生」に池田晶子。見たかったような、別にどうでもいいような。それなりに馴染んでいたんだろうな。割れ鍋になんとか。



 2003-08-14  中国語のお手紙

 中国語簡体字(GB2312)のHTMLメールが届いた。先日フォントを入れたのでブラウザでなら簡体字表示はできるのだが、表示できても読めないよ〜ん。(^ ^;)

 先日リンクしたサイトからの「無断リンクお断わり」だったらどうしようかと思ったのだが、挿入されている英文から推測するに中国系の翻訳会社の宣伝メールらしい。絶妙のタイミングである(笑)。WEBページからキーワード(簡体字、翻訳、etc)を拾って送信先をチョイスするスパムの類なのかも。



 2003-08-12  123便事故

 日航123便のボイスレコーダー報道に1項追加更新。

 10日の朝日の記事と翌11日のTBS「ニュースの森」報道には、情報戦の匂いがある。朝日もTBSも1週間ほどで記事が参照できなくなるので、今回は多めに引用しておくことにする。



 2003-08-11  江月梅(2)

 土曜は厄介な交渉事のため台風10号の大暴風雨のなか外出したのだが、約束の場所に相手が現われず。交通機関が止まって来られなかったのか。それならそれで仕方ないが、電話連絡さえないのは不可解。豪雨に押し流されて今頃東京湾に沈んでたりして。


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 ゲストブックへのお返事書きの途中で再度「蒋文麗」を検索してみた。約40点の画像を掲載しているサイトを発見。写真写りがかなり違う。先日、「特定のシーンでの顔が新人時代の近藤サトに似ている」と書いたが、物によってはやはり似ている。何かの罰ゲームでやらされてるの?的な髪型の写真もあり。残念ながら江月梅の雰囲気のある写真は1、2点しかない。

 ・ 華報網 明星写真アルバム(蒋文麗) [要中国語簡体字フォント]


 中国語はさっぱりなのでInfoseekのオンライン翻訳を試してみた。固有名詞の「覇王別姫」を「覇者はいけなくてそばめ」なんて訳しちゃうのは仕方ないのかもしれないが、全体に訳文の質が低い。5、6年前の「英→和」翻訳よりひどいような。簡体字を眺めて想像するよりはマシだけど。



 2003-08-08  江月梅

 5日(火)はNステを見終わってからNHKの「大地の子」第3部「再会」を見た。巡回医療隊の看護婦・江月梅がイイ 演じるは蒋文麗(文は「雨カンムリ+文」)。

巡回医療隊看護婦

 美貌が強調される特定のシーンでの顔が、新人時代の近藤サト(元CXアナ)に似ている。顔の輪郭もパーツも別タイプであって、どこがどう似ているのか説明はできないのだが。眉毛を細くする前の顔全体がふっくらしていた頃の近藤サトは江月梅のような雰囲気があった、と言うしかない。近藤サトの一般的イメージは派手めのメイクに変えて以降のものだろうから、「似ている」と言ってもピンと来る人はあまりいないだろうなあ。

 久しぶりに落書き。

 蒋文麗をネットで検索してみた。「大地の子」初回放送時には日本でも大人気となったらしい。さもありなん。「大地の子」出演時の写真は見つけられなかったが、何点か写真付きの記事あり。

 ・ 真摯な演技とパーフェクトな人生 中国トップ女優 蒋(雨文)麗
 ・ シネマの中国風景線/明星印象



 2003-08-06  『虚航船団』

 今まで何度か読みかけては中断・放置を繰り返していた筒井康隆の『虚航船団』(新潮文庫)を、先日ようやく読了。読み終えてから振り返ると第1章、第2章の長さも納得できる。いや、正直に言うと、ここまで長くする必要があるのかという気がしないでもないのだが(笑)。

 極端に改行の少ない文体で偏執的なあるいは狂気にとらわれた文具船乗組員たちの心象と行動を描く第1章は神経にこたえ読み進むのに苦労する。また、第2章は“史家”の理知的な文章で綴られる鼬族千年の歴史の叙述で(鼬族による人類史の再演、時代が下り現代に近づくにつれパロディの毒気が強くなる)、けしてつまらなくはないのだが、前後の章との関連が見えない段階では何ゆえこれほど丁寧に鼬族の過去の営みと文化が語られるのか、この長い“虚構の歴史”を第2章で提示する意味はなんなのか、作者の意図が掴めず、読み進む気力が萎えがちになる。今回、頓挫せず第2章を読み通せたのは、前回読みかけた時に第3章を少しつまみ食いしていたため漠然と先の見当がついていたおかげかも。

 改行なしで叙述の視点が切り替わるわ時系列は飛びまくるわ原稿執筆中の周辺の雑音や作家の独白という“現実”が脈絡なく“虚構”内に混入してくるわの錯綜文体で十把一絡げの無造作な大殺戮と理不尽で無残な、あるいは滑稽な死に様の数々が描かれる第3章(最終章)は、苦悩する文房具たちと鼬族、その千年の営為のすべてを飲み込み押し流してゆく濁流のよう。一気にラストまで連れて行かれる。

 感想を書くつもりだったのだが、今までなかなか読了できなかったことの言い訳みたいになってしまった。



 2003-08-05  吉祥寺ブックオフ

 吉祥寺のブックオフでお買い物。ここは2月までパソコンショップT・ZONEがあったところだがフロアの奥行きが伸びているような? 意外なことに田口ランディの文庫本は1冊も見当たらず、単行本は4冊(『コンセント』が2冊)あり。隣りに『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』も1冊(笑)。書棚の中で版型の大きな盗作研究本のほうが目立っていたのが可笑しかった。

 ブックオフでは、売れない商品は値を下げてそれでも売れないと100円にして回転率を上げるシステムらしいが、最初の売価は定価の半額なんだな。ものによると他の古本屋のほうが安い。


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 池波正太郎の『剣客群像』(文春文庫)と『剣客商売』(新潮文庫)を読了。ゆっくり楽しむつもりだったのだが読み始めると止まらん。



 2003-08-03  盗作作家と大森荘蔵 (08-05追記)

 盗作作家・田口ランディが大森荘蔵に言及している件について雑感を書こうとしたのだが、文章の大半が、『知覚の呪縛』(渡辺哲夫)からの盗用疑惑の「おさらい」になってしまった。一から書き直すかそのままアップしてしまうか思案中〜。



08-05追記

 書き上げた後にいじっていると文章がどんどんくどく、ぎこちなくなってくる。いーかげんうんざりしてきたので、もうアップしてしまうことにする。ということで、

  田口ランディ盗作疑惑(2)に1項追加更新。


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 盗作作家といえば。
 今週月曜からNHKが地上波で「大地の子」(山崎豊子原作)の再放送を開始。盗作訴訟に関してはすでに2001年に決着がついているが(請求棄却)、WEBには3年前(2000年)の再放送時の抗議文集がまだ残っている。



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