12-31 よいお年を 12-30 Nステ語録更新 12-23 辻仁成2 /アキバで忘年会 /アクターズ・スタジオ・インタビュー 12-19 チャンスの前髪・辻仁成 12-18 古雑誌路上販売の仁義 /アルジャーノン |
12-14 責任とれよ、ポニー・キャニオン 12-13 訂正(ミサイル防衛) 12-12 謎の「さん」付け 12-11 業務完了 12-02 孫に「さま」付け |
2001-12-31 よいお年を |
ヒマだしTVの年末特番はつまんねーし、Nステ語録をもうちっと進めようかと思っていたのだが、急に友人宅にお出かけすることになった。本年の更新はこれにて最後。 皆様、よいお年を! |
2001-12-30 Nステ語録更新 |
Nステ語録に7月中旬分を追加(18日放送の「古舘伊知郎生出演」にはまだ辿り着いていない)。「雑文」扱いは無理があるので語録は独立階層に移動した。
7月中旬で中断していたのは、教科書問題についての清水氏の発言やそれに対する「つくる会」の動きをどう扱うか迷って保留にしているうち、多忙期間に突入するわ同時多発テロは起こるわアメリカがアフガン空爆を始めるわで録画を見直す気になれなかったから。清水発言を語録に入れるかどうかは、まだ迷っている(草稿はできている)。 まだといえば、アメリカはまだ空爆続けているなあ。現在の国際社会にはアメリカに「えーかげんにしなさい」とツッコミ入れられる相方はいないようで。 |
2001-12-23 辻仁成2 /アキバで忘年会 /アクターズ・スタジオ・インタビュー |
19日(20日)の辻仁成についての雑談に対して某掲示板にて、
誰が何と言おうと、わたしは許すぜ、辻仁成! 今の彼には興味ないけどね。
との応答があった。(投稿者の許可を得て転載) 得意先からの帰路、本屋に寄って辻仁成の本を何冊か立ち読みしてみた。エッセイはペケ。紙資源の無駄遣い。ダメダメなエッセイを書く人が、まともな小説・詩を書けるものなんだろうか。(小説は立ち読みでは判断不能。) 気分直し用のまともな本を物色していて佐藤亜紀の『1809 ナポレオン暗殺』発見。以前、『バルタザールの遍歴』について「読者を選ぶタイプの小説」と書いたが(00年5月26日の雑談)、『1809』は導入部が戦場での架橋作業で、描写がスピーディでケレン(“佐藤亜紀節”)も抑えられていて口当たりがよい。無造作に読み進むのはもったいないので30ページあたりで一時中断。
「純愛系」はまだイケルか、「●○少女系」は如何に? というような話が盛り上がるなか、突然閃くものがあった。この2つを結ぶ鍵として「エメラルド・フォレスト」(映画)のアレが使える。「高校教師」の例を出してその案を語ろうとしたのだが、酔っ払いどもは誰も真面目に話を聞いてくれない。いいや、このネタは別のとこで使ってやる。
・ アクターズ・スタジオ・インタビュー (NHK INFORMATION「今週の主な番組」) |
2001-12-19 チャンスの前髪・辻仁成 (12-20追記) |
そろそろNHKで「宇宙船レッド・ドワーフ号」(再放送)が始まるので、簡単にメモ。 放送延期になっていたNステ「チャンスの前髪・辻仁成」が、19日放送された。この人、ほんとに「作家」なのかね。国語の教科書にまで作品が載っているらしいが、大丈夫なのか? 言葉の使い方、滅茶苦茶だったぞ。最後の方で印象に残ったものでいうと「野心」の語解(誤解)とか、「掟」の用法とか。原始の頃に「野心」なんて言葉があったのか、なんて細かい突っ込みまではしないが。(してるしてる) あ、時間だ。続きはまた後日。 「辻」は二点シンニュウが正しいらしいが、ま、これも後で直す。
20日追記 「チャンスの前髪」で辻仁成は「自惚れと自分を鼓舞するだけで生きてきた」と語っていた。自惚れと自分を鼓舞することとは両極端の関係にあるが(自信家は自分を鼓舞したりしない)、ほとんどの人間はこの二つの心理状態の間で揺れているものだろう。上の言葉が素直な告白だとしてもそれほど深く心の内面や人生を語る言葉とはいえない。インタビューでの語りや表情からは、辻仁成という人のキーワードは「自惚れ」ではなく「自己愛」、(自身に対する)「鼓舞」ではなく(他者に向けての)「ハッタリ」だとの印象を受けた。 漢字や熟語を分解して本来の語義、あるいは新たな意味を提示してみせる手法は真面目な啓蒙書でもヨタ話でもよく使われる。こじつけのヨタ話や冗談にマジに突っ込むのは野暮というものだが、辻仁成は言葉で商売している作家・詩人でもあるらしいから、かまわないだろう。
辻仁成はインタビューの最後、渡辺真理嬢の「欲しいもの、足りないものってありますか、今?」という問いに対して、
野心が「野に出る心」ってこたぁないだろ。野心は「心は野にあり」である。狼の子は人に飼われていても心は野にあって人になつかない。野心=手懐けがたい心。ここから身分不相応な望み、謀反の心という意味も派生しているが、これもお宝探しに「野」に出るわけではない。外に出て新たなものを掴むわけではない。むしろ逆。あくまで自身の属する社会の内に留まり、その中で上の者を押しのけ引き摺り下ろし、のし上がることを志向する。それが野心でしょ。「野」は、身分や規範といった既存の枠組みを尊重しない(「飼い主=主人」に従わない)「狼=不埒な輩」のありようを指すわけでさ。この意味での野心は封建社会の価値観が底にある。 インタビュー前半でも妙な言葉や言い回しを使っていたが……まあそれについてはいいや。話し言葉にいちいち突っ込むのも大人げないし。作家や詩人も日常会話では練られていない言葉や表現を使って当たり前。とはいえ、あまり程度の低い言葉を語っていると書く方の能力も疑いの目で見られることになる。大きなお世話だが。 |
2001-12-18 古雑誌路上販売の仁義 /アルジャーノン |
WinMXユーザーが逮捕された件(先月28日)について友人と雑談。CD(レコード)が廃盤になり入手困難な楽曲がある。レコード会社が版権を握ったままCD化せず、世に出ない楽曲もある。ユーザーによるファイル交換はその種の楽曲を流通させるための代替手段……とはいわないまでも、密やかな救済手段の一つには成り得るかも、というような話をする。レコード会社が聞いたら激怒しそうな発想ではあるが。 駅周辺でおっちゃんたちがゴミ箱から回収した雑誌を路上販売している。以前、その手の店先でマンガ週刊誌を買おうとしたら「これは今日発売だからまだ売れない」と断わられたことがある。裏を返せば、あの商売では、発売日を過ぎればまだ駅売店に並んでいても“リサイクル販売OK”ということにしているわけだ。版元や流通、小売店が聞いたら憤慨しそうな身勝手なルールだが、おっちゃんたちなりに仁義を通しているつもりなんだろう。
BOOK・OFFの棚にハードカバーの『アルジャーノンに花束を』が大量に並び、50〜100円の値が付けられていた。奥付を見ると改訂初版が89年4月で、版を重ねて93年5月には47版。ずいぶん売れたんだな。で、その末路がBOOK・OFFか。後ろめたいような値段だが1冊買った。 |
2001-12-14 責任とれよ、ポニー・キャニオン |
デビュー25周年を記念して「ムーンライダーズのイイ仕事!」という企画が出た。これはムーンライダーズのメンバーが関わった楽曲の中から廃盤やCD未収録の音源を集めレコード会社ごとにまとめたオムニバスCDで、先月第1弾が発売され、今月下旬にはワーナー編、クラウン編など第2弾が発売予定となっている。 第1弾の中にはポニー・キャニオン編があったのだが、これは発売延期となった。漏れ聞くところによると、話はまとまって制作も進んでいたのに突然ポニー・キャニオンの営業から横槍が入って話が流れかけているらしい。もう手に入らないものと諦めていた曲が聴けると期待していただけに非常に残念。ファン待望の企画を邪魔だてしないでくれ。どうしても潰すというなら、ポニー・キャニオンは責任をもって近日中に廃盤を復活させてくれよ。版権所有しているからって楽曲を闇に葬る権利などない。 ・ Moonriders Web Server (公式ファンサイト) |
2001-12-13 訂正(ミサイル防衛) (12-14追記) |
先月26日の雑談(アフガン劇場)で「ブッシュは(略)TMD(戦域ミサイル防衛)構想をぶちあげる演説をしている」と書いたが、ブッシュが打ち出したのはNMDとTMDを統合する「ミサイル防衛構想」。過去ログの記述を修正した。
14日未明追記
・ ブッシュ米大統領がABM条約からの脱退を通告 (12/14、朝日新聞) |
2001-12-12 謎の「さん」付け |
先週は多忙だった。ケリをつけてたっぷり寝たがまだ虚脱状態。
Nステの録画が溜まっているが天気のいい午前中から夜のニュース番組を見る気にはなれない。田代まさし覚醒剤所持で再逮捕の件で盛り上がるTVをぼんやり眺める。覗き容疑で逮捕された時はまだTV(11日のNステ)では「さん付け」扱いだった田代まさしの肩書きが「容疑者」になっている。妙な使い分けをするもんだ。覗き容疑だけならTV業界は大目に見るつもりだったんだろうか。 盗撮事件で干された田代を和田アキ子は強力に支援していたが、いしだ壱成が大麻所持で逮捕された時には「芸能界を汚染するな」とボロクソに非難している。今回は弁護しにくいだろうなあ。 |
2001-12-11 業務完了 |
負け戦であった。敗因は、資料を集め終えた時点でなにか一仕事成し遂げたような気になっていたことであろー。 |
2001-12-02 孫に「さま」付け |
皇太子妃出産のニュースを見ていると母子は「雅子さま」「女のお子さま」とさま付けで、皇太子妃の父母は「小和田さん」「優美子さん」とさん付けになっている。天皇家の特殊性があからさまになっていて面白い。民間(というのも妙な呼称だが)では、こんなサカサマありえない。(「雅子さまのお母さま」という言い方では「さま」付けだが、「お母さま」は民間でも(笑)常用される丁寧語なのでノーカウント。)
WEBで記事をざっと眺めてみた。1日の朝日の記事に記者会見での「優美子さん」の言葉が紹介されている。母親が娘に対して「ご安産でいらっしゃった」と敬語を使っている。同日の読売の記事は会見の様子をより詳細に報じている。「小和田恒さん」は「ご懐妊以来、長い道のりを過ごして、ご安産で、私どもも安どし、ほっとしている。妃殿下と内親王さまも、お見受けしたところ大変お元気だった」と心境を語ったんだそうな。これも見事に最上級の敬語。娘が「妃殿下」だと孫は「内親王さま」か。
・ 雅子さまの父、小和田氏「ホッとした気持ち」 (12/1、朝日新聞) |