近況雑談の過去ログ25(2001年7月)


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07-25 根性 /ハケ水車
07-24 選挙ステーションの4コママンガ
07-20 今週もある意味スペシャルなNステ
07-19 NステWEBのこと6
07-18 メルマガの規約 /宮崎学の政見放送
07-14 NステWEBのこと5
07-13 大阪オリンピック2008
07-12 『CAT SHIT ONE』 /シャン高原 2007-08-16追記
07-08 糸瀬茂4(最後の提言)

 2001-07-25  根性 /ハケ水車

 先週金曜のNステは「スペシャルウィーク予告V」で久米宏を演じた肥後克広(ダチョウ倶楽部)が生出演し、お天気コーナーで上山アナの相方を務めるなどバラエティ色の濃い構成だったが、幼児虐待殺人の続報(詳報)があったため見終わった印象はちょっと重かった。月曜から木曜までのNステが全体に明るい雰囲気だったのは、悲惨な事件・事故をあまり大きく扱っていなかったためであることにあらためて気づいた。
 それにしても、本人のすぐ隣に座って1時間もニセ久米宏を演じ続けるというのは、肥後克広もしんどかったろうなあ。かつらから滴る汗、汗、汗(笑)。芸人根性もさぞかし鍛えられたことであろう。

 今週月曜のNステ・スポーツコーナーは「上山地方」。先週の木・金も上山アナが担当だったがこのお遊びタイトルは出なかった。上山アナのファンからタイトル復活の要望が寄せられたのかな。


 昨年3月末にCXを退社しフリーになった八木亜希子アナが、「局アナ時代を振りかえって印象に残っている出来事は?」と問われ「ハケ水車」と答えるシーンを見た記憶がある。非常に意外な答えである。ああいう類いの物事は“無かったコト、自分とは無関係のコト”として完全黙殺するタイプだと思っていた。話をふられたわけでもないのに自分から「ハケ水車」を挙げるとは、意表をつかれた。
 この手の意外な発言というのは鮮明に記憶に残るはずなのだが、これを書いていて記憶の細部が曖昧である。ビデオを何本かチェックしてみたが該当する場面が見つからない。八木アナが誰かと上記のような問答をしたという記憶は、もしかしてワタシの“妄想”なのか?
 あちこち探索して、ようやく答えを見つけた。私の妄想ではなかったが、しかし大きな記憶違いをしていた。上記の問答はTVで見たのではなく、WEBで読んだものであった。やれやれ、本格的にボケが進行している……。

 上記の問答(インタビュー)は、CX公式サイト内のアナルームニュースに収録されている。 →「八木亜希子さん退社独占インタビュー」(2000年4月3日号/4月10日号 )

 以上は前フリである。前フリは長いが本題は短い。
 今年のCX「27時間テレビ」(21〜22日)の深夜枠でハケ水車が登場した。妙な覆面&全身コスチューム付きで。なにビビってんだか。根性が足らん!


 西脇記者の根性は如何ほどのものであろう。今夜もまた渡辺真理嬢にあのセクハラまがいの珍アクションを敢行するのであろうか。今夜のNステが楽しみ気がかりである。



 2001-07-24  選挙ステーションの4コママンガ

 先週金曜のNステのことやCX27時間テレビのハケ水車のことなど書きかけの雑談があるのだが、二、三、事実確認したい件があるのでアップロードは後日。

 Nステの特番「選挙ステーション」のWEB(選挙ステーション2001)が先々週立ち上がりNステ番組内でも「党首がGO!」コーナーで紹介されているが、今夜渡辺真理嬢の背後に映ったページ画面に見慣れない画像が。さっそくアクセスしてみると特製車内吊りポスターの画像であった。ついでに既読の他のページも巡回してなにげにリロードしてみたら、4コママンガも更新されてやんの。準備段階から4コマの更新までするなんて力入っているなあ。危うく見逃すところであった。
 備忘メモ。このサイトはJavaScriptONを前提に設計されていて(当選者数表示など)、4コママンガのバックナンバー・ページもJavaScriptONでないと見られない。



 2001-07-20  今週もある意味スペシャルなNステ

 今週のNステは見所が多かった。
 月曜はあの“TVの天才”久米宏が「ここは誰、ボクはどこ?」状態でパニくる姿が見られ、火曜は上山アナの冷房病対策レポート、水曜はスタジオゲスト古舘伊知郎と久米宏のトークで両者から重大発言が続出し、昨日は上山スポーツと全国女子アナ中継の本庄アナ(顔や声だけならともかく、しゃべり方までさとう珠緒に激似)。さらに連日、日替わりでスペシャルウィーク予告V(自己パロディの連作寸劇、傑作)まで流している。まだ本日金曜が残っているが、すでに十分“記憶に残る1週間”となっている。

 来週の「スペシャルウィーク」は、今週のこの“面白さ”を超えられるであろうか?



 2001-07-19  NステWEBのこと6

 NステWEBにスペシャルウィーク予告Vのページが設置された。またトップページから movファイルが撤去され、QuickTimeの鬱陶しい「更新催促&エラー」メッセージが出なくなった。めでたしめでたし。動画ファイルをサムネイルにしてトップページに貼り付けるとか、しかもそれが最新版のPlug-In無しではまともに表示できないものだとかいうのは、今後は勘弁してほしい。

 スペシャルウィーク・ページには現在、予告Vが4本掲載されている。ページ下部には「QuickTime4.0以上が必要です」と書いてあるが、これはたぶん「QuickTime5.0以上が必要」の間違い。そういえば「渡辺真理の200字」には「QuickTime3.0以上が必要です」と書いてあるがあの動画はVer.4以上でないと再生できない。なぜアナウンスが1バージョンずつズレてるんだろ?
 見られないのは悔しいのでアップルのサイトからVer.5をダウンロードすることにした。14日の雑談で書いたようにオンライン・アップデートには失敗しているのでスタンドアロン(回線接続不要)・タイプのアップデート・プログラムをDL(約9.5Mbyte)。無事完了し、さっそくスペシャルウィーク・ページにアクセス。んが。ダブルクリックしても「…接続…」メッセージが出たきり何も表示されない(サーバーにコネクトしない)。回線が混んでいるのか、ストリーム・サーバーの準備ができていないのか。なんか、すげー悔しい。



 2001-07-18  メルマガの規約 /宮崎学の政見放送

 ノンポリ氏と同じく、私も「NSブーメラン」(Nステのメルマガ)は購読していない。森永卓郎の「渡辺真理はなぜ美しいのか」が気になるのだが配信から1カ月経つのにまだWEBに掲載されない。もしかして、購読者を増やすためにわざとバックナンバー収録を遅らせているのか?(←邪推全開)

 私が「NSブーメラン」を購読していないのは、メルマガ登録ページに記載されている「会員規約」が気に入らないから。いきなり第1項に「本メールマガジン上に掲載された全ての内容についての著作権等一切の権利は、テレビ朝日に帰属します」なんてバカなことが書いてある。番組コメンテーターの書いた原稿であれ会員の投稿であれ、著作者人格権は委譲できないし消滅もしない。「著作権等一切の権利」が「テレビ朝日に帰属」するなんて文言はナンセンスである。もっとも、この種のハッタリ規約や約款は巷にあふれていて、小説・マンガの賞の応募要項などにもこれと同じ文言がよくある。Nステのメルマガの規約だけがことさらおかしいわけではない。が、類例が多くてもおかしいものはおかしい。他にも何点かひっかかることがあるので登録は見送っている。

 余談1。日本のネット(サイト)主催者・企業が掲げる規約は内容があまりに一方的すぎないか? 「NSブーメラン」の規約もそうだが、主催者側の権利・免責事項とユーザーの義務、制約・禁止事項ばかり並べ立てている。甲の権利と乙の義務しか記してない規約はいびつだと思う。数年前、日米のプロバイダの規約をいくつか読み比べたことがあるのだが、アメリカの規約はプロバイダ側の義務とユーザーの権利をちゃんと記載したものの方が多かった。(「プライバシー保護条項」とは別に)

 余談2。規約で過剰に権利を主張するのはトラブルの予防線なのだろうが、私が見聞した範囲で言うと、ネットの世界ではどんなに厳格な規約を掲げてもトラブルの発生は防止できないし、規約のおかげでトラブル処理が円滑に行なえるということもない。トラブルの発生頻度や揉め事の処理がうまくいくか否かは、もっぱら運営者(管理者)の能力・資質にかかっている。規約などしょせん気休め。またネット上のトラブルは主催者(運営・管理者)側に問題があるケースも多く、そういう場合は規約など無力である。


 昨日はTVの政見放送を見た。お目当ては「新党・自由と希望」から立候補した宮崎学。「新党・自由と希望」の政見放送は前半で代表の白川勝彦が挨拶演説をし、後半は全立候補者が数分ずつ演説するというスタイルだったが、白川代表を含め3人の立候補者が創価学会(&公明党)批判を口にした。公明党批判はさておき、TVで直截な創価学会批判を聞くのは何年ぶりだろう? 
 宮崎学の演説は持ち時間が短いせいもあろうが、凡庸でつまらないものだった。がっかり。といってももちろん、東郷健や赤尾敏のような“面白さ”を期待していたわけではない。これについては後日、選挙が終わってから書く(かもしれない)。

 ・→ 宮崎学の公式サイト
 ・→ 宮崎学WATCH
 ・→ 公安情報 ESPIO!

 07-18午後:↑参照リンク追加。



 2001-07-14  NステWEBのこと5

 13日、NステWEBに「コメンテーター森永卓郎から特別サマープレゼント」なるお知らせが掲載された。ゲッ! と思ったが、なんだ、プレゼントって本なのか。あたしゃまた、楽屋からかっぱらってきた「真理さんの口紅」とか「久米さんの付け髭」とか「千穂ちゃんの○○○(自粛)」とかかと思っちゃったぜ。森永卓郎だからねえ、やりかねないぜこの人。Nステ・ハンマープライス。

 NステWEBではQuickTime 5 を使い始めたようだ。アクセスするたびアップデートを促すメッセージが出るのは鬱陶しいのでオンライン・アップデートすることにしたのだが、なぜか失敗。QuickTimeが起動すると「QuickTime ソフトウェアの一部を読み込めませんでした。最新バージョンにアップデートすることでこの問題を解決できます」メッセージが出るようになってしまった。で、「今行う」を選ぶと「このアプリケーションが動作するためには、QuickTime 5 以降がインストールされている必要があります」なるエラーが出る。ああ鬱陶しい。まともなアップデート・プログラムを用意できないなら、うるさくアップデートを催促しないでくれよ。>アップル
 NステWEBはQuickTime 5 で何をやろうとしているのだろう? 気になる。オンライン・アップデートがダメとなると、QuickTime 5 を収録したおまけCDROM付きの雑誌でも買ってくるしかないか。こういう出費は不本意だし、不愉快である。


追記
雑誌を買わなくてもアップルのサイトから直接スタンドアロン版(回線接続不要)をDLするという手があった。(07-19)
・→ アップル QuickTime ダウンロード


 2001-07-13  大阪オリンピック2008

 オリンピック開催地選定のニュースでは各局が8年前の“北京市民のぬか喜び”の映像を流していたが、今回北京市は見事に雪辱を果たした。もう、あの忌まわしい映像が日本のTVでネタにされることもなくなるであろー。ご同慶の至り。

 今夜の大阪市民の態度は、別の意味で後々まで語り草になるのだろうなあ。
 Nステでは、過半数をとる都市がなかったため5都市中最下位の大阪を外して2回目の投票が行なわれることになったと伝えた後、大阪の会場に呼びかけた。レポーターの橋詰アナ曰く、「ステージでは他のイベントが行なわれていまして、そちらの方に気をとられて発表の方にはみなさんまだまったく気づいていないという状況です」。このレポートにNステのスタジオ大爆笑。オリンピックより桂三枝。さすが大阪。
 名古屋ではいまだにオリンピックの話題はタブーとされているらしいが、今回の最下位落選が大阪市民のトラウマになるということはなさそうだな。北京のように近い将来雪辱を果たす、ということもなさそうだが。



 2001-07-12  『CAT SHIT ONE』 /シャン高原

 『CAT SHIT ONE』(小林源文、ソフトバンクパブリッシング)1、2巻読了。テト攻勢(1968年)前後の在ベトナム米軍特殊部隊の物語。
 小林源文は厳密な考証と緻密な描写で知られる戦記マンガの大家だが、従来の作品とは大きな違いが一点ある。米軍兵士がウサギなんである。ベトナム人は猫、中国人はパンダ。とくれば当然ロシア人はクマ。先日、ひょんなことから小林源文がウサギの戦争マンガを描いているということを知った時には2頭身キャラ物のようなぬるいお遊び路線かと想像していたのだが、実物は全然違う。活躍するのはウサギや猫だが、描写や逸話は従来の戦記物同様にかっちりとリアルでハードな、シリアスなベトナム戦争物であった。
 この人のマンガは近未来SF物も含め、イラストが十分にマンガに成りきっていないような、窮屈でぎこちない印象があった。それがこの『CAT SHIT ONE』では一皮剥けたのびやかさがある。作者自身楽しんで描いているのがよくわかる。格段に良い。戦争物に興味のない人にはお勧めはできないが。

 先月19日のNステの特集「麻薬三角地帯の現実」で少数民族シャン族がちょっと登場した。未解決の疑問(後述)を思い出しWEBで検索してみたが答えは得られなかった。その流れで第55師団やアキャブ作戦関連の情報を求めて戦記関係のサイトをサーフしたのだが、この時、小林源文名義の投稿がある掲示板に行き当たり、ウサギの戦争マンガのことを知ることとなった。
 ネットの掲示板ではいくらでも他人の名前を騙れる。まして当該掲示板はかの悪名高き(笑)匿名掲示板「2ちゃんねる」である。内容から見てほぼ間違いなく小林源文本人だろうがもしかしたら別人かも、と判断保留していたのだが、『CAT SHIT ONE』2巻のあとがきには「『2ちゃん』の軍事板のお仲間たちへ」云々の一節がある。一連の投稿は正真正銘本人のものだったんだなあ。
 (投稿の中に、自衛隊の秘密組織について興味深い記述がある。)

 ・→ 2ちゃんねる軍事板過去ログ (当該スレッドは「一等自営業氏ログ」に収録されている)

2007-08-16 追記
「一等自営業氏ログ」は現在、2ちゃんねる軍事・諜報板過去ログにある。


 上で書いた未解決の疑問というのは、シャン高原(高地)の範囲。Nステの特集を見る1カ月ほど前、5月に再読した『戦死 インパール牽制作戦』(高木俊朗、文春文庫)の中に「シャン」が2箇所出てくるのだが、その記述がどうも妙なんである。

 昭和20年4月のビルマ戦線、メイッティラーから南下してくる英軍を阻止すべく第55師団はピンマナの死守を命ぜられる。師団といってもすでに壊滅状態で兵力は1個小隊にも満たない(兵力わずか80人)。英軍の戦車隊と戦える状態ではない。参謀長が師団長に進言する。「東の方に脱出しましょう。いよいよとなれば、シャンの山のなかにはいれば、なんとでもなります」(p.348)。3ページ後には実際の退却に関する記述がある。「(略)第五十五師団司令部は、やみにまぎれて渡河し、タウングー西方のシャン高地に退却した」(p.351)

 タウングー西方ということはピンマナから東ではなく南(南南西)に退却したわけだが、「タウングー西方のシャン高地」というのがわからない。タウングーの西はバゴー山脈である。『戦死』に掲載されている地図にはシャンの記載がない。手元の地図帳によるとシャン高原はマンダレーの北東から東にかけての広大な地域で、この高地は南に伸びピンマナやタウングーの東まで広がっている(右図参照)。ということは、p.348の参謀長の「東の方に〜シャンの山のなかに」はいいとして、p.351の記述は間違いなのか? あるいはアラカン山脈の東に南北に伸びるバゴー山脈も、広義には「シャンの山」なのだろうか?

シャン高地

ラングーン=現在のヤンゴン。
都市とシャン高原の位置を示すための
図であり、国境線等はいい加減である。



 2001-07-08  糸瀬茂4(最後の提言)

 外出して早い時間に用事が済むと本屋かゲーセン、友人の事務所に遊びに行くというのが定跡なのだが、あまりに暑いと道草を食う気にもなれない。炎天下をちょっと歩いただけで萎えてしまい早々に帰宅してそのまま寝てしまう、という一週間であった。


 2日のNステで糸瀬茂氏が亡くなったことを知る。TVによく出る“識者”・評論家は胡乱な輩が多いが、糸瀬氏の言葉や態度には誠実さがあった。
 先月9日の「ウェークアップ!」の特集では糸瀬氏が金融マンから経済学者に転身した動機、ガンの告知を受けて延命治療より経済学者として活動し続けることを選択した理由が語られている。10年後、20年後の日本が氏の望んだような「家族が、将来、安心した展望を持てる社会」となっているかどうかはわからない。が、それはさておき、家族にとっては晩年の氏の生き方こそが大きな遺産だろう。

 「ウェークアップ!」糸瀬茂特集(6/9)の特集Vの梗概はWAKE UP! WEB に掲載されている。→ 特集バックナンバー(6月9日放送)

  1. 融資の実態を把握し情報を公開せよ
  2. 不良債権処理に公的資金を投入せよ(放置すれば2年で150兆が300兆円にまで膨れ上がる。あとは極端なインフレ政策しか手がなくなる。今はぎりぎりのラストチャンス)
  3. 弱体化した企業は債権放棄ではなく法的処理で倒産させよ
  4. 国民(メディア)は政府が政策立案に専念できるように協力せよ(ただし、政府は政策決定のプロセスを公開し、国民が意見をフィードバックできるようにせよ)

 特集Vの最後で示された糸瀬氏の提言に対するスタジオのコメンテーターたちのコメントを備忘のため書きとめておく。(大雑把にまとめた要約)

原田和明(三和総研・前理事長)
「この提言は正しくない。不良債権が100兆もある大変だ、という前提で議論するのはおかしい。不良債権24兆から個別引当金のあるものなどを除けば当面2、3年で解決すべき金額は2兆7000億円程度。不良債権問題は3兆円程度で済む話ではないが、今後新たに出てくる不良債権をどうするかは金融と産業の両面からの総合対策が必要。糸瀬さんの提言は金融にとらわれすぎている。新たに出された『総合緊急対策』を実行するのがベストの政策である」

植草一秀(野村総研・上席エコノミスト)
「本当に不良債権が24兆円程度なら2、3年以内で問題処理可能だろうが、実態はもっと深刻なのは明らか。問題のある企業は退出させなければいけない。公的資金なしに処理は事実上不可能。公的資金を入れる以上、貸し手責任・借り手責任を問う必要がある。24兆あるいは33兆と言われている不良債権が今後どれだけ増えるかは経済状況に依存する。景気を、経済全体をマクロで支えながら処理を進める必要がある。提言にはこの点が抜け落ちている」

大田弘子(政策研究大学院大学・教授)
「提言に全面的に賛成。糸瀬さんは現実を直視せよと常に言いつづけている人。不良債権24兆円といっても、問題はこれに入っていない要注意先に分類されているところ。これをしっかりと資産査定して引当を積まないと、いつまでも不良債権は増え続ける」

舛添要一(政治学者)
「公的資金投入が必要とは思えない。銀行が不良債権を抱えているといっても、それで国民が困るわけではない。97年の山一証券が倒産した時はクレジット・クランチだったが、今は銀行は貸したいけど借りてくれる企業がない状態。貸し渋りは起きていない。公的資金を使ってまで不良債権を処理する必要はない。日本は切羽詰っていない。ホームレスが糖尿病になっている……」

 原田氏は「総合緊急対策」をベタベタに褒めちぎっていた。三和総研は政府の出先機関なんだろーか。

 余談。司会の桂文珍は原田・植草両氏の発言を、「こないだの小泉さんと民主党との党首討論でのやりとりを、今、具体的に内容を聞いているような気が致しました(笑)」と論評。また、マスゾエが「ホームレスが糖尿病」云々と言い出すと大きな笑い声で遮って黙らせるというワザを見せた。達者な司会者である。

 7日の「ウェークアップ!」をTOP-NEWSコーナーの終わりあたりから見た。植草氏曰く、「景気を支えないと『骨太』というのが死屍累々阿鼻叫喚の骨だらけの改革になってしまう」。
 コーナーのシメで司会の酒井ゆきえが糸瀬氏の訃報を伝えた。「糸瀬さんは構造改革の痛みについて、不良債権処理による失業も、財政改革による増税も、社会保障改革で負担が増えるのも、きちんと情報公開をすることで、今ならその痛みを国民は受け入れるかもしれない、と指摘されていました。糸瀬さんのご冥福を心からお祈り致します」



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