近況雑談の過去ログ15(2000-09)


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 2000-09-30  囲碁ソフト:盗作疑惑と国家の威信 (10-02 追補)

 28日の項の続き。
 ニュースステーションの北朝鮮IT事情レポートは、KCC(コリア・コンピュータセンター)の作った囲碁や将棋のソフトが世界大会で優秀な成績をおさめていると紹介し、「第4回FOST杯優勝」「第5回FOST杯優勝」という2つのトロフィーを映した。
 FOST杯って何? WEBで検索してみた。

 FOSTは「財団法人 科学技術融合振興財団」の略称。この財団の公式サイトは(URLからわかるように)コーエーのサイト内にある。コーエーはFOST杯の後援企業ではあるが、イベント(FOST杯)の公式ページだけならともかく、財団の公式サイトが丸ごと一企業のサイト内にあるというのは妙な感じ。「基本財産 900,000千円」もあるなら独自ドメイン取ればいいのに、って大きなお世話か。

 WEB検索で日本財団事業成果ライブラリー/財団法人 科学技術融合振興財団という文書もヒットした。これは第3回FOST杯(97年)の案内パンフだが、列記してある後援団体・企業の中にコーエー(光栄)の名はない。
 それにしても、「事業成果」という表現はFOSTが日本財団(旧・日本船舶振興会)の傘下団体みたいな印象を与えて失礼だと思うんだけどな。助成金を受ける側が納得づくだとしても。


 KCCの囲碁ソフトが優勝した第4回、第5回のFOST杯は、共に盗作疑惑で揉めたらしい。陳志行氏(95〜97年のFOST杯およびIng Cupを制覇したHandtalkの作者)は、第4回(98年)の優勝ソフト(KCC囲碁の前身)の盗作疑惑を告発するPlagiarism from Handtalk(英文)を現在も自身のサイト内に掲載している。第5回大会(99年)で2位となったマイケル・リース氏も同様の告発をしている(今は告発レポートは削除されている模様)。これに対しKCC囲碁側は、日本の発売元シルバースタージャパン「KCC囲碁への盗作騒ぎに徹底抗議!」を掲載している。抗議文の中にある「疑惑を払拭するために、国の威信をかけて」云々のフレーズがなんとも大仰というか、生臭い。

 FOST杯と並ぶIng Cup(共に賞金が高額)でも同様のトラブルがあったらしい。WEBで探すとFOST杯よりIng Cupの盗作騒動に言及したページの方が多い。英文ばかりだが。(例えば:→ Report,1999 Ing Cup

 KCCの2年連続優勝、そして2大会連続で盗作騒ぎとくれば第6回FOST杯の成り行きが注目されるところだが、今年のFOST杯は中止とのこと。残念でした。

 なお、KCC囲碁の盗作疑惑を告発している陳志行氏のHandtalk(現GoeMate)は、「手談対局」という商品名でコーエーから発売されている。なんだかどうも、いろいろ錯綜しているね。


 余談。KCCの将棋ソフトは囲碁ほどには頭角を現わしていない。今年3月に行なわれたコンピュータ将棋協会の第10回大会では、2次予選参加24チーム中8位の成績で予選落ちしている(本選は上位5チーム+決勝シード3チームで行なわれた)。今後の有望株ではあるらしいが。


 10-02 追補
 コンピュータ囲碁の盗作疑惑については MSO Worldwideのコラム Plagiarism in Computer Go(英文)が詳細に解説している。コラムは今年4月に掲載されたもの。火種はまだくすぶっているということか。
 なお、このコラムはネスケでは記事本文が表示されない(表示されてもレイアウトが大きく崩れる)可能性あり。



 2000-09-28  北朝鮮のBASIC? (09-30 加筆)

 27日のニュースステーションで北朝鮮IT事情のレポート。国策としてソフト開発に力を入れていてKCC(コリア・コンピュータセンター)がフランスからCG製作を受注したり囲碁や将棋のソフトが世界大会で優秀な成績をおさめている、と技術レベルの高さを紹介。
 北朝鮮では韓国製ソフトを忌避しているためOSやアプリは日本製が多いんだとか。キーボードの脇のメモにはカタカナで「ホームページビルダ」と書いてあった。金日成総合大学情報センターの所長は自宅でもノートブックを使っているとかで、「ワープロやるから漢字書けなくなる」と日本語でぽつり。こういうの、親近感わくなあ(笑)。

 少年文化宮殿でのコンピュータ学習の様子も流れた。右は、ノートを見ながらプログラムを打ち込んでいる2人の少年(13歳ぐらい?)のモニター画面。行番号の無いBASICらしい。最後の行の「ji」というのはミスタイプした「i」を「j」に修正しようとしているところ。
 BASICではないのかもしれないが、このプログラムはおかしいと思う。FOR〜NEXTのループにDIM文を入れるなんて。仮にDuplicate Definitionエラーにならない仕様だとしても、ループ内で配列宣言を繰り返すなんてナンセンスである。ノートに写す段階で間違ったんだとすると入門レベルの少年たちが自力でデバッグするのは難しいかも。(^^;)

INPUT n
FOR i = 1 TO n
DIM a(n)
INPUT a(n)
NEXT
FOR i = 1 TO n:for ji =


 デバッグで思い出した。BASICにはTRON(トレース・オン)というコマンドがあった。あまり役に立たなかったけど。



 2000-09-27  携帯の無い未来2 /『新版 電脳都市』

 26日の項の補足。「アップルシード DATABOOK」の年表によると、多脚砲台の暴走(ガイア事件)は2127年11月の出来事。携帯電話の無い22世紀。
 「DATABOOK」は90年5月刊行のものだが、約1年半後のソ連解体を予期していない。年表の「2100年 ・ブリちゃんソ連KGBへスカウト」という設定がなんとも。下の項でふれたように、「沈黙の艦隊」などは雑誌連載中にぶち当たってしまうぐらい、ソ連解体というのは直前まで予想だにできぬ出来事だったんだから、これは仕方のないことではあるが。22世紀に携帯端末が無い件は、SFマンガとしては失点だと思うけど。


 26日のニュースステーションでTRONの特集。22日の項で映画「トロン」を引き合いに出したばかりなので、「おぉシンクロニシティじゃん」とか思ってみたり(←冗談だよ、念のため)。そういや25日のNステでスタジオゲストの黒鉄ヒロシがシンクロニシティという言葉を使っていたが、あの用法はほとんどオカルトだな。番組の最後で久米宏がおどけながら、かつ真面目に用語解説をしたのが面白かった。ユング協会かどっかからクレームでも来たんだろうか(笑)。
 閑話休題。
 一般に知られてはいないが家電分野ではすでにITRONが広く使われているとの紹介があったが、TRONプロジェクトとITRONの関係は解説なし。多言語&アジア・中東の文字種の多い言語への対応能力が高く次期OSとして期待を集めていると紹介し何度もパームトップの液晶画面(の多言語表示状態)をアップで映していたが、コンピュータに関心のない人には意味不明だったかも。

 TRONプロジェクトの発案・指揮者坂村健氏の『新版 電脳都市』(87年11月刊行)を本棚からひっぱり出してみた。スペックの記述などは今読むと、コンピュータ分野の“秒進分歩”ぶりに愕然とさせられる。スーパーコンピュータCRAY−1S/1000(81年出荷開始)の主記憶は1メガバイトだった(p.293)、とか。
 第17章の最後の節「同時代を扱ってしまったSF」ではマイクル・クライトンの小説がインチキ小説として叩かれた一件が紹介されているのだが、章の結びの「とにかく近未来(過去)のコンピュータSFを書くのは難しいものだ」(p.260)という言葉には考えさせられる。これはSFに限ったことではない。この章の注には以下のような記述がある。
 「日本でもそろそろ実用になりそうな携帯用パーソナル・コンピュータが出てきたが、本格的に普及するのは、第9章で述べたTRONという日本人のための標準コンピュータができてからだと思われる」(p.262)
 近未来のコンピュータについて書くのは難しい。

 13年前の坂村氏の予測どおり日本ではまだ携帯PCは普及していない、と思われるかもしれないので補足しておく。坂村氏は実用になる携帯PCの例として、ロス五輪でアメリカの記者が使っていたものを挙げている。ノートPCで記事を書き電話回線で出稿する程度のことはすでに日本でも当たり前になっている。TRONではなくWindows(やMac)によって。

 余談。上に引用した「携帯用パーソナル・コンピュータ」の注の中には、「(略)日本では辞書がどうしても必要なのでフロッピー・ディスクがついていないと実用にならない」という記述がある。FDに日本語辞書。そうそう。辞書を学習で鍛えると1Mを超えてFD1枚に収まらなくなって苦労したっけ。ほんの10年前のことなのに、石器時代の思い出のようでもある。(^^;)



 2000-09-26  携帯電話の無い未来世界

 25日のニュースステーションにiモード開発者が生出演。iモードは携帯電話の液晶を使った文字通信みたいなものとバクゼンと認識していたのだが、ハードからして別物らしいと気づく。
 私は携帯モノ(ポケベル、PHS、携帯電話、モバイルPC)を一切持っていない。興味も、仕事上の必要もない。必要ないどころか、携帯電話は聞き取りづらいしブチブチ切れるし、仕事には使えない(使ってほしくない)とさえ思っていた。気づけば、世間の先端からおもいっきし遅れている。(--;)


 ここ数日、マンガ本をいろいろ読み返している。近未来を舞台とする小説やマンガは、年月を経ると、作者の想定(未来予測)と現実のズレ具合を味わうという楽しみが生じる。21世紀(以降)の話なのに米ソの冷戦がまだ続いてたりとかの類(例えば小林源文のSFモノなど)。ソ連があんなにあっけなく解体・消滅するなんて予想外だったんだよな、想像力逞しい作家たちにとってさえ。「沈黙の艦隊」なんて連載途中でソ連消滅だもんなあ。(^^;)

 「アップルシード」と「機動警察パトレイバー」を再読。
 「アップルシード」2巻には、多脚砲台の暴走で混乱する市街からアルゲス隊長が上司に連絡をとる場面がある。公衆電話から! 司法省直属の実働部隊の隊長が緊急事態に一般市民と肩を並べて公衆電話。バイオロイドやサイボーグが活動する未来世界で、都市国家最上位組織の現場指揮官が通信端末一つ携帯していない。
 「パトレイバー」22巻には、橋を落とされ陸の孤島となった特車2課(パトレイバーの基地)が賊に無線・電話・車載電話を破壊され外部との連絡を遮断されるというエピソードがあるのだが、今読むと不思議な空白を感じる。特車2課の警官や職員が、誰ひとり、携帯もPHSも通信機能付モバイルも持っていない。
 「アップルシード」2巻は85年の刊行だが「パトレイバー」22巻は94年の刊行、わずか6年前である。携帯端末が、この数年でいかに急速に普及したかがよくわかるね。



 2000-09-24  1人で競泳 /MI6ビル爆破

 同時泳者3人のうち2人がフライングで失格し1人きりで泳ぐことになった赤道ギニアの選手が、ほとんど溺れそうになりながらも100mを泳ぎきり会場は万雷の拍手に包まれたというオリンピック・トピックが数日前のTVニュースで流れたが、今日その続報をやっていた。赤道ギニアにはリゾート客向けの20mプールしかなく100m泳ぐのはあれが初めて、嫌がる選手をコーチが無理やり出場させた、100mを約2分というタイムは日本の小学生記録より1分も遅いが競泳の出場枠は国ごとに与えられるのでタイムに関係なく出場できる、とのこと。
 トピック・ニュースを見た時、同時泳者が3人とも黒人なんでなんかヤな感じがしたが、これは、タイム順で予選の組を決めるかららしい。なんで3人きりだったのかは不明。下から4番目が白人だった、なんてことはまさかないとは思うが。

・参照:→ ギニア選手、一人ぼっちで競泳 観客からは大歓声 (CNN.co.jp)

 余談。上の記事見出しは国名を略記しているが、これはまずいと思う。赤道ギニアとギニアは別の国。


 しもた。下の項、スパイ繋がりでMI6本部ビル爆破事件(20日)のこと書こうと思ってたのに、ころっと忘れてた。冗談ネタだけど。黒タマネギは無事だったのか? の類。(←「バンコランは無事だったのか?」としないところがひとひねりのつもり。お粗末。)
 今、フレッシュアイで「MI6&爆破」を検索すると、「パタリロ」のファン・サイトの掲示板がヒットする。(^^;)



 2000-09-22  ダブル・スパイ /クラフトワーク

 10日の項で自衛隊スパイ事件について「スパイ小説の某大家はかつて『スパイは本質的に二重スパイである』と喝破している」と書いた。名前を明記したいところだが出典を思い出せない。この命題は広く流布しているので、誰が言い出しっぺかにこだわることもないのだが。
 丸谷才一『青い雨傘』(文春文庫)を再読していて、ゾルゲ事件の尾崎秀美に関するエッセイの中に「大体スパイといふのはみなダブル・スパイなのだから」なるフレーズがあるのを発見。さらりと書いてある。うん、これってやっぱりスパイに関する常識みたいなもんだよな。(尾崎はゾルゲに利用されているふりをして逆にゾルゲを利用し対ソ工作を謀っていた、との説を紹介。丸谷才一はこの説に懐疑的。)

 20日夕方、日債銀社長が急性心不全で死去と報じられたが夜になって自殺と訂正。複数の遺書を残し首を吊っているのに、日債銀はとりあえず心不全と発表。これも“隠す体質”の発露か。首を吊っても「死因は心不全」で嘘にはならないのかもしれないが。

 NHKドイツ語講座のお楽しみコーナーでクラフトワークを取り上げていた。ハノーバー万博用の3秒ジングルを製作し、それをふくらまして新曲「EXPO 2000」に仕上げたんだとか。そのビデオクリップが流れたのだが、曲調・音色が70年代テクノ全盛期のクラフトワークのまんま。30年経っても不変のチャカポコ。凄い。映像はCGなのだが昔懐かしいワイヤーフレーム主体で部分的に登場する実写の人物(たぶんクラフトワークのメンバー)は蛍光色の格子柄コスチューム。まるで映画「トロン」の世界である。これが「EXPO 2000」か。タイムスリップ感覚で頭くらくらしちゃったよ。(^^;)
 19日のニュースステーションによるとハノーバー万博は大赤字とのことだがドイツ語講座でその話は無し。当たり前。

 「IT振興券」(笑)に続き、森総理は国会で「E−ジャパン構想」なるものをぶちあげたそうで。また「E−○○○」か。ベタだなあ。そういや昔、JR山手線に「E電」という愛称をつけたことがあったな、すぐ消えたけど……なんて連想をした私も相当重症なベタである。

 ISPの認証サーバーがコケていてインターネットに接続できない。IT革命の日は遠し。日本共産党も規約から「社会主義革命」の文言を消すそうだし。全然関係無いが。ベタベタ。

 (この項、23日早朝アップロード)



 2000-09-19  東海村レポート準備中? /私信

 19日未明にNステのホームページが更新され「テーマ別ご意見募集」コーナーに「東海村臨界事故から1年」が追加された。なるほど。先週14日のタイ被曝事故レポートは、東海村を横目に見て放送されたものだったわけだ。こういう意見募集をするということは、東海村の被曝の実態を伝える特集を流す覚悟完了ってことだな? >Nステ


 独り言への私信。
 あれぐらい迷言を連発してくれたらまた森永卓郎語録をやるかも(笑)。氏を前面に出したのは、某サイトの迷言集や某掲示板のういーくりーレポートとのカブリを避ける意味もありますが。(^^)v



 2000-09-18  バジゾウゲン? /ゴルゴルゴル /被曝の実態

 「噂の真相」誌の森総理買春報道を巡る裁判で裁判所が犯歴を照会、しかし警視庁は照会を拒否。これを伝える13日(水)のニュースステーションで森総理側弁護士の会見風景が流れた。「事実無根であるだけでなく表現方法もバジゾウゲンの類のものであり」云々と弁護士。このバジゾウゲンという部分に「罵雑言」というテロップが出た(「ばじぞうげん」のルビ付き)。雑言は「ぞうげん」とも読むけど、四文字熟語なら普通「罵雑言(ばぞうごん)」だよなあ。
 単なる誤字テロップなら珍しくもない。が、弁護士は会見用に作成した文書を読み上げていたようで、はっきり「バゾウゲン」と発語している。TV局のテロップ係のミスではないようだ。弁護士が公開用の文書で使っている(たぶん)ということは、「罵事雑言(ばじぞうげん)」というコトバもあるんだろうか?(広辞苑や手元の漢和辞典には載っていない)


 14日(木)のNステは天野祐吉がゲストコメンテーター。スポーツ観戦が好きとかでしょっぱなから日本対南アフリカ戦(オリンピック・サッカー予選)について「アナウンサーの絶叫がなければもっとよかった」ときつい一発。渡辺真理嬢は無言でうつむき話を切り換えた。同業者、しかも他局(日テレ)のアナに対する批判では迂闊に同調できない。笑みを浮かべるのも憚られる。酷なことするなあ。(^^;)
 あの「ゴルゴルゴルゴルゴルゴル(……中略……)ゴルゴルゴーーーーーーーール!!」という絶叫には私も辟易した口だが、サッカーファンにとっては甘美な雄たけびに聞こえるんだと思っていた。が、熱烈なサッカーファンの中にもあれを不快と感じた人はいるようで。例えば、→小田嶋隆の9月14日の日記

・参照→ NHKの“寅さん”冷静実況が好評 (9/18、サンスポ)


 森総理&与党党首の三宅島“わずか30分”視察を「あの人たちは(被災地を訪問したという)領収書を取りに行ったんだね」と評するなど天野氏は要所で辛口コメントを展開したが、白眉はタイの被曝事故を巡る清水コメンテーターとのやりとりであった。
 被曝者の惨い病状を伝えるVの後、清水コメンテーターは「放射能が怖いってことを頭ではわかっていたつもりなんだけど、今日、あの映像を見て、初めて実感できた感じ」と告白したが、これはずいぶん奇妙な話である。被曝事故はごく最近、ほんの1年前、日本でも起きている。チェルノブイリ級と言われるほどのものが。死者も出ている。今頃、外国の事例を見て、一線のジャーナリストが「初めて実感できた」なんて言っているというこの現実。清水氏のコメントは個人的感懐であるが、同時に日本のマスコミの不甲斐なさを告白するものでもある。放射能の恐ろしさを伝えるのに、外国の事故(病状映像)を持ってくるしか手がないなんて。
 天野氏は「日本でもひとごとじゃない(東海村やモナザイト隠匿事件の例がある)」「タイの話も怖いけど、日本の場合、特に怖いと思うのは、そういうことを公にしないようにしようという隠す体質があること」「もっとひどいことが日本でも起きているんじゃないの、と思ってしまう」とコメントしたが、隠す体質ならぬ隠す体制にマスコミもどっぷり取り込まれている。怖い怖い。

 渡辺真理嬢と天野氏はTBS「モーニングEYE」時代の仲間、となればその繋がりで田中康夫の長野県知事立候補が話題にのぼるかと思ったが、これは無しであった。



 2000-09-17  森永卓郎語録 (9/12(火)、ニュースステーション)(09-18加筆)

● 亀井政調会長が公共事業費バラマキの目くらましで口にした芸術家支援案を評価して一言。

森永卓郎 「要らない公共建築物より、日本中芸術家にして日本の中から2人か3人ピカソを作れば100年は食えますから」
渡辺真理 「そんなに簡単にピカソが……」(苦笑)

 第2、第3のピカソ養成が可能かどうかはともかく。2、3人いれば100年は食えるって、ピカソってそんなに儲かる商売なんだろーか? それにしても、芸術家養成さえ投資効果で評価するとはさすが経済アナリストというべきか。

● オリンピックで採用されている日本製品紹介のコーナーで重量挙げに挑戦する経済アナリスト。

渡辺真理 「後がありますからね、番組ね。(腰に)気をつけてくださいね」
西脇記者 「さあいきましょう。262.5Kg、世界記録の重さ……(力む森永卓郎)……あ、ちょっと動いた!」
渡辺真理 「もうやめようもうやめようもうやめよう! コメンテーター生命にかかわりますからね」
森永卓郎 「(シャフトの握りが)手になじんですごくいい感じです。上がりそうな気がするんですけど」
渡辺真理 「ホントにぃ(笑)」

 森永氏のコメントは、“素人にも上がりそうな気がすると思わせてしまうほど日本の製品加工技術は凄い”という意味だろうが、全力で力んだ直後だから本気で悔しがっているように見えて面白かった。上のやりとりの後、片方だけでも持ち上げようと再挑戦しそうなそぶりを見せていたので、マジに「上がりそう」と思っていたのかも(笑)。

● 金メダル5個獲ると広言している女子陸上選手マリオン・ジョーンズのシューズ(片方だけ)を前に。

森永卓郎 「貰ってきたんですか?」
渡辺真理 「あ、森永さん、こういうのお好きなんですか?」
森永卓郎 「私、これ、25万円ぐらいだったら買います」
渡辺真理 「え゜え″え゛……売れるものではないんですけどね。片方でもそういう値段なんですか?」
森永卓郎 「うん。金メダル1個5万円」
渡辺真理 「そういうもの? ……あ、まあいいや」

 シューズは借り物。もう片方は他局が借りているらしい。
 「金メダル1個5万円」というのは、“金メダル5個獲ればコレクターズアイテムとして25万の価値が出る”という意味なんだろうが、渡辺真理嬢には真意が伝わらなかったような。露骨に呆れ顔をされていた。で、本日のハイライトはこの直後。シューズのサイズが27cmと紹介されると……。

森永卓郎 私、履けますよ、27だったら
渡辺真理 「あ、そうですか。履かないでくださいね」
男性アナ 「お願いします、履かないでください」

 単なるコレクターならこんな「お願い」はされない。森永氏をヲタクと見なしているのは私だけではないようである。(9/2、9/3の項参照)


 注記:会話は一部省略してある。
 余談:「片方でもその値段?」というのは、上山アナの小声の発言を真理嬢が繰り返したもの。経験の浅い局アナにはフリートークは荷が重いようで。

 09-18:ちょっと加筆(シューズが借り物であることなど)。



 2000-09-16  「トリック」 /代打無し4週目終了

 ニュースステーションの直後に始まるので惰性で見ていたテレ朝金曜ナイトドラマ「トリック」が終了。ハンパな作りのドラマだが、見る者の批判精神を萎えさせる脱力ギャグ&コミカル演出とチープな作りが意外にマッチし、いい味になっていた。惰性と言いつつ結構ハマっていたのかも。
 仲間由紀恵はドラマ初主演らしいが無難にヒロイン役をこなしていた。もともと器用な(演技もできる)人なのかもしれないが、ノリの軽さにかなり助けられたんじゃないかな。前シリーズの「ヤシャ」(吉田秋生原作)はチープ&シリアス志向のために主演男優の大根ぶりが強調される悲惨な出来だったからなあ。


 Nステ代打無し4週目終了。来週は久米宏が戻ってくるらしい。4週間の不在期間中の視聴率や如何に? 久米宏(Nステ・テレ朝・朝日新聞)を敵視している某系列夕刊紙なら下がっても上がっても、あるいは変化がなくても、何かしらこじつけて嫌味な記事をでっち上げそうなものだが、WEBでの記事チェックでは発見できなかった。 気になるなあ。
 (Nステといえば12日のスポーツ用具の話題で面白い場面があったのだが、それについては後日。)



 2000-09-13  中村玉緒の受難(「必殺仕掛人」)

 上京した当時、テレビ東京が昼間に「コンバット」の再放送を流していた。勤め人には視聴不可能な時間帯である。ビデオデッキは持っていなかった。社会人になるというのはこういうことか、と思った。学生でも、真面目に学業に励んでいれば昼間からTVなど見ていられるはずはない。この間抜けな感慨に私の学生時代の生活実態が現われている。今、テレビ東京は正午から「必殺仕掛人」を放送している。私は自営業者となり、昼間からTVを見ている。

 11日放送分は豪華だった。酒で身を持ち崩した殺し屋役に田村高廣、この剣客を使って仕掛人の元締の金を狙う狡猾な裏稼業の番頭役に米倉斉加年。贅沢な客演陣に合わせてかエピソードも通常のパターンを離れ、元締(山村聡)が半殺しにされるわ元締の女房(中村玉緒)が誘拐されるわの大波乱。で、悪漢が女人を拉致すれば必然コトはナニに及ぶ。これは大人のお約束。悪漢一味のそっち方面要員として頭の足りない小太りの坊主が登場。「こいつはね、イッパツのトド松といってな、女を抱くと必ずホニャララするんだよ」と縛りあげた中村玉緒の足を掴んでほくそえむ米倉斉加年。袈裟を脱ぎ捨て赤フンひとつになった坊主は必死に抵抗する中村玉緒に……いいのかテレビ東京、昼間っからこんな以下略。

 イッパツ坊主は仕掛人・梅安(緒方拳)の必殺の針も効かない化け物のような巨漢という設定なのだが、演じている役者は妙にハンパな体格であった。巨漢というより、上で書いたようにただの小太りなんである。しかも大根。もっと役柄にふさわしい、それっぽい容貌・体格の役者はいくらでもいそうなものなのにと不思議だったが、最後の配役一覧を見て疑問氷解。この坊主の正体は、石堂淑朗なのであった。大笑い。シッポにまでアンコの詰まったおいしい配役に満腹満腹。

 蛇足ながら、「必殺仕掛人」は30年近く前の作品である。当然、中村玉緒も若い。今より30歳ぐらい若い。そこのところ、ひとつよろしく。

 追記。「必殺仕掛人」は今週で終了。来週からは残念ながら第2シリーズの「必殺仕置人」ではなく、「必殺からくり人」が放送されるらしい。



 2000-09-10  自衛隊スパイ事件

 自衛隊スパイ事件のロシアの駐在武官はGRU所属なんだとか。TVニュースでは「ジー・アール・ユー」と言っているが、これは「ゲー・エル・ウー」とロシア語読みしてほしいなあ。原語尊重ってわけではなくて、その方がいかにもロシア軍情報部っぽいから(笑)。KGBは英語読みの「ケー・ジー・ビー」の方がいい。「カー・ゲー・ベー」では能天気なバカ組織っぽい。

 10日のCXスーパーニュースは「隠されていた経歴」と銘打って萩崎繁博容疑者が陸自の調査学校で情報活動の訓練を受けていたことを報道。解説の軍事評論家は、「情報のプロ」がロシアのスパイに逆に利用されてしまった、「ミイラとりがミイラだ」とコメント。
 スパイ小説の某大家はかつて「スパイは本質的に二重スパイである」と喝破している。上の喩えに合わせて言うなら、スパイは「ミイラにならねばミイラとりにはなれない」ということだ。見返りがたかが数十万(+飲食代)というのが本当なら、相手に渡った情報の価値もその程度のものだったのだろう。「情報のプロ」にとってはまだゲーム序盤だったのに突然試合中止宣告を受けてしまった、という印象がある。
 軍事情報の漏洩は通常の犯罪とは違い、発覚したら可能な限り早期に容疑者を逮捕するというものではなく、泳がせたり、逆情報を流したり、それなりの対応をするはず。容疑者が本来の活動から逸脱して一方的に利用される駒と化していたとしても、即排除するというものでもないだろう。ロシア側の言い分(日本国内の反ロシア勢力の策謀云々)の肩をもつわけではないが、今、このタイミングで容疑者逮捕に踏み切ったのは、何か政治的意図があるような感じ。ま、こんなのはしょせんスパイ小説愛好家の無責任な憶測だけど。

 ・参照:→ 3佐、情報収集の特殊教育経験 (9/10、読売新聞)



 2000-09-08  今週の出来事メモ(京極夏彦生出演他)

 4日(月):元CXアナの八木亜希子が1年後輩の野島卓アナと熱愛同棲と「週刊ポスト」。んなアホな。とは思うが男女の仲はわからない。でもガセだろーな、「週刊ポスト」だし。

 5日(火):ニュースステーションに村上龍ゲスト出演。久しぶりに見たが一段と悪相になっている。

 6日(水):扇建設相が紫の和服で外国人記者クラブ講演。左右の眉の長さが違う。(T-T)
 Nステ、森永卓郎の経済リポート「ハレとケ」。大戸屋(飯屋)は、森永氏と上山アナが共存できる店作りで客層を広げて躍進したそうな。取材していた吉祥寺の店舗では私も数回メシを食ったことがある。オヤジ世代の客は全然いなかったけどなぁ、私を除いて。

 7日(木):カラオケで「赤い風船」を歌わされるはめになるという恐ろしい夢を見る。夢の中で私の名前は「タク」(カタカナ表記)になっている。タクって何? 野島卓アナ・麻雀卓、森永卓郎・ヲタク、テリー伊藤の卓論……まさか「卓」繋がりだとでも? しっかりしてくれぃ。 >オレの無意識
 Nステで中国のマンガ事情特集。ストーリーマンガも出始めたがまだ1コマ風刺マンガが主流なんだとか。中国でもそのうち、風刺マンガの老大家が「あんなのはマンガじゃない」と見下し発言したり、ストーリーマンガ家側が「偉ぶって手塚先生をわざと『手塚クン』と呼んだ、けしからん!」と反撃したりの争いが起こるのかしら。

 8日(金):腕を掴まれて「熱い」と感じる夢を見る。夢の中での温度(皮膚)感覚は初体験。
 TVで「ガメラ3」。10時からNステに切り換えるつもりだったが前半の出来がいいので最後まで見てしまった。が、後半はいまひとつ。
 録画しておいたNステを見る。京極夏彦がゲスト出演。農民が川辺川公共事業の中止を求めていた裁判で計画決定手続きに違法性無しの判決というニュースにコメントを求められ、唐突に生態系云々の話を始める。ひやひやしたが、計画されている工事では神社も水没する、妖怪の棲家が消滅すると話を繋げ、大規模な河川工事が地域文化の破壊をもたらすことを指摘。得意分野(妖怪)に絡めた見事なコメント。文化人類学者の船曳コメンテーターに期待されているのは、こういう視点・切り口なんだよなあ。

 どんどん良くなる法華の太鼓。さてさて、来週も代打無しか?



 2000-09-06  腹話術師

 試写会に旬の芸能人を招く映画の宣伝手法が定着している。「X−メン」の試写会には芸能レポーター向けの撒き餌の一人としていっこく堂も登場し、インタビューがちょっとTVで流れた。腹話術師なのに手ぶら。手ぶらなのにレポーターにせがまれるまま芸を披露するいっこく堂。肩の上の何も無い空間相手に会話する稀代の腹話術師。凄い。やっぱりあの声って人形じゃなくていっこく堂が一人で出してたんだ!

 ……って、そんなことはわかっている。子供だって知っている。というか、腹話術というのは、腹話術師が一人でしゃべっているということを客が了解した上で、それを前提として、人形があたかも生きているかのように話すさまを楽しむ芸じゃなかったのか? 幼児の場合は、本当に人形がしゃべっていると思って驚き楽しむということがあるにしろ。
 衛星中継の時間差ネタのように、いっこく堂の芸は従来の腹話術の枠を大きく超えているが、約束事は大事にすべきだと思うなあ。芸人として公の場に出てくるなら人形は同伴すべきだし、人形を連れていない腹話術師に芸をせがむような反則リクエストに対しては「今日は一人なのでできません(笑)」とでもいなすべきだったと思う。それではインタビューが没になる? 大丈夫だよ、もう評価は確立している。あえて芸を見せないことも話題になりうる。それに、人形無しの一人二役しゃべりを披露してみせたってどうせTVでは数秒しかオンエアされない。
 いつもの相棒を連れて行けないなら、せめて小さな人形(指サックぐらいの豆サイズでもいい)を同伴するとか、レポーターのマイクを取り上げてそれと会話するとかして欲しかった。虚空との会話は練り上げて新ネタとすべきものだ。ああ、もったいない。


 Kちゃんのお父さんは普通の人ではなかった。他の大人たちが店や会社や工場で働いている時間帯に町で見かける。いつも大きなボストンバッグを持っていて、せかせかと早足で歩いている。いつも変な(派手な)背広を着ている。子供にも愛想がよかったが、そのことも含めて、私は漠然と、正体の知れない、何か怖い人だなあと感じていた。「Kちゃんのお父さんは働いてないの?」という疑問は、遊び仲間に対しても親に対しても聞いてはいけない、話題にしてはいけないことだと思っていた。
 私が5年生の時の小学校の演芸会は例年と一味違っていた。プロの芸人が来たのである。演目は腹話術だった。演壇に登場した腹話術師は、Kちゃんのお父さんだった。不思議な芸だった。人形の口はパクパク動いているのに、声はKちゃんのお父さんの口から出ている。小学5年生にとっても、それは物悲しい芸であった。



 2000-09-03  補足……奥歯に物が挟まったような(^^;) (2002-12-15 追記)

 昨日の雑談の補足。コレクター=ヲタクではない。ヲタクとは何かについてあれこれ書くと剣呑なことになりそうなのでパス。

 ニュースステーションのホームページには森永コメンテーターの「真中瞳はなぜ美しいのか」というコラムが掲載されている。テリー伊藤のヨタ話(*1) にころっと騙されて、変なイラスト(*2) を付けてその美人論を紹介しているのだが、これを読んだ時、彼がヲタクだと確信した。このコラムのどこがヲタクなのかについては……上で書いたように今回はパス。保留。

 ・ 「真中瞳はなぜ美しいのか」 (<森永卓郎コラム <NステWEB

 NステWEBはフレームを使っている。トップページからアクセスした方が吉。

(*1) 正面から見て目と耳の間にすきまがない顔は美しいというテリー理論の正否はさておき、それが真中瞳に当てはまらないただのヨタ話であることは、彼女の顔を正面から見れば一目瞭然。「日本人にはめったにいない」とは噴飯モノの大ボラである。ホラといっても、たぶん、サービス精神から出たものだろうが。真中瞳の顔を間近で見る機会のある森永氏が、なぜこんなヨタ話にひっかかって卓論であるかのようにコラムで紹介してしまったのか、という辺りがポイント。

(*2) 変というのは、あのイラストでは「目と耳の間隔」ではなく「目と目の間隔」が強調されてしまうためテリー理論の説明用としては不適切なのである。目の位置は固定して目の外側の顔の輪郭線(耳の位置)を変化させなければ説明にならない。ちなみに目の間隔の広さは「可愛さ」の要件である(動物の赤ちゃん・幼児やマンガ・アニメの「可愛い、幼い、あどけない」タイプのキャラ、人形は、たいてい目と目の間が広い)。さらに蛇足ながら、真中瞳の目と目の間隔は広くない。目と目の間隔、目と耳の間隔、ともに「バランスがとれている」配置である。


追記 (2002-12-15)
 NステWEBのファイル配置が変わっているのに気づいた。リンクを張り替えておく。



 昨日は異様に暑かった。東京では今年最高の37.8℃を記録したんだとか。体温以上か。暑いわけだわ。今日は気温は高いが昨日に比べると湿度が低く、風もあって快適だった。洗濯三昧。



 2000-09-02  久米宏の漫才

 28日のニュースステーションで森永コメンテーターがヲタクとしての本性を全開。彼がヲタクだということは折々のコメントですでに露見しているが、特集&取材企画に連動した見事なカミングアウトぶりであった。
 エンディングの話題は特集の続きで趣味モノ市場の経済効果ネタだったのだが、渡辺真理嬢はデスクの反対側極限にまで後退。メインキャスターとコメンテーターが数メートル離れて会話するという不思議な絵となった。森永氏のコレクション対象はごく普通の物品でアヤシくもアブナくもないんだから、あそこまで引かなくてもいいと思うんだが。(^^;)

 31日のNステの対談企画「最後の晩餐」は太田光(爆笑問題)がゲスト。余興として(?)久米宏と太田光の漫才が披露されたのだがこれがダメダメ。即席のコンビ、しかも片方は素人なんだから掛け合いがぎこちないのは仕方ないにしても、ネタやオチまで素人レベルであった(しかも下品)。不出来なことは当人たちもディレクターもよっくわかっているようでかなり編集してあったが、それでもダメなものはダメ。なんで全部没にしなかったんだろう。
 久米宏の奥さんは、相方の田中クンを招かないことにかなり怒っていたらしい(片方だけ招くのは失礼、爆笑問題を支えているのは田中クンの方)。対談相手としてどちらが妥当かはさておき、田中クンが相手なら久米宏ももっとまともな漫才ができたと思うぞ。
 対談はよく知られている裏話やエピソードばかりで今ひとつだったが、冒頭で語られたアナウンサー評は興味深かった。アナウンサー志望だったという田中クンについて、「ああいうタイプのアナウンサーってよくいる。こじんまりまとまっちゃってる感じがしてダメなんですよね、ああいうタイプ。(田中クンがアナにならなかったのは正解)」と久米宏。後輩のアナにとってはこういう発言って怖いだろうなあ。(^^;)

 久米宏不在のNステは物足りないようにも思える。日替わりで出てくる4人のコメンテーターは、毛色は違うが皆優等生タイプで毒気・邪気が無い。異分子としてキャスティングされたはずの船曳氏は現時点でまったく機能していないし(*) 。思えばかつての久米宏&菅沼栄一郎コンビはアクが強かった。

(*) 24日のゲスト岡本行夫(外交評論家)の「原理原則を曲げてまで日朝国交回復を急ぐ必要はない」という発言に対して「原理原則とは何か?」と問いかけたのは鋭かったが、あれも船曳氏ならではのツッコミというほどのものではない。

 さて、来週も久米宏はお休みだろうが、引き続き代打無しかな? 物足りないとか言いつつも、もうしばらくは邪気ならぬ無邪気なメインキャスターに指揮されるNステを見てみたいのだが。



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