近況雑談の過去ログ21(2001年3月)


△雑談目次   ▲トップページ  

03-31 映画「Z」
03-29 中古販売OK判決  (2002-04-26追記
渡辺真理嬢の挑発

03-28 安部医師に無罪判決 /不敬なアカちゃん
03-25 渡辺真理嬢関連サイト /冷蔵庫 /
「キョロちゃん」に栗コーダー

03-22 働いてまーす
03-16 広末の焼きソバCM
03-14 KCC将棋が健闘
03-13 ファイル転送→CD−R /ゲーム開始
03-08 映画「コレクター」
03-03 多忙

 2001-03-31  映画「Z」

 25日、テレビ東京が「Z」を放映。野党政治家が暗殺され、やがて事件の余波で政変が起こるというギリシアでの実話をもとにした映画。多大な影響を受けた作品なのだが観るのは2度目。年月を経て前半部のエピソードはかなり記憶から消えていた。観ていて感じる思いも、以前とはずいぶん違ったものとなった。
 予審判事が事件の真相に迫ってゆく過程が実にスリリングなのだが、今回観て、暗殺の実態があまりにお粗末なのに呆れることとなった。暗殺実行者は粗暴で幼稚、黒幕たちの行動も笑ってしまうぐらい短絡的で杜撰なんである。だからこそ政治的に中立な予審判事のありきたりの調査で次々に真相が露わになってゆくのだが。現実の陰謀というのはフィクションが描くほどに周到ではないということか。

 以前観た時には感じなかったこと。ここに描かれた(告発された)当時のギリシャの政治状況は確かにひどいものだが、現在の日本には無いものがある。与党と断固対決する野党勢力、改革を求め行動する国民・学生、職業倫理に忠実なジャーナリストおよび検事。軍政という剥き出しの暴力のみが民主主義を殺すわけではない。
 もう一つ、今回初めて認識したこと。暗殺される野党政治家(元オリンピック選手で国民的英雄、医学博士でしかも美男、そりゃ抹殺したくもなるわな反対勢力は)をイブ・モンタンが演じているのだが、実に色っぽい。十代の頃は彼の、中年男のフェロモンに気づかなかった。

 中盤、学生たちが白ペンキで道路に“Z”と大書するシーンがある。エピローグでこのメッセージの意味、作品タイトル「Z」の意味が語られる。Zは古代ギリシャ語で“彼は生きている”という意味をもつ、それゆえ軍事政権はZの文字を使用禁止にした、と。
 だからこの映画のタイトルはゼットではなくジーと発音するのが正しいのだ、とかつて先輩が言っていた。真偽は不明。



 2001-03-29  中古販売OK判決 (2002-04-26追記) /渡辺真理嬢の挑発

 「キョロちゃん」最終回、予約録画失敗。(x_x)

 いしいひさいちの初期4コマの人気キャラ・大関アサシオは、負けが込むと“言い訳の湿布”が急に増える。森総理、今日は“杖”を使っていたんだそうな。腰痛悪化? お大事に。


 中古ソフト販売訴訟、27日の東京高裁判決に続き大阪高裁も「中古販売OK」の逆転判決。
 Nステは解説のなかで本やCDとゲームソフトの卸値・返品可否の違いにふれ、発売直後に大量に中古品が店頭に並ぶこと、販売店側が売上げの数パーセントをメーカーに還流する提案で歩み寄ろうとしていること等の背景には、返品不可(買いきり)で販売店側が不良在庫を抱え込まざるを得ない裏事情があると指摘。
 裁判は「メーカーVS販売店」という対立構図だが、これに問屋はどういう形でどの程度関与しているんだろう。流通の問題である以上、問屋が無関係のはずはないのだが。ちなみに、最新事情は知らないが、少なくとも5〜15年ぐらい前のパソコンゲーム業界では、買いきり制による不良在庫のリスクはかなりの部分、問屋が負担していた(販売店への押し付けもあるにせよ)。

 東京高裁の判決を報じた27日のNステは頒布権についてはほとんどふれなかったが、今日はちょびっと解説あり。個人的にはメーカーに頒布権を認めない(東京高裁)、認めるが新作発売時の1回限り(大阪高裁)、という判断は妥当だと思う。などと書くと一家言ありのようだが、頒布権をソフトに適用することの是非については2年ほど前WEBで読んだ赤尾氏の見解をほとんど鵜呑みにしている。

 ・参照→ 赤尾晃一のホームページ  (雑文の館に中古問題に関する論考多数あり)


追記(2002-04-26)
 2002年4月25日、最高裁はメーカー側の上告を棄却し、「中古ソフトの販売は著作権侵害には当たらない」とする判決が確定した。

 判決文(*)から要点を引用しておく。
 「当該著作物の複製物を公衆に譲渡する権利は,いったん適法に譲渡されたことにより,その目的を達成したものとして消尽し,もはや著作権の効力は,当該複製物を公衆に再譲渡する行為には及ばないものと解すべきである」
 「本件各ゲームソフトが,上告人らを発売元として適法に販売され,小売店を介して需要者に購入されたことにより,当該ゲームソフトについては,頒布権のうち譲渡する権利はその目的を達成したものとして消尽し,もはや著作権の効力は,被上告人らにおいて当該ゲームソフトの中古品を公衆に再譲渡する行為には及ばない」

 (*) 判例 著作権侵害行為差止請求事件最近の最高裁判決

 ・ 中古ゲームソフト、販売差し止め請求を棄却…最高裁(4/25、読売)
 ・ 中古ゲームソフト販売でメーカー側上告を棄却 最高裁(4/25、朝日)



−*−

 本日のNステはスペシャル・デーであった。上山アナ+森永コメンテーターのUSJリポートは私はあまり興味を感じなかったが、上山アナ不在のスタジオで展開された久米宏+渡辺真理嬢の寸劇が凄かった。
 森永氏の「大阪とアメリカの精神風土はよく似ている。ドントウォーリィ、トライアゲイン」云々の締めコメントを受けた「トライアゲイン! ですよ、トチリの真理さん」との久米宏の意地悪な前フリでNステ初のニュース18連発。渡辺真理嬢の原稿読みはつつがなく進み後半は久米宏にバトンタッチしたのだが、その引継ぎカットで真理嬢が久米宏に「カモン、ベイビー!」の挑発の仕草(*) をしてみせたのである。カメラアングルも凝っていたのでアドリブではなく台本どおりの進行。Nステはお遊びの多いニュースショーではあるが、レギュラーコーナーにこういう遊びを挿入するのはかなり勇気がいったと思う。誰の発案(&決断)か知らないが、よくやった。でかした。
 ところで。真理嬢からバトンを受けて、初の(たぶん)バストアップ+CG背景のコーナーでニュース読みをした久米宏は視線が定まらず新人アナのようにオタオタしていたが、あれも台本どおりの演技だったんだろうか(笑)。

(*)  挑発の仕草については インコ侍詰所 の「Nステ・コンテンツ」内、観察日記(3/29)のイラストを参照されたし。


 2001-03-28  安部医師に無罪判決 /不敬なアカちゃん

 薬害エイズ事件の元帝京大副学長・安部英氏に無罪判決。夜7時のNHKのニュースで知ったのだが、解説を聞いてもなんで無罪なのかさっぱりわからん。素人目には真っ黒に見えるのだが、あんなに黒くても「刑事罰には問えない」のか。なにかとんでもない誤解をしていたのかと不安になったが、Nステを見てもWEBを見ても、皆さんこの判決には驚き呆れている様子。自分だけが勝手な思い込みをしていたわけではないとわかってちょっと安心。にしても、実に不可解な判決である。

 国賓行事を欠席して近所で派閥の若手と鮨食ってた森総理、報道の仕方が気に入らんとエネルギッシュにご立腹。元気溌剌。鮨は腰痛の特効薬らしい。
 今回の件について外務省は「基本的に皇室行事なので総理が欠席しても失礼にはあたらない」という見解らしい。皇室行事をサボって鮨。「日本は“神の国”である」とか「天皇制は君主制である」とか「共産党が政権参加したら“国体”(=天皇制)が守れない」とか思っている人にとっては許し難い不敬千万な振る舞いに違いない。あれ、これって森総理本人の発言だったっけ?



 2001-03-25  渡辺真理嬢関連サイト /冷蔵庫 /「キョロちゃん」に栗コーダー

 ノンポリ氏のNon-Political Worldを定期チェックしている人ならすでにご存知だろうがここでも告知しておく。

  • 「ニュースステーション」が生活習慣の一部になっている人
  • “渡辺真理”をサーチエンジンで検索してこのサイトに来訪した人
 は、迷わずインコ侍詰所へGO! MYBOOMおよび4コマは必見。


 うちの冷蔵庫は2台とも壊れている。廃品回収に出すのが億劫で、場所が空かないので新品購入に踏み切れないまま2年が経過。肉や魚の買い置きのきかない夏場はかなり辛い。HDの整理をしてるヒマがあるならこっちの処理を先にすべきなんだが。頭ではわかっていても体が。困ったもんである、と他人事のように論評する頭。ほんとに困っているのは体の方なんだぞ、と思うのも頭の方。リサイクル法がらみで来月から廃品冷蔵庫の回収が有料になる。処分するいい機会だが、体はまだめんどくさいと言っている。

 テレビ東京のアニメ「キョロちゃん」は来週木曜29日(18:00〜)が最終回。で、最終回には栗コーダーがゲスト出演するらしい。久しぶりに栗コーダーカルテットのホームページにアクセスしてみた。昨年6月の雑談でWEBで「イギリスのキャロル」が試聴できると書いたが、今はこの曲のサンプルは無くなっている(試聴できる曲は増えている)。



 2001-03-22  働いてまーす

 まだWindows95が発売されてなかったから7年ほど前のことか、友人に「最近は名刺にNiftyのIDを入れるのがトレンディーなのかね?」と尋ねたところ、「遅れてる。今の名刺のハヤリはインターネットのアドレスだぜ」とバカにされたことがある。あの頃だっけか、「アットマーク(@)」や「アドレス」という言葉がやたら使われだしたのって。

 この雑談では時々「仕事ほっぽりだして××している」なんてぇことを書いている。そーいう不良社会人の告白ができるのは、その仕事の関係者がこのページを読む可能性(危険)がほぼゼロであるからであって。ITってのが進むと、電脳空間(笑)もオフラインの世界というか生活に取り込まれていき、逃避場所とはなりえなくなってゆくのだろうなあ、なんて思ってみたり。や、ネットを逃避空間に見立てたこういう感慨は、前提からして歪んでいるわけだが。

 いや大丈夫大丈夫。今、私は、ちゃんと働いております。息抜きにちょっと雑談書いただけっす。納期厳守オーケイ、ノープロブレム、アミーゴであります。>関係者の皆様

 さーて仕事仕事。



 2001-03-16  広末の焼きソバCM(03-17訂正追記)

 夕方、広末涼子の日清焼きソバU.F.O.のTVCF「食欲篇」を目撃。TVCFをネタとするWEBページはWEB日記の類も含めると無数にあるのでたぶんあちこちで指摘されていると思うが……このCFは、ウディ・アレンの短編映画「SEXのすべて」(*)のエピソードをそっくり“ゴチソウサマ”したものである。臓器(脳、目、胃、性器、等々)を機械およびそれを操作する小人に見立て、人物の行動を内面から、というか生理的メカニズムで描くというアイデアはいくらでもアレンジ可能だと思うんだが、なんで丸ごとイタダキマスしちゃうかなあ。日清のCMって国際的な賞を取ったりしてるのに、プライド捨てたのか?

 元ネタを知らない同人マンガ作家がパロディのつもりで「性欲篇」を描き、無自覚にウディ・アレンの粗悪コピーを作ることになる、に1000カノッサ。

(*) 正式名は「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」(EVERYTHING YOU ALWAYS WANTED TO KNOW ABOUT SEX (BUT WERE AFRAID TO ASK) )

追記 邦題の表記を訂正。また、短編映画というのは私の記憶違いだった。(03-17)



 2001-03-14  KCC将棋が健闘

 昨年9月の雑談で「KCCの将棋ソフトは囲碁ほどには頭角を現わしていない。今年3月に行なわれたコンピュータ将棋協会の第10回大会では、2次予選参加24チーム中8位の成績で予選落ちしている(略)。今後の有望株ではあるらしいが」と書いたが(9月30日の雑談)、そのKCC将棋が今月10〜12日に行なわれた第11回選手権では2次予選を1位で突破し、本選でも3位の成績を上げた。近年トップクラスの実力は伯仲していて、今大会は古豪の金沢将棋(優勝5回、準優勝3回)が2次予選からの参加となる(本選シードから漏れる)ほどの厳しさである。その強豪ひしめく本選で3位とは、あっぱれ。

 関連サイトを巡回していたらニュースステーション云々の投稿があった。取材チームが来ていたらしい。たぶんNステの関心はコンピュータ将棋の最新事情ではなく、昨年9月の放送同様KCC(コリア・コンピュータセンター)=“北朝鮮IT事情”なんだろうが(あくまで憶測)、取材の焦点はさておき、放送が楽しみである。

・参照→ コンピュータ将棋協会



 2001-03-13  ファイル転送→CD−R /ゲーム開始

 ここ数日、インターリンクでWindows95マシンからデータ転送をしていた。シリアル接続は遅い。数百円上乗せしてパラレルのケーブル買えばよかった。
 ケーブル購入時には10MByte程度の相互転送しか考えてなかったのだが(だからシリアルで充分だと思った)、いつのまにか95マシンのデータ・バックアップ作業を始めている私。勢いがつくと止まらないといういつものパターン。で、数日かかりきりになっていた次第。ファイル転送中も他の作業は可能だが、放置状態のマシンの音(HDアクセス、ファン、筐体の振動)が気になってノートでの作業に集中できない。自分が直接操作していないマシンが立てる音というのはなぜか癇にさわる。
 転送したデータを圧縮ファイルのまま焼くと後々使い勝手が悪いので解凍してみたら中からまた圧縮ファイルが出てきてそれを解凍したらまた……というずんどこ増えるマトリョーシカ状態で収拾つかなくなりかけたり、オンザフライで焼こうとして何度も失敗したり(デフラグかけずにオンザフライは無謀だったか)、Track at onceで焼くと95マシンのCD-ROMドライブで読み込めないのに気づいて途方にくれたり(*)、等々の苦難を乗り越え、ようやくバックアップ作製終了。当初の目的だったデータに関しては手付かずだが、今はもういいや。疲れた。とりあえずデフラグだ。

(*) 作業を終えてから再確認してみた。認識に1分近くかかるがTrack at onceで焼いたものも読めることが判明。以前パケットライトで焼いたものはダメ。これはたぶん、95マシンのCD-ROMドライブがヘタレているせいなんだろう。

 ↑例によってどたばたと冴えない。95マシンに直接CD−Rドライブを繋げられれば一発で済む作業なんだが。ま、しょうがない。


 先日、ゲームソフト(「さよならを教えて」)の打ち上げに参加。案内状の「『****姫』という恥ずかしい名前で予約しています。お店の人に元気よくお尋ねください。(本当)」という指示を忠実に実行したのは私だけであったらしい。軟弱だな。パソ通のOFF会でお互いをハンドルで呼び合っていたことを思えば、「****姫」なんてちっとも恥ずかしくないぜ。(じゃあなんで伏字にする)
 マシンが上記の如き混乱状態でインストールもできなかったのだが、昨日遅れ馳せながらプレイ開始。序盤からディープである。

 ファイル転送中は『十字架を刻む男』(ロバート・L・ダンカン、ハヤカワ文庫)と『模造記憶』(P.K.ディック、新潮文庫)を読んでいた。前者は長らく積ん読になっていたが、先日見た「コレクター」が竜頭蛇尾だったので思い立って読み始めた異常犯罪(者)モノ、後者は何度目かの再読。「さよならを教えて」をプレイする直前の読書としては少々問題のある取り合わせだったかも。



 2001-03-08  映画「コレクター」

 多忙期間終了。多忙といってもTVは見ていたんだが。
 4日は映画「コレクター」を見た。オープニングと序盤はいい。が、30分を経過したあたりからどんどん緊張感が薄れて後半はスカ。主人公の刑事(兼心理学者)が「この犯人はコレクターだ」などと分析するばかりで、犯人側の心理描写・背景説明がほとんど無い。例えば「セブン」の場合、冒頭の短い心象風景(日記)のみでなく犯人の挙動からも充分に“常人の理解を超えた異常な心理・哲学・人格”が表現されていたが、この作品にはそれもない。手垢のついた俗っぽい性犯罪にしか見えないんである。異常犯罪(者)を扱う作品としては駄作だと思う。それにしても、作品の出来不出来はさておき、かの名作と同じ邦題をつけるとは配給会社もいい心臓してるねえ。
 余談。私は「セブン」は嫌い。結末はともかく、生理的嫌悪感を“スリル”にすりかえる手法は欺瞞であり、反則だと思う。

 5日午後、息抜きにTVをつけたらTV東京が「去年の夏突然に」を放映していた。後半30分のみ見た。これについては後日。

 1年前の雑談で「今年はほうれん草が豊作らしい。去年2月の所沢ダイオキシン騒動の時の半値以下になっている」と書いたが、今年は昨年以上の豊作らしい。昨年よりさらに安値になっている。



 2001-03-03  多忙

 久々にお仕事を受注。納期がちょっときつい。帰路、業務完了時の自分用のご褒美としてクロスケーブルを買う。仕事さくさく進めて、来週にはインターリンク挑戦だ。頑張るぞ。おー。
 帰宅すると留守電に別件の注文が。すぐまた外出。かなり辛いかも。仕事くれるのはありがたいけど納期が完全にダブっている。ず〜〜っと暇で暇で困ってたのに、来る時は一時にドッと来る。 誰かわざとボクを困らせようとしてるだろ。そうだろそうに違いない。うぅ。……気がつくと仕事ほっぽりだしてケーブルの接続を始めているボク。そんなことしてて大丈夫か?>自分 

 ノープロブレム。ちゃんと繋がってファイル転送も成功だ!(早くも現実逃避モード)



△雑談目次   ▲トップページに戻る