そいとごえす：近況雑談の過去ログ３（99年02月～）

余談１。Yahoo!掲示板は表示が極端に重いということはなかった。が、投稿１件ずつしか読み出せない上に、投稿本文以外にオマケ（リンクや２０件ごとのタイトル一覧など）がいろいろ付いていて、本文が数行程度の短文でも１件（１ページ）最低１０ｋバイトもある。投稿１０件読み出すだけで１００ｋ～１５０ｋって、トラフィックの無駄が大きすぎ。今回は初めてのアクセスだし、掲示板全体の話題の推移を掴みたかったので我慢して約５０件ほど拾い読みしたのだが（全投稿数は３９１件）、優に１時間以上かかってしまった。
余談２。ＷＥＢには各種の掲示板があるがどれも一長一短、「パソコン通信の掲示板」並みの操作性や表示効率を実現しているものが皆無なのは、なんでなのかねえ？（Yahoo!のは、かなり使い勝手の悪い部類に入る）
余談３。Yahoo!では各種無料サービスの登録に関係して、「Yahoo!JAPANのプライバシーの考え方」という文書を用意している。これは、Yahoo!のGeoCities（世界最大の無料ＷＥＢスペース・プロバイダ）買収計画が公になる以前からあったものなのかな？
ちなみにGeoCitiesのプライバシー関連文書は、米連邦取引委員会（FTC）にGeoCitiesはユーザーの個人情報を第三者に提供していると指摘され、「プライバシー保護の強化を要請」されて急遽作成・掲示されたといういわく付きのものである。参考：→インプレス INTERNET Watch 98年8月14日の記事

文面をジオシティーズジャパンの「プライバシーについての考え方」と対照してみた。サービス内容の違いによる相違はあるが……似てるなあ。元々この種の文書は似通っているものなのかもしれないが、文書タイトルまでそっくりなのは何故（笑）。

所沢ダイオキシン関連の雑談は別ページに纏めた。　→所沢ダイオキシン騒動

２８日夕方、臓器移植のニュース（テレビ東京）をぼんやり見ていたら、現場レポートの記者の口から「未必の故意」という言葉が出てギョッとする。脳死患者から臓器を取るのは殺人、という主張かと思った。続けて、脳死の判定や手続きに関しては情報公開の必要がある云々と言っていたから、この「未必の故意」というのは「密室の行為」の聞き違い（あるいは記者の言い間違い）だったらしい。ＴＶ局の記者は、滑舌の訓練もして欲しいゾ。(--;)
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HTMLネタ。昨年秋頃からスペーサーとして半角スペースのニーモニック ＆ｎｂｓｐ； を多用していたのだが、これがＭａｃのネスケ３だと文字化け状態になることを確認した。う～む困った。代替手段を思いつかないので、当面は従来どおりでいくことにする。

２３日のＣＸ「スーパーニュース」の特集は「オウムの資金源」。９５年の事件以来の民放の定番ネタだ。それはいいとして、内容が１３日放送のテレ朝「ザ・スクープ」とほとんどカブっていた。ネタの提供元が同じなのがバレバレ。
それにしても、「秘密アジトを発見！」とテロップやナレーションで煽った後に、「ああいう事件を起こした団体だから……」と不安を募らせる周辺住民のインタビュー映像を持ってくるのはお粗末。周辺住民にオウムの施設だとバレてるなら、「秘密アジト」でもなんでもない（笑）。
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「ニュースステーション」を見終わった後、チャンネル・ザッピングをしていたら、小説『リング』の作者が出ている番組にぶつかった。「人工生命」がテーマらしい。『リング』は、作者にとっては不本意な作品とのこと。「見たら１週間で死ぬビデオなんてあるわけない」「１０年前、若さにまかせて荒唐無稽な話を書いてしまった」「（三部作完結篇の『ループ』は？）荒唐無稽なものから本来自分が書きたかった方向に戻すために書いた」云々。（テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」）
う～む。今、映画「リング２」が公開中じゃなかったっけ？　ＣＸでは「リング・最終章」というドラマを流してるぞ。作者本人にこういう本音トークをされては、映画会社やＣＸはちょっと迷惑かも。(^^;) まあ、テレビ東京のビジネス系番組での発言だからほとんど影響は無いか。(^^;;;
最近この近況雑談を書いていてつくづく思うのだが……ボクって１日中ＴＶ見てるなあ。大丈夫なのか？　しっかり働けよ！　歯磨いたか？

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麻原彰晃こと松本智津夫の主任弁護人（安田弁護士）が経済事件で逮捕された件で新たな動きがあった。安田弁護士が顧問をしている会社（逮捕事由となったところとは別の会社）が収入隠し疑惑で捜査を受けた。（安田弁護士の保釈請求は、先週却下されている。）
ＣＸ「ニューススピーク」ではこのニュースを、オウムの石井“ナンバー２”久子被告への実刑判決報道に続けて流していた。オウム繋がりというわけだ。で、どーでもいいことだが、テロップが「主任弁護士」になっていた（笑）。ＷＥＢではよく目にする誤記だが、ＴＶもお粗末だねえ。お粗末といえば、もっとひどいミスもあった。資料映像として安田弁護士ではなく、別人の顔を流したのである。さすがにこれは同ニュース内で訂正とお詫びをしていた。で、この間違って顔を放送されたヒトというのが、麻原弁護団団長の渡辺脩弁護士。オウム繋がりを意識しすぎたあまりの取り違えなのかね（笑）。

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舛添要一と野末陳平が都知事選に立候補。舛添要一は、当選したら栗本“太陽黒点”慎一郎を副知事に任命するんだと。都民もなめられたもんだ。

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備忘メモ：大手無料ＷＥＢスペース・プロバイダのGeoCitiesで、最近ユーザー・コンテンツ審査が一段と厳しくなったらしい。Yahoo! に買収されたことと関連ありか。／無料掲示板サービスのtcupで相当数のＢＢＳが休止状態。これは「青酸宅配事件」の影響らしいが、その余波で違法・非合法とは無縁のＢＢＳまで閉鎖させられたらしい。

昨年12月12日の近況雑談で、麻原彰晃こと松本智津夫の主任弁護人が住専がらみの経済事件で逮捕された件にちょっとふれたが、ＷＥＢをうろついてたらこの「事件」を扱う記事が目に止まった。記事末尾に関連リンクあり。備忘も兼ねてリンクを張っておく。

Mail Magazine Radicaの98年12月10日の記事（HTML版バックナンバー）、人権派弁護士が逮捕された裏は？
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最近はよく「ニュースステーション」を見ている。するとテレ朝の番宣も目に入る。先日、「ニュースキャスター霞涼子」というＴＶ局内幕物（？）ドラマの予告でちらっと不吉なシーンが映った。まさかとは思ったが気になるので今週放送分をチェックしてみた。
……冒頭の、ロープが切れて女子アナ（キャスター）がビルから落下して怪我をするというエピソード、状況設定がまんまＣＸ菊間アナ落下事故である。他局の不祥事をネタにするのはいい。が、事故の真相が、女子アナがライバルを陥れるためにロープに細工していたからだった、というシナリオはひどすぎ。最低。(--#)凸

警告！　この項、「魚が出てきた日」のネタバレあり。
録画しておいた「ブロークン・アロー」を見た。シリアスな軍事サスペンス物だと思ってたんだが、アメコミ調の能天気ドタバタ活劇なんでやんの。劇場公開時に何度もＴＶでＣＦを流していたので内容は予想できたはずだが、作品名や題材への思い入れがあったために的外れな期待をしてしまっていた。

ウエスタンには「折れた矢」（"Broken Arrow"）という記念碑的作品（インデアンの視点を取り入れた初めてのアメリカ映画）がある。タイトルは「戦いの放棄」を象徴する言葉なのだが、現代劇における「ブロークン・アロー」は核兵器紛失を意味する暗号。映画史をふまえた映画製作者によるシニカルな命名ではなく、実際に米軍で使われている暗号らしい。「ブロークン・アロー」公開時の映画評で確かそんな解説があった。
冒頭で「題材への思い入れ」と書いたが、これは子供の頃見た核兵器紛失モノ映画の印象が強烈だったためだ。地中海で実際に起こった事故をふまえて作られた「魚が出てきた日」という映画。日本で公開された当時はキャンディス・バーゲンが紙製ドレスを着る場面がある、なんてことぐらいしか話題にならなかった記憶がある。我ながら変なこと覚えてるなあ。当時は映画雑誌「スクリーン」を愛読していたので、ゴシップ知識の断片が頭の隅にまだこびりついている。(^^;)

「魚が出てきた日」は、核爆弾（放射性物質？）を積んだ爆撃機が地中海の小島沖に墜落したため米軍が秘密裏に回収部隊を送り込む、という話。観光ホテル建設話をでっち上げ、業者を装って島に上陸した米軍特殊部隊は、島民ののどかな南国ペースに巻き込まれて右往左往する。一方、爆撃機のパイロット２人も生きのびているのだが機密保持のため島民とは接触できない。事故のことはもちろん自分たちの身分も隠し、島民に知られないように米軍司令部と連絡を取るべく奮闘するはずが……村落に食い物を盗みに入り裸足で荒れ地をひょこひょこ逃げ走る有り様。映画がクライマックスを迎える頃には半裸の野人状態になっている、というコミカルでやや散漫な描写が続く。

そして、南国の倦怠感漂う小島でのラチのあかない捜索活動と米軍パイロットの滑稽なサバイバルに、突然の破局が訪れる。夜の海に、無数の魚が白い腹を見せて浮いてくるのだ。海が汚染されている！　ホテル業者の仮面をかなぐり捨てた米軍将兵たちは緊急作戦モードに入るが、すでに手遅れなのを観客は知っている。クライマックス直前、島民の１人が偶然核物質を拾い、島の貯水槽に投げ入れてしまうシーンが挿入されているのだ。もう、島民も米軍将兵たちも、みな放射能に汚染された水をたらふく飲んでしまっている……。

暗い話だねえ。あたしゃ、これを、「猿の惑星」との２本立てで見たのですよ。絶望のエンディング２本立て。感受性豊かな少年には、辛い体験であった……。
世相を反映してたんだろうけど、60年代末～70年代のＳＦ映画は深刻で暗い作品が多かった。そういや邦画も暗いのが多かったなあ、ＳＦ物も戦争物も。

日曜夜は「ブレイブハート」を見た。１３世紀末のスコットランド独立前夜の物語だが、当時のブリテン島北部ってのは住居も衣服も武器も戦闘の技法も、まだ蛮族の世界だったんだなあ。古代ローマ帝国の支配下にあった頃とたいして変わってないんとちゃうか？　対する支配者イングランドは、大陸で十字軍遠征だのフランス王との領土争いだのしているだけあって、多少は文化の匂いも漂わせているんだが。……これはもちろん、時代考証が正確だという前提での感想。
イングランド王エドワード１世は冷酷非情の敵役なんだが、冷酷とか残虐ということではスコットランドの貴族、部族もいい勝負していたんだろう。ちらほらとそういう描写もあった。洋物ゲームの「パワーモンガー」や「War Craft」に窺われる殺戮の闘争史観は蛮族アングロサクソンのもの、との感を新たにする。

ソフィー・マルソーが皇太子妃イザベル役で出ていた。イザベルはフランス王の娘。で、このイザベルが主人公ウォレスに惚れて、いろいろあった末一夜の契りをするというエピソードがある。ウォレスを捕らえようやく安堵して死の床についたエドワード王の耳にイザベルが囁く。「あなたの血筋は絶えます。私のおなかにはウォレスの子がいます」
スコットランド独立の英雄ウォレスは処刑されても、彼の血筋はイングランド王家を乗っ取ってしまうという暗示。痛烈なしっぺ返しだが、しょせん、被征服者が囁きあって喜ぶ伝説（あるいはジョーク）だろう。英雄ウォレス自体、伝説上の人物らしいからこういうエピソードもアリだとは思うが、大陸から嫁入りした聡明で慈悲深い皇太子妃として描かれていたイザベルが、このセリフ一つで希代の姦婦になってしまった。
ちなみに、エドワード１世の孫であるエドワード３世（イザベルの息子？）はフランスと百年戦争を始めた人。業は深いね。ま、親戚同士の争いは英仏に限らないんだけど。ああ王家に生まれなくてよかった、なんちって。