近況雑談の過去ログ38(2002年8月)


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08-31 NステWEBのこと(8) /ホルモン2
08-29 Nステ・メモ(誤字、アーミテージ、ホルモン他)
08-28 映画雑記
08-26 カラオケで「千と千尋の神隠し」
08-20 『南京戦』の年齢誤植
08-17 伝説のポルノ女優 /「ようこそシネマハウスへ」同人本
08-15 田代キャスターの涙(日航123便)
08-13 農水省の罠
08-11 保険金殺人は新しくない(2)
08-10 扇風機リタイア /イルハン(5) /真紀子辞任
08-08 漏れ漏れ住基ネット /保険金殺人は新しくない
08-07 ゲーム三昧 /セ⊃ムしてますか?
08-03 スラッシュ(3)妄想永田町 /「ザ・スクープ」打ち切り
08-01 スラッシュ(2) /イルハン(4)

 2002-08-31  NステWEBのこと(8) /ホルモン2

 NステWEBのメルマガ「ブーメラン」の運営形態が変わっているのに気づいた。以前、このメルマガの会員規約に文句をつけたことがあるが(01年7月18日の雑談)、今は当該ページは消滅し、「ブーメラン」のリンク先は【a-friendsテレビ朝日メールクラブ】NSブーメランになっている。

 WEBでの告知を見る限り配信は6月中旬で止まっているようだし、バックナンバーの収録はそれ以前から止まっていたのでもうヤル気無くなったのかと思っていた。テレ朝のメルマガの運営管理がa-friendsに統合されることが前から決まっていたため更新(バックナンバー収録)を止めていた、ということか。

 サポートセンターのFAQによるとバックナンバーは非公開。将来公開する場合には有料化する可能性が高いとのこと。タダで読みたけりゃ会員になって定期購読しろってか。運営ヘタだなあ。こりゃ逆だよ。いずれ非公開にするにしても、まず購読者を一定数獲得するためにバックナンバーの一部だけでも公開したほうがいいのに。テレビ朝日という看板だけで購読者はいくらでも集まるのかもしれないが。

 著作権や個人情報に関するページをざっと見てみた。気になる文言はあるが(掲示板への投稿は二次的利用を承諾したものとみなす等)、以前あったハッタリ規約は消えている。

*  *  *

 我ながら変なこと気にするなあと思いつつ、メモ。
 昨日のNステでは日本畜産副産物協会の「バラエティーミート」のCMが3回流れた。番組スタート直前と終了直後(1分以内だったと思う)にも流れたので感覚的には一昨日同様「Nステで同じCMを5回も見た」という感じ。いや、ま、だからどうだってこともないんだけど。

 昨日のNステのお天気コーナーは渡辺真理嬢と久米宏のコンビであった。この組み合わせは初めて見た。そういや久米宏がレギュラーのお天気コーナーの原稿読みするのを見たのも初のような(記憶に自信なし)。



 2002-08-29  Nステ・メモ(誤字、アーミテージ、ホルモン他)

 昨日のNステで人間国宝・一龍斎貞水を招いての生怪談があったが、でっかく表示された名前のスーパーが誤字(「一龍」)。訂正&お詫びは無し。

 昨日のNステで流れた“稲本選手のハットトリック”のV、3発目はカメラがキーパーに寄り過ぎで誰が蹴り込んだのかわからない映像だった(CXスーパーニュースと同じ)。NHKのVではカメラが俊敏にボールの動きを追い、キーパーの弾いたボールを蹴り込む稲本の姿を捉えていたのだが。

 も一つ昨日のNステ。“ランボーのモデルはアーミテージ”という説があるんだそうな。初耳。ほんまかいな。アーミテージは国務副長官になる前、田舎町の保安官にイヂメられて大暴れし山に篭って州兵と戦った過去でもあるのかね?

 本日のNステ、日本畜産副産物協会の「バラエティーミート」のCMがなんと5回も流れた。狂牛病だけでも大打撃なのにその後も雪印や日本ハムなど大手メーカーの不正発覚で食肉業界への不信がどんどん拡大しているからイメージ回復に必死なんだろうが、これはちょっとやり過ぎのような。

*  *  *

 今日はジオのWWWサーバーが重い。ページの読み出しに何度も失敗する。



 2002-08-28  映画雑記

 「お葬式」や「千と千尋」、「去年マリエンバートで」のことなどあれこれ書いていたら長文になってしまったので雑文に入れておく。映画雑記といっても作品の内容にはほとんどふれていない、とりとめのない雑談なんだけど。

 → 映画雑記3



 2002-08-26  カラオケで「千と千尋の神隠し」

 南京戦関係の雑文は確認したい点がいくつか残っているのでペンディングとする。

 24日にジオシティーズの登録情報(連絡先)を変更した。これとの関係は不明だが、同日にジオのメールアカウント宛てに送信されたメールが1通不達となっている。転送先変更と転送処理が偶然重なるか何かして亜空間に誤送信されちゃったのかしらん。

*  *  *

 某ソフトハウス関係の送別会に出席。しかし主賓が突発事態で参加できず、単なる飲み会となった。2次会でカラオケへ。入室するとモニターには「千と千尋の神隠し」が流れていて、つい皆で見入ってしまい、結局誰も1曲も歌うことなく2時間を過ごし退室。なにやってんだか(笑)。

 「千と千尋」は、ある程度童話やファンタジー、映画に詳しければその教養に応じて奥行きの広がる作品なのだろうが、私には素養が欠けていて“宮崎アニメの自家引用”ばかりが目についてしまった。例えば、建物の外側の階段を恐る恐る降りようとして足を踏み外し一気に駆け下ってしまうくだりは「カリオストロ」だな、とか、自室でうっとり宝石を眺めていた湯婆婆が厄介な客(腐れ神)の来訪に気づきテーブルに広げた宝石を慌てて掻き集める時の仕草は「ラピュタ」のドーラ(の手の動かし方)だな、とか。自家引用の多用に見えるというのは“本来の引用元”がわかっていないということであって、これではヲタク以下の鑑賞レベルなのだが。

 (補足。湯婆婆はまんまドーラだとか、他にもキャラクタの重複が多数あるとかはこの際ノーカウント。それを言い始めたら宮崎アニメ全般に共通する話になってしまう。)

 後半部はエピソードが未消化でストーリーもうまく収束していないように思えた。「千と千尋」は筋書きの細部やキャラクタの意味には拘らず、“絵”を眺めて楽しむべき作品なのかも。映像は(一部のこれ見よがしのCGを除き)素晴らしかった。



 2002-08-20  『南京戦』の年齢誤植

 (17日の雑談の続き)
 南京陥落後の体験談についての雑文をWEBに上げるのを躊躇しているのは、一つには事実関係で腑に落ちない点があるため。あらためて手元の本やWEBを漁ってみたのだが、私が聴いた話を裏付ける資料は今回も見つけられなかった。児島襄の『日中戦争 4』(文春文庫)の中に似通った情景描写があるので、たぶん間違い(記憶違い)ではないと思うのだが。

*  *  *

 15日のNステの特集Vに登場した6人の証言者のうち1人だけが70歳代だった件は、昨夜の放送で「76歳→86歳」と訂正された。特集の元となった『南京戦 元兵士102人の証言』の誤植をそのままテロップにしてしまったらしいが、詳しい説明は無し。

 この『南京戦』は市民グループが聞き取り調査した証言を纏めたもので、Nステの特集Vはその取材の様子を同時収録したものが柱となっていた。市民グループが記録したVなのか、テレ朝(朝日放送?)が同時取材で撮影したものなのかは久米宏の説明(前フリ)ではわからなかった。

 15日の放送で久米宏は「今日出版されました」と言っていたが版元の社会評論社のページでは「8月7日発行」となっている。またamazonには8月10日付の読者レビューがある。15日深夜(Nステの放送直後)の時点ではレビューはその1本のみだったが、今(20日深夜)は13本に増えている。最初の1本を除きすべて酷評、というより貶すもの。ネタ元が同じなんだろう、内容は大同小異(年齢の誤植ネタなど)。

 ・ 『南京戦・閉ざされた記憶を尋ねて』(松岡環編著)社会評論社

 ・ 南京戦・閉ざされた記憶を尋ねて―元兵士102人の証言amazon.co.jp



 2002-08-17  伝説のポルノ女優 /「ようこそシネマハウスへ」同人本

 15日のNステの特集は南京戦についての元兵士たちの証言記録。我が郷土の連隊は登場せず。ネットではVに登場した証言者の年齢など事実関係について疑問の声が上がっているが、これについては様子見。

 私は昔、攻略戦直後の南京にいたという人の話を聴いたことがある。それについて思い出話を書いたのだが、WEBに載せるかどうかまだ迷っている。

*  *  *

 出先でちょっと大型書店に立ち寄る。時間がなかったので盗作作家・田口ランディの書籍の有無はチェックせず、「噂の真相」9月号のみ買ってさっさと退出。JR車内で読んでいたら「伝説のポルノ女優・中村京子」が7月に中村酒店なる店をゴールデン街に新規オープンしたとの記述があった(p.78)。

 お元気なようで。「no sex, no nudity」を謳うマニア物件企画からはもう足を洗ったのかな? 帰宅後 Yahoo!で検索 してみたらご本人のホームページがあった(ジオの規約に抵触する可能性があるのでリンクは自粛)。

 あの企画は日本では先駆け的なものだったが、中村氏のコラムによると時間と資金の関係で今は制作休止状態とのこと。マニア度数が高い分、市場が小さく、個人レーベルでは継続するのが難しかったらしい。

*  *  *

 都内某所で友人と密会、コミケで関係者から譲り受けたというお宝のお裾分けをいただく。「ようこそシネマハウスへ」の同人本(1997年製)。自分が制作に携わった作品を題材にした同人本が作られるというのは嬉しく、誇らしいものである。ボロクソに貶されてたらヤだけど(笑)。ドキドキしながら拝読したところ、基本的に誉めてあったので安堵。「シネマ」の発売は8年前、もう忘れていたディテールがあれこれ思い出されて懐かしかった。

 この同人誌、どういうメンバーが何人で作ったものなのかは不明。奥付や後記を入れて欲しかった。しかし私も「シネマ」の制作後記を某ラホーレ社長に押し付けて、自分は書かなかったんだよな。人のことは言えない。(^^;)



 2002-08-15  田代キャスターの涙(日航123便) (08-17追記)

 CX「ニュースJAPAN」が3夜連続で日航123便事故の特集。残念ながら月・火は見逃し、昨夜の第3回のみ見た。7分弱という短い時間で内容に不満は残るが、事故を風化させたくないという遺族の願いを支える、意義のある放送だったと思う。

 特集の締め括り部分での、ジャンボの映像にボイスレコーダーの最後の数秒間をかぶせるという“演出”には、乗員たちの苦闘の記録が“演出素材”扱いされているようで強い抵抗を感じた。あれからすでに17年、事故の悲惨さを伝え「事故を風化させない」という大義のためには許容範囲なのかもしれないが。月・火の放送分でちゃんとした形で扱っていたのだろうか。

 特集Vの後、当時現場で取材したという箕輪解説委員の話を聞くうち田代キャスターは感極まってしまい、次のニュース(日ハム関連)を涙声で読み上げた。視聴者には強烈な印象を与えたようで、番組ホームページに掲載されている第3回放送についてのメッセージ35通のうち33通が「田代キャスターの涙」にふれている。(*)

 ・ 番組に寄せられたメッセージニュースJAPAN 公式サイト

 (第3回放送と関連するニュース)
 ・ 日航機事故遺族、社内調査結果の公開と残骸保存を要望 (8/12、朝日)


追記 (08-17)
 (*) 掲載メッセージはトコロテン式に消える。上記の数字は15日夕方時点のもの。


 2002-08-13  農水省の罠

 イルハン関係サイトへの道標にWEBサッカーマガジンの特集記事へのリンクを追加。

 雑文の日航123便のボイスレコーダー報道を更新。リンク更新(追加2、更新1)と(本筋とは関係のない)私見メモを追加。

*  *  *

 昨夜の阿波踊りレポートに続き今夜は(順延になっていた)「紫外線特集」が放送されるらしい。今週のNステは上山アナ・ウイークだなあ。歓迎すべき企画ではあるが、予告Vの皮膚ガンの写真、グロ過ぎ。(--;)

*  *  *

 実際の放送では患部の写真はちょっと映っただけだった。作りは真面目だが映像としては上山アナのプロモV的であった。グッジョブ。(^^)σ

 日本ハム牛肉偽装事件で農水省が日本ハム・ソー組合を立入り調査。久米宏は森永コメンテーターに話をふる前に持論(「牛肉買い取り制度は農水省の罠」)を展開し、森永氏がコメントを語った後で再度持論を繰り返した。
 「(雪印や日本ハムの不正が発覚し、批判の目がそちらに向いて)農水省の責任については、誰も言わなくなってしまった」、「(雪印や日本ハムを擁護する気はないが)罠にハマった企業をいじめるのは忍びない」云々。
 騒動(狂牛病発生→牛肉への不信感拡大)の元凶である農水省や武部大臣が、正義の番人ぶった言動を始めていることがよほど腹に据えかねたらしい。



 2002-08-11  保険金殺人は新しくない(2)

 古い雑文(保険金犯罪)をチェックしていて参照記事へのリンク切れをみつけたので代替リンクを追加。一部語句を修正した以外、文章は更新せず。……というだけの瑣末な更新メモはふだんは製作メモに書くのだが、ちょっと気になる発見が2点あったのでここに書きとめておく。

 佐賀新聞WEB記事データベースを無料で公開している。これを利用し、雑文で「安田生命、返還訴訟へ」という98年11月の共同通信配信の記事にリンクしていたのだが、さきほどリンク・チェックしていて記事内容が一部改変されているのに気づいた。容疑者名が伏字(**)に変えられている(2000年3月時点では実名記載)。

 佐賀新聞は匿名主義に方針転換か? 和歌山毒カレー事件の他の記事をいくつかチェックしてみたところ、古い記事(1998〜2000年)はおおむね伏字に変わっているが実名のままの記事もある。掲載から一定時間を経た時事速報的なものは伏字にし、古くても特集や解説記事は伏字にしないという方針が窺えるが、あくまで推測、使い分けの基準はよくわからない。人名だけでなく社名まで伏字にしているものや、記事本文は伏字なのに見出しは実名記載ママのものがあるが、これらは誤処理なのかも。


 発見その2。↓

 「それにしても保険金に絡んだ凶悪事件が多い。
保険金殺人事件のはしりといえば『別府湾三億円保険金殺人事件』。松本清張原作の『疑惑』として映画にもなった事件である。一九七四年十一月、大分・別府湾の岸壁から一家四人が乗った乗用車が転落、運転していた男性を除いて妻子三人が死亡。その後三人には総額三億円の保険金が掛けられていたことが分かり、荒木虎美被告(公判中に死亡)のキャラクターもあって、事故から一転、恐るべき殺人事件として世間の注目を浴びた」

出典: 神埼保険金殺人 (2002.8/1、佐賀新聞

 先日のNステの清水コメンテーターと同じ錯誤をしている。別府の事件はマスコミを巻き込む(マスコミが煽り立てる)“劇場型犯罪”の様相を帯びた保険金殺人事件(疑惑)のはしりではあっても、「保険金殺人事件のはしり」ではない。ちょっと調べれば明治・大正時代にもすでに保険金殺人があったことぐらいすぐわかるはずだがなあ。“保険金殺人事件のはしりは別府の事件”と記述している(そう誤読させる)有名なネタ本でもあって、それを鵜呑みにしている新聞記者が多いんだろうか?


 ネタ元探しでWEBを検索。答えは見つからなかったが専門家(保険評論家)のコラムに行き当たった。
 「生命保険犯罪はなぜ起きるか」によると、日本の生命保険の補償範囲や成立条件が法的に曖昧なのは、「戦前そして戦後の昭和40年代までは、生命保険は主に貯蓄手段として利用されてきたことによる」んだそうな。
 このコラムには「日本でも、昭和49年の別府(荒木虎美)事件以降、いわゆるロス疑惑、トリカブト事件、和歌山事件、長崎事件、そして今回の本庄事件と、様々な手口での重大な保険犯罪が発生し、近年益々大型化かつ知能化しつつある」という、迂闊に読むと“保険金殺人事件のはしりは別府の事件”と誤解してしまいそうな記述があるが、保険業界の内部事情や制度上の問題点が詳細に解説されていて参考になる。

 ・ 生命保険犯罪はなぜ起きるかコラム目次保険WEB



 2002-08-10  扇風機リタイア /イルハン(5) /真紀子辞任

 立秋を過ぎてここ数日乾いた強い風が吹くようになっている。体が暑さに順応しているためもあるだろうが、梅雨の終わり頃よりも風の吹き始める今の時期のほうが過ごしやすい。
 冷蔵庫が壊れてから4年目の夏。扇風機が壊れた。学生時代に買った古参で、春秋冬にも換気扇がわりに酷使していた。さすがにもうモーターが寿命らしい。冷蔵庫無しでもなんとかなるが、扇風機無しの生活は私には無理。近々購入せねばなるまい。

*  *  *

 ・ サッカー:W杯選手、女性に根強い人気 イルハン観戦ツアーも (8/9、毎日)

 ↑ネットのイルハン萌え熱はTVで取り上げられ、女性週刊誌が後追いし、とうとう一般紙でも話題に。しかし「イルハン観戦&握手ツアー」とは(笑)。旅行代理店もいろいろ考えるねえ。

 「イルハン」を検索して来訪された方はこちらへ。 → イルハン関係サイトへの道標

*  *  *

 昨日、田中真紀子が議員を辞職。秘書給与不正疑惑で辻元清美や田中真紀子が辞職するなら、他にも辞めねばならない議員が数十人あるいは百人以上いそうだが。
 夕方のTV各局の特番をザッピングしたが、マスコミも政治家もなぜこの時期に突然辞任したのか事情を把握できていないようであった。

 外務大臣としての田中真紀子について「伏魔殿たる外務省の実態を暴いた功績は大きいが、外交を停滞させたというマイナス面もあった」という論評があるが、これは中立的立場を装った外務省擁護だな。日程すっぽかしだの指輪事件だの人事課立てこもりだのは真紀子の性格に起因する部分もあるにせよ、明らかに真紀子叩きのために誇張・演出された醜聞である。官僚にあれだけ執拗に抵抗・妨害されれば誰が大臣だって本来の外交なんてできないだろう。「外交が停滞した」という批判は真紀子ではなくサボタージュし続けた外務官僚にこそ向けられるべきものだ。

 5月に起きた瀋陽総領事館事件は亡命希望者の扱いを巡って外務省と中国側の主張が対立し、「人道的措置」で韓国への亡命を優先させて事実関係の解明は後回しにするという曖昧な幕切れとなったが、昨夜のNステで、韓国に亡命した北朝鮮住民のインタビューが放送された(男女各1名)。
 当事者の生の声で事件当時の総領事館のお粗末な対応ぶりがあらためて暴露された恰好。まあしかし、真紀子を追い出し「よい大臣」(by 福田官房長官)を迎えた外務省は安泰、誰も責任をとらないのであろー。



 2002-08-08  漏れ漏れ住基ネット /保険金殺人は新しくない (08-11追記)

 昨夜のNステ、長嶋宅に包丁男侵入の件をトップニュース扱い。そんな重大ニュースなのかねこれ? どうもピンとこない。


 大阪府守口市が住基ネットの住民票コードを別人宅に発送(364世帯)。ネット稼動前、「情報漏洩など絶対起こらない!」と繰り返し断言していた片山総務大臣の談話が昨夜のNステで流れたのでメモしておく。(久米宏は皮肉の一言も言わずノーコメント。)

 片山大臣「人間がやることだしね、神様じゃないんだし、みんながやることだから、そりゃあもうそのくらいのことはね、やっぱり許してやらないと。……お互いがそれだけのねえ、人に偉いこと、偉そうなこと言えるのかどうかですよ、我々がやってること見て」

 ネット稼動前には情報漏洩を危惧する意見・論者をさんざ愚弄し、実際に問題が起こればこの言い草。鼻毛の生えた無責任に鼻クソまぶしたような男だな片山大臣って。

 そういえば先月21日のCX「報道2001」で片山大臣は「住基ネットは閉じたネットワークなので安全」云々と発言し、櫻井よしこ氏に「住基ネットは他のLANに繋がるしインターネットにも繋がる仕組みになっている」とフリップ解説付きで反論されていたが、あの時の大臣の嘘(*)が早くもバレちゃったようで。

 ・ 総務相「住基ネット、トラブル少ない方だ」 (8/7、日経[共同])
 ・ 大阪では他人のコードを誤記入 170世帯に通知書発送・守口市 (8/7、毎日)
 ・ コード誤記入364世帯に 大阪・守口市 (8/7、同上)
 (*) 住基ネット 複数自治体、庁内LANに接続−−不正侵入の恐れも (8/8、同上)

 ・ メディア規制法案毎日
 ・ 特集:住基ネット (日経)

*  *  *

 本日のNステ、八木被告(埼玉保険金殺人事件)に死刑求刑のニュースで清水コメンテーターが妙なことを言っていた。久米宏に「事件を巡っては安易に契約して金を払う保険会社の側にも問題があると言われたが、多少は改善されたんでしょうか」云々と問われ、清水氏曰く、

 「事件の反省でいろいろ審査も厳しくなってんですけども、保険金殺人という犯罪そのものがですね、まだ行なわれるようになって30年ぐらいですよ。大分の事件が最初だと言われてますけどね。それ以前は、人に保険金かけて殺すなんて、そんなこと誰も思いもよらなかったんですね。だから人間がだんだん悪くなってきてるってことだと思うんですよね」

 これはまた、清水氏にしてはずいぶんとピンボケなコメントである。

  1. 保険金殺人が30年ぐらい前に登場した新しい犯罪だというのはダウト
    高額(多重契約)保険金殺人が流行し始めるのは1970年代からだが、30年前の「大分の事件」(たぶん1974年の別府の保険金殺人事件のことだろう)が初ではない。保険金目当ての殺人は90年前、1910年代にすでに発生している。

  2. この種の犯罪が起こり始めたのは30年ぐらい前からというのは上記のように事実誤認だが、そのことはさておくとしても、「まだ〜30年」というのはおかしい。保険金殺人が頻発するようになってからすでに30年も経っている、と言うべきだろう。「審査が厳しくなっている」というのがどの程度のものかは知らないが、明らかに保険会社の対応は遅過ぎる。

 Nステは以前も「1970年代中頃から保険金詐欺が頻発するようになっている」云々とおかしなレポートをしていたが(たぶん保険金「殺人」を「詐欺」と取り違えた単純ミス)、Nステはニュースショーなんだから事実関係はきっちり詰めてほしい。

 「人間がだんだん悪くなってきてる」という清水氏の嘆きは、どうなんだろ。片山や武部のようなダメ大臣の顔を見てると思わず同感と言いたくもなるが、ああいう無能・無責任・厚顔無恥な人間ってたぶん30年前にも戦中にも明治時代にもいたんだろうなあ。

 余談。
 別府の事件がこの手の犯罪の走りのように言われるのは「妻子に高額の保険金をかけて計画殺人」という醜聞度数の高さもさることながら、疑惑の人物が逮捕前にテレビ出演して無実を主張していたという点が大きい。保険金がらみの事件で疑惑の人物がマスコミに露出して大いに語る−−ロス疑惑、和歌山の事件、埼玉の事件、等々の原型のような事件なのである。


追記 (08-11)
 語句修正:複数契約→多重契約


 2002-08-07  ゲーム三昧 /セ⊃ムしてますか?

 月曜は某電化製品がらみの仕事。スペックは凄いが値段はもっと凄い。こんなの買うのはよほどの金持ちなんだろうな、ま、オイラにゃ関係ねーやといじけた感想抱きつつ業務完了。久しぶりに友人宅へ遊びに行くと、さっきまでカタログ写真で眺めていた某製品がデンと室内に鎮座している。
 人生は発見の連続だな。金持ちは意外に身近にいる。

 友人宅にお泊まりしてゲーム(PS2)三昧。私の家庭ゲーム環境はサターンで止まっていて3Dモノのアナログスティック操作がさっぱり。道を直進できない。体を壁に擦りつけながらズリズリ前進。それで体力削られるわけでもないので委細かまわずズリズリ進む。が、「鬼武者2」は序盤で頓挫した。エレベーターのスイッチを入れて、視点が切り替わると同時に体を右に90度回転させて壁際まで走り、角で左に90度回転して走り、また突き当たりで左に90度向きを変えてエレベーターに駆け込む……要するにコの字形の通路をすばやく走り抜けないといけないのだがどうしてもタッチの差で間に合わない。なんでエレベーター本体からこんな離れたところにスイッチがある? スイッチ入れないと降りてこないくせに、1分も経たないうちになんで勝手に上がっていく? 的不満を押し殺しつつ何度もトライしているうち「剣戟アクションゲームなのに、なんでこんな反射神経パズルみたいなことやらにゃならんのよ?」的鬱屈にとらわれ、プチっと切れてコントローラーぶん投げた。
 人生の発見2。ゲームするのにも根気がいる。

 ゲームといえば、このところインコ侍詰所で時々Harbotのまりっぺと遊んでいる。ハイスコアに自分の名前が載るのって10年ぶりぐらいの経験である。ちょっと嬉しい(笑)。(今、確認してみたら2位に落ちていた。ちぇっ。) [要Flash Plug-in、要スクリプトON]


 ・ 長嶋名誉監督宅に「三奈さんに会わせろ」と刃物男 (読売)

 WEBで↑この速報見た時、「SEC○M入ってなかったの長嶋さん?」と思った人が5万人ぐらいいると思う。ビールのCMに出るとメーカーからビール1年分が貰えたりするという話をよく聞くが、警備会社の場合、出演料以外に警備員1年間常駐サービスとかはやってないようで。
 幸い怪我人もなかったようなので小ネタの珍事で終わると思いきや、CX「スーパーニュース」とテレ朝「Jチャンネル」はトップニュース扱いにしていた(他局は未確認)。長嶋邸には防犯システムがあるが、スイッチは切ってあったんだそうな。それじゃ意味ないじゃん。備えあっても憂いあり。

 ・ 長嶋さんCMライブラリーSECOM TOWN



 2002-08-03  スラッシュ(3) /「ザ・スクープ」打ち切り (08-19追記)

 先月31日の雑談で「永田町の薔薇」なんて冗談を書いたら、WEBには「妄想永田町」というのがあるとゲストブックでご教示いただいた。早速検索。
 すぐ見つかった。……驚愕。お笑いネタではなく、マジ萌えしてる。「やおいの嗜好対象にどれほどの幅があるのかは知らないが、さすがにコレはないだろ」という想定(前提)で発した私の冗談を、軽々と凌駕するやおいの妄想力。完敗である。

 先日、「今後はタチの悪い冗談飛ばすのは自粛する」と書いたが、これはレトリックではない。実際に私はこのネタをオフラインで何度か披露し、そのたびに冷たい視線を浴びているのである。経験上、ほとんど自滅ネタなんだよな、これ。「サンプロりんかん学校」なんてネタで大ウケするようでは交友関係を見直す必要があるとも言えるが。
 ということで、ゲストブックでヒントを貰って当該サイトは見つけたものの、この件はスルーするつもりだった、のだが気が変わった。毒を食らわば皿まで。下に当該サイトのアドレスを記しておく。(ジオの規約に抵触する可能性もあるのでリンクは自粛)

 ・ http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1023636119/l50
  【与野党】妄想永田町4丁目【問わず】
 ・http://www2.bbspink.com/801/kako/979/979734592.html
  妄想永田町(過去ログ)
 ・http://www2.bbspink.com/801/
  801@2ちゃんねる

 アドレスのテキスト張りだけでは侘しいので1箇所、非801のファンサイトを。ヒロム萌え。(*^_^*)

野中広務応援 公式希望サイト

−*−

 テレ朝の「ザ・スクープ」が9月いっぱいで打ち切りになるそうで。この件、6月下旬にはキャスターの鳥越俊太郎がコラムで告知しているが、7月下旬あたりから打ち切り中止を求める声がWEBでちらほら目につくようになってきた。

 1995年のオウム騒動ではマスコミが反オウム一色に染まり、反権力・人権派で売っていたジャーナリストや弁護士、評論家も総崩れに近い状況となったが、そのなかで鳥越俊太郎は公安がリークする虚偽情報をそのまま垂れ流すマスコミの報道体制を批判するなど比較的まともな発言をしていた。その点は評価できるのだが、TVでの語り口や文章(コラム)にはナルシスト臭が漂っていて、それが嫌で定期ワッチはしていなかった。「ザ・スクープ」もザッピングで遭遇すれば見る程度。ということで特に関心もない話だったのだが、先月末、ちょっと気になる情報が出た。

 公安情報 ESPIO!(野田敬生)によると、鳥越氏が7月18日のコラムで紹介している「『ザ・スクープ』存続を求める会(仮称)」の発起人世話人である弁護士の藤田謹也という人は鳥越氏の代理人なんだそうな。コラムでは鳥越ファンが勝手連的に行動を起こしたように紹介しているが、実際は「鳥越氏の自作自演」ではないかと野田敬生はおちょくっている。「公安情報 ESPIO!」はたまに単純な事実誤認をするので数日様子を見ていたのだが、訂正続報がないので事実関係は間違いないのだろう。

 野田敬生は自作自演を告発しているわけではなく、むしろ活動の場を一つ失いかけている鳥越氏に対しては同情的なのだが、ではなぜあえてメルマガで鳥越氏に恥をかかせるような指摘をしたのか? 番組存続への無駄なあがきなどせず、テレ朝に見切りをつけて「尾行ビデオ隠蔽事件」(テレ朝と警察の裏取引)を暴露すれば? と鳥越氏をそそのかしているのだが、まあ、そんな最後っ屁は到底無理だろうなあ。TV業界と完全に縁が切れてしまえばやるかもしれないけど。

 情報発信元の野田敬生は元公安調査庁キャリア職員で、「公安ストーカー」なる別名をもつその筋の有名人。興味のある方は自力で調べられたし。

鳥越キャスター怒る! テレビ朝日「ザ・スクープ」打ち切り (8/6、報知)

テレビ朝日の『ザ・スクープ』継続を要望する声明 (7/25、メディア総合研究所
番組打ち切り:テレビ朝日の「ザ・スクープ」 視聴率不振で (7/19、毎日)
テレビ朝日が視聴率不振で「ザ・スクープ」打ち切りへ 存続運動、視聴者に広がる (7/19、毎日、東京朝刊)(記事は上と同文だが小見出しが挿入されている。)

「ザ・スクープ」公式サイトテレビ朝日

「あのくさ こればい!」第861回 (7/18、鳥越俊太郎ほぼ日刊イトイ新聞
「あのくさ こればい!」第836回 (6/22、同上)[番組打ち切りを告知]

鳥越氏はテレ朝裏取引をスクープせよ! (7/31、バックナンバー公安情報 ESPIO!


追記
(08-07)
 報知の記事(8/6)と公安情報 ESPIO!のホームページへのリンクを追加。

(08-19)
 毎日の東京朝刊(7/19)へのリンクを追加(記事は同日のWEB記事と同文)。



 2002-08-01  スラッシュ(2) /イルハン(4)

 ネットのイルハン・フィーバーはすぐに沈静化すると見ていたのだが、CX「とくダネ!」が話題にした後、女性週刊誌が後追いするなどしてオフラインの世界でも萌え熱が広がっているようで。
 サーチエンジンで「イルハン」を検索して当サイトに迷い込む人がかなりいるようなので関係サイトへの道標ページを設置しておく。中身は7月1日の雑談と同じもの(コメントやリストの書式は整理した)。

 → イルハン関係サイトへの道標


 昨日は「面白いコラム」と書いただけで悪趣味な冗談に雪崩込み、slashを読む日本人が見たやおい漫画を読むアメリカ人 の中身にはちゃんと言及しなかったので、あらためて。(タイトルがキャッチーだから関心のある人は実物を読みに行ったと思うが。)

 海外(おもにアメリカ)のやおいを好む人々(スラッシュ)との交流紹介が基調になっていて、やおい(およびマンガ、アニメ)をめぐる海外事情が窺える興味深い内容なのだが、「やおいもの」の歴史や特質からアメリカやフランスの性文化にも及ぶ著者の考察に深みがあって、面白くて読みごたえのあるコラムとなっている。やおい侮るべからず。


 昨日は仕事で外出。夏休みのためだろう、渋谷ハチ公前辺りは大混雑。2カ月ほど前と比べて一段と猥雑な景色となっていた。帰宅途中、車両が異常音を発したとかで山手線が10分ほど完全停止。原因は置石だったらしい。これも夏休み関係か。



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