近況雑談の過去ログ35(2002年5月)


<4月の雑談   △雑談目次   ▲トップページ  

・盗作問題についての雑談は 田口ランディ盗作疑惑と合体した。

05-26 ブライオニー/TVを録音/お絵描き掲示板
05-24 立ち読み三昧購入0冊
05-22 ペルー事件続報メモ
05-22 「準邦人」脱北者
05-19 記事備忘(ペルー事件鑑識報告・
WEBの著作権侵害で立件)

05-18 6年前の瀋陽総領事館&英文読解検証
05-16 馬木副領事は外務省員にあらず
05-15 青木元大使大いに語る
05-14 「不審者とみなし追い出せ」 by 阿南大使
05-12 備忘メモ&リンク(「奇跡の詩人」)
05-09 なぜ日本総領事館に?
05-08 水浸しサッカー
05-05 CSA 第12回大会
05-01 盗作問題:「改稿のお知らせ」再度消滅/私見

 2002-05-26  ブライオニー /TVを録音 /お絵描き掲示板 (05-27追記)

 一時見かけなくなっていたパナソニックP211i のTVCFを最近またよく目にする。思い立って検索してみた。この娘、高橋マリ子のようなモデル系タレントで日系ハーフか日本人だろうと思っていたのだが、タイの歌手らしい(父親はアメリカ人)。プロフィールによると本名が Briohny SmythでニックネームがKate(ケイト)とのこと。
 愛称には同一名にもバリエーションがある(エリザベス→リズ、リサ、ベス)。アメリカでは子供が一定の年齢になると自分で愛称を決めるが、この愛称はかならずしも本名とは関連がないというエッセイを昔読んだことがある(桐島洋子だったと思うが記憶に自信なし)。Kateってのはバリエーションではなくて本名とは無関係な愛称なんだろうなあ。Briohnyをどう変形・短縮してもKateにはなりそうもない。

 ・ ブライオニーの部屋 (パナソニック)
 ・ ブライオニーの部屋 (パナソニック)(2)

追記(05-27)
 リンク(2)追加。表紙はまったく同じだが(2)の方が写真や壁紙用画像、動画の数が多い。


 1カ月遅れのお題その3。TVのナレーションと映像の複合技のこと。
 先月ビデオデッキが故障した。ビデオをメモ替わりにするのが習慣化しているため、録画できない状態でTVを見ていると落ち着かない。漠然たる不安に耐えられず、Nステをカセットに録音しちゃったりなんかして。さすがにアホらしいので2日目でやめたが(笑)。

 TVの放送は映像と音声が不可分に組み合わさったものが多い。ストレート・ニュースでもその傾向があるが、Nステは凝った演出をしているためその度合いが強い。ナレーションが「疑惑の渦中のその人は……」と思わせぶりに言葉を切り、映像で某議員の顔と名前をアップで出す、などの類。またフリップを「こちらからこちらへ」と指さして話を進めるゲストもいたりして、音声のみでは意味不明の解説になっていることもある。

 Nステを録音するという妙なことをしたおかげで、TVが映像と音声の複合技で成立していることがより明確に認識できた。怪我の功名。でももうあと2年ぐらいは怪我しないでくれ。>ビデオデッキ


 ○○遅れのお題といえば。ずーっとほったらかしになっている昨年7月下旬のNステ語録、そろそろ片付けないといかんなあ。

 片付けねばならないことがある、と思いつつ、つい遊んでしまう。先日は「お絵描き掲示板」をあちこち回ってみているうち、18禁OKのがあったので、つい魔がさして落書きを。慣れないことするもんじゃないね、顰蹙のダブリ投稿しちまったい。で、反省の意味も込めて、再度X度数の高いの描いて投稿したら、今度は動作エラーでSAVE失敗。捨てハンドルでの落書きとはいえ、復元不能とわかった時はヘコんだ。(T_T)。
 「お絵描き掲示板」の描画機能はマスク・拡大などはあるもののグラフィック・ソフトとは比較にならない簡素なものだ。が、実際絵を描いてみるとほとんど不自由を感じない。自分はふだんからグラフィック・ソフトの機能をほとんど使っていないのだな、と気づかされることになった。情けない。

 (スクリプトの配布元↓)
 ・ お絵かきBBS.com
 ・ Javaなお子様的HP



 2002-05-24  立ち読み三昧購入0冊

 バンザイしちゃった取引先関係の処理をあれこれ。気分がどんどん落ち込む。幸いヒマができたので、いや幸いじゃないか、ま、それはともかく時間が余ったので打ち合わせの帰路、大型書店に繰り込み2時間ほど立ち読み三昧。たっぷり立ち読みさせてもらったお礼の意味も兼ねて久しぶりに資料・趣味本・マンガを大量に買い込むべく店内を再巡回。気分をハイにするには買物が効く。美味い物を食うという手もあるが、独りでこれやるのは抵抗がある。自慰みたいだし。喩えが変か。
 チョイスした購入決定本を収集している途中で文芸書コーナーに盗作作家・田口ランディの本がずらりと並んでいるのに気づいた。数えてみると14冊もある。(対談本1、インタビュー本1含む。絶版決定の『アンテナ』や『モザイク』は無かった。)気分一気にダウン。こういう店では買物はしたくない。集めた本を棚に戻して撤収。
 牛丼屋へ。どうもやっぱり独りで外食って自涜のようだな、自宅で独りでメシ食っててもこんな連想などしないのに不思議だ、などと不毛な考察しつつもそもそと食う。駅前の別の書店で「創」と「噂の真相」を買って帰宅。

 というわけで22日夜の項でメモした「紺野さんと遊ぼう」は、実はまだ購入していない。

 (余談。自涜の「涜」は嘘字。IME98では正字も候補として表示されるのだが、出そうとすると「?」になってしまう。)


 TVで映画「サトラレ」鑑賞。“サトラレ”というSF的設定だけいただいた別物かと予想していたのだが、原作マンガの味を尊重した作品となっていた。演出がCXのTVドラマと同系統のような印象。エピローグがちょっと説明不足で、次々に患者が来はじめる理由がわかりづらかったように思う。佳作。



 2002-05-22 ペルー事件続報メモ

 先送りにしたことをあれこれ片付けたいのだが、時事ネタのフォローで時間がつぶれてしまう。困ったもんだ。とりあえず、ペルー事件関連記事の備忘メモ。↓

 ・ 処刑疑惑の元軍幹部を釈放 日本大使公邸人質事件 (5/22、河北新報[共同])


 ついでにメモ。安田弘之の「紺野さんと遊ぼう」、すごくいい。「ショムニ」はヒネたキャラ造形が見事だったが、そのキャラとギャグ・センスの延長上にちゃんと“エロ”も成立させている。エロかHか“萌え”なのか、評価は分かれるだろうが、私は「これはエロ」に1票。



 2002-05-22  「準邦人」脱北者

 15日のNステで「瀋陽の日本総領事館は6年前に1人の“脱北者”を極秘裏に救出していた」とのレポートがあったが、翌16日に共同通信が関連記事を配信している。

 1959年以降の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への帰還運動などで渡朝したものの、その後、北朝鮮を脱出して、日本に帰国している元在日朝鮮人が1995年以降、少なくとも20人以上に上ることが、15日分かった。政府関係者もこうした事実があることを認めている。(略)
 (略)非合法な手段で日本以外に助けを求めざるを得ない背景には、(略)日本政府の難民政策があるものとみられ、日本の「人権意識」が問い直されるのは必至だ。

 出典: 渡朝者20人以上が帰国 第三国経由で極秘裏に (5/16、河北新報


 15日のレポートについて先日の雑談で、救出された男性は日本人(日本国籍)であり難民・脱北者の受け入れ問題とは分けて考えるべき事柄だと思う云々と書いた。舌足らずなので、放送内容をより正確に採録した上で補足しておく。

 15日の特集Vは救出劇の経緯をなぞった後、「宮崎さん(救出された男性)は今回の事件について外務省に疑問をもっている。なぜ日本人だけしか救わないのか、人道という言葉は外務省には無いのか、と」というナレーションに続いて宮崎氏の「今の領事館の人はだめです。全然頑張ってないです」との証言を紹介。
 V明けで清水コメンテーターが「つい6年前、同じ瀋陽の領事館には人道的な措置を体を張ってやろうとした外交官、外務省職員がいた。当たり前のことですが、外務省にも立派な人がいると思う。その人たちが多数派になって欲しいと思う」云々とコメント。最後に久米宏が、外務省に事実関係の問い合わせをしたところ「一切コメントはできない」との回答がきた、と特集を締め括った。

 6年前には立派な人がいたという清水氏の発言は、領事館職員の資質を問題にしているようで筋が悪い。本省(外務省)の指示を受けて救出作戦を実行した当時の職員と、たぶん上(大使←外務省)から「追い返せ」と指示された(されていた)今回の職員の行動の差を言うのは酷である。

 6年前の宮崎氏のケースは、「日本人」だったからこそ外務省は領事館職員に救出を命じたのだろう。中国側の引渡し要求も「国籍」を根拠に突っぱねることができた。しかし、北朝鮮難民を受け入れるとなれば外務省は中国だけでなく内なる日本政府とも衝突することになる。外務省の対応を、国籍の違いを無視して云々するのは無理がある(=「分けて考えるべき事柄」)。
 宮崎氏が「日本人」であることをあえて捨象し人道的見地から批判するならば、その矛先は外務省ではなく日本政府の難民政策に向けるべきであった。
 ……以上、先日の雑談の補足。


 20日のスポニチの記事によると、日本政府は元在日朝鮮人を「準邦人」として特別扱いする指針を内々に決めているんだそうな。記事も指摘するように人道主義・人権思想の観点からは偏頗なものだが、一切受け入れないよりはいくぶんマシか。
 「指針を内々に決めていることが19日、分かった」という記事の表現は意味深である。6年前の宮崎氏救出の時には、すでにこの「指針」は存在していたのかも。

 政府が、日本の在外公館に亡命を希望してきた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)住民のうち、元在日朝鮮人は「準邦人保護」という特例措置で亡命を受け入れるとの指針を内々に決めていることが19日、分かった。政府関係者が明らかにした。(略)
 在中国大使館が「不審者は追い返せ」(阿南惟茂大使)との立場をとる中で、元在日朝鮮人だけは特例で受け入れるとの指針は「日本との関係の有無」による事実上の「選別」となりかねず、政府、与党内から出ている難民政策見直し論議にも影響を与えそうだ。

 出典: 元在日朝鮮人の亡命容認へ 政府が特別措置 (5/20、スポニチOSAKA)



 2002-05-19  記事備忘(ペルー事件鑑識報告・WEBの著作権侵害で立件)

 ・ ペルー:日本大使公邸占拠8人を「処刑」か 司令官に逮捕命令 (5/19、毎日) _ _ _

 ↑15日の項でリンクした記事の続報。毎日新聞WEBのトップ記事扱い(07:19更新時点で)。見出しに「司令官に逮捕命令」とあるがこれは既報で、記事の主題は「ロイター通信が鑑識報告書の内容を報じた」というもの。15日にリンクした速報ページは消えているのでニュースセレクションにあらためてリンクしておく。↓

 ・ ペルー検察:日本大使公邸占拠で武力突入の軍幹部に逮捕命令 (5/15、毎日)

−*−

 ・ HPの文章・画像も無断借用ダメ、会社員を書類送検 (5/19、読売) _

 ↑WEBでも無断借用がダメなのは当たり前。間が抜けているが、この見出しは読者啓蒙を企図したものか。
 WEBページの盗用は私が自分のページを作り始めた97年にはすでに多発していたが、「HPの無断複製で著作権侵害が立件されたケースは全国初」なんだそうな。意外。 抗議しても相手が削除に応じない場合、今まで被害者側は泣き寝入りしていたのだなあ。この件の加害者も、突っぱねていれば相手が諦めると思ってたのかしらん。



 2002-05-18  6年前の瀋陽総領事館&英文読解検証(Nステ) (05-22追記)

 15日のNステは難民に冷たい日本の実情にふれた後、6年前に瀋陽の日本総領事館が1人の“脱北者”を極秘裏に救出していた事実を報道した。1960年に父親に連れられ北朝鮮に渡った男性(当時13歳)で、脱北者といっても日本人(国籍は日本)。領事館職員の尽力で無事日本への帰国を果たしたが、外交上の配慮でこの件は「極秘」とされていたとのこと。当時の職員の親身な対応に感謝しつつ、今の瀋陽日本総領事館はおかしいと語る男性のインタビュー映像は、まだ家族が北朝鮮に残っているためだろう、顔が隠されていた。
 久米宏や清水コメンテーターが、6年前の総領事館職員は懸命にやってくれた、瀋陽日本総領事館への脱北者の駆け込みはこの男性も含め前例が3人もあるのになぜ今回は適切な対応ができなかったのか、と疑問を投げかけてレポートは締め括られた。
 6年前と現在とで日本政府や外務省の方針に変化はないはず。現場職員の資質の問題とも思えない。詳しく紹介されなかった他の前例についてはわからないが、この6年前の救出劇は対象が日本人であり(事前に総領事館も承知していた)、難民・脱北者の受け入れ問題とは分けて考えるべき事柄に思える。


追記(05-22)
 訂正:「前例が2件」→「前例が3人」。
 また清水氏のコメントも含め要約が不正確だった。これについては22日の項を参照。


 16日のテレ朝「スーパーモーニング」で波多野敬雄が、「共産主義国家は国全体でウソをつく」と、すんばらしい外務省弁護論をぶっていた。在米公使や国連大使を歴任した元エリート外交官ともなると言葉に重みがあるねえ。いやはや。


 16日のNステで「英語が理解できなかった」について検証あり。受験英語は政治問題は扱わないので「request asylum(亡命を希望する)」などは偏差値60程度の英語力がないとわからないのではないかという予備校の先生の分析と、海外に出る以上は最低限の英語力は前提であり、この程度は理解できて当然という小池政行氏(元外交官)の見解の2つを紹介。ふーむ。
 中国が14日に英文書簡の件を公表したため外務省の調査報告書(13日発表)が欠陥報告であることが露見したが、その調査報告書は、5人が連行される前の時点で彼らが北朝鮮住民であることを副領事が認識していたことを認めている(事実関係の詳細)。当然、亡命の意思も承知していたはず。件の英文が読めたか否かなどは、先日も書いたが枝葉の問題なんだよなあ。興味深い検証ではあったが。

 ・ 外務省瀋陽総領事館事件外務省調査報告書



 2002-05-16  馬木副領事は外務省員にあらず

 英文書簡を突き返した副領事は山口県警からの出向者であった。14日の項に追記。



 2002-05-15  青木元大使大いに語る

 昨日深夜(今朝)、CXの「新・平成日本のよふけ」で青木盛久・元駐ペルー大使と鶴瓶の歓談を目撃。青木元大使がヘビースモーカーであることは有名だが、TVのトーク番組でもうもうと煙吐き出しまくり。嫌煙家が見たら卒倒しそうな光景であった。

 いつ収録したものか知らないが、瀋陽日本総領事館事件で日本の外務省&在外公館に批判が集中しているこの時期になんで放送するのかね。青木元大使といえば、ペルーの日本大使公邸占拠事件(1996.12 - 97.4)での責任(警備の不備)や振る舞い(民間人人質に対する横柄な言動)(*1) が事件解決後に問題となり、“非常識な高級外務官僚”の代表格と見なされていた御仁ではないか。深夜番組とはいえこの時期にそんな人物のフリートークをTVで流すとは。最悪のタイミングだと思うぞ。TV業界的にはオイシイのかもしれないが。

 放送のタイミングは青木氏の責任ではない。が、話の中身がひどかった。嬉々として「(あの時も)もちろん麻雀してました(笑)」と特殊部隊突入の瞬間を語る元大使。聖書に仕込まれた盗聴器についての内幕話も、「大司教の涙はワニの涙」(*2)という当時の指摘が思い出されて不快だった。青木氏によると件の聖書は(仲介役の大司教ではなく)赤十字を通して差し入れられたものらしいが。
 公邸を占拠したMRTAメンバーが全員死亡したことはさておくとして、またペルー軍人が死亡したことも棚に上げるとしても、あの事件では人質も亡くなっている。解放直後のフジモリ大統領のジョーク(ニヤニヤしながら「ちょっと変わった結婚記念日のプレゼントだったね」)を英雄物語の後日談のように語れてしまうというのは、当時も今も、責任者としての自覚が青木氏には決定的に欠けているということだろう。
 あまりに能天気な話しぶりが聴くにたえず、テロについて妙なウンチク(ペルー事件は「20世紀型テロ」だが、要求が不明で標的が無差別である地下鉄サリン事件やアメリカの同時多発テロは「21世紀型テロ」云々)を語り始めたところでスイッチを切った。番組途中の10分ほどしか見ていないので青木氏が全体として何をどう語ったのかはわからないが、10分も見れば十分。


 奇妙な暗合というべきか、あの強行突入作戦での「処刑疑惑」(*2)でペルー軍幹部に逮捕命令が出たとの記事が、今日、毎日新聞WEBに掲載された。

 ・ ペルー検察:日本大使公邸占拠で武力突入の軍幹部に逮捕命令 (5/15、毎日) _


 (*1) 当時問題となった青木大使の言動にふれた原稿を検索で見つけた。ただし、原稿の主題は「青木大使バッシング」への批判。
 ・ 「青木前ペルー大使バッシング」大谷昭宏の怒りのげんこ

 (*2)  「ワニの涙」と「処刑疑惑」。
 ・ 公邸内に無線装置を持ち込んだのはシプリアーニ大司教MRTA山崎カヲル
 ・ やはりシプリアーニ大司教が? (同上)
 ・ MRTAメンバーの処刑(ロイター電) (97.4/25、同上)



 2002-05-14  「不審者とみなし追い出せ」 by 阿南大使 (05-16追記)

 Nステのエンディングで「今入ってきたニュース」として、事件の4時間前に阿南大使が「北朝鮮住民が来たら不審者として追い出せ」と指示していたと伝えていたが、これが事実なら中国の武装警官の行動は“不法侵入&不法連行”などではなく、日本側の意向に沿う歓迎すべき治安活動だったということになる。中国側の主張(連行する際、日本の副領事は「謝々」と言った等々)が、にわかに信憑性を帯びてきたなあ。

 【北京14日共同】阿南惟茂・駐中国大使が8日午前10時(日本時間同11時)から開かれた北京・日本大使館の定例全体会議で職員全員に対し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から脱出した住民が日本大使館に入って来た場合は「不審者とみなして追い出せ」と指示をしていたことが14日、明らかになった。複数の同大使館関係者が明らかにした。この指示の約4時間後に瀋陽の亡命者連行事件が発生した。
出典:北朝鮮「亡命者は追い出せ」 阿南駐中国大使が指示 (5/14、共同

 ・ 「北朝鮮脱出者追い出せ」中国大使が指示 (5/15、読売)


 Nステによると中国は強制送還は避けて5人を国外追放にし、第三国経由で韓国に亡命させ事態収拾を図る見込みとのこと。ビデオ映像が命綱。

 またNステでは、総領事館に駆け込んだ北朝鮮住民は馬木副領事に書簡を渡し亡命の意思を伝えていたとの新事実も報道していたが、この件を読売は、副領事は英文が読めず内容を理解できないまま突き返したと報じている。亡命の意思を知りつつ連行させたのだとしたら大問題だが、読めなかったんなら仕方ないね。これは英語の苦手な学生には吉報である。諸君、英文が読めなくても外務省に入れば副領事になれる! ……なワケあるかい。

 ・ 亡命希望者の英文書、「読めない」副領事突き返す (5/15、読売)

 (この項、15日アップロード。)


追記(05-16)
 英文書簡を突き返した馬木副領事(警備担当官)は、外務省員ではなく山口県警からの出向者だったんだそーな。それなら英語が読めなくても不思議はないね。……なワケあるかい。他省庁に海外勤務前提で出向させるなら任地がどこであろうが少なくとも高卒程度の英語力のある人を選ぶだろうに。
 仮に「英文が読めない」というのがホントだとしても、駆け込んできた5人が北朝鮮からの亡命希望者だということは(中国語での会話で)承知していたのだから、英文が読めたか否かなどは枝葉の問題だが。

 ・ 総領事館内連行:馬木副領事は理解できず返した 日本側説明 (5/15、毎日)



 2002-05-12  備忘メモ&リンク(「奇跡の詩人」) (05-13追記)

 NHKスペシャル「奇跡の詩人」(4月28日放送)に対してネットでは放送直後から疑問の声が多数上がっていたが、活字メディアも批判的な記事を載せるに至り、NHKは土曜スタジオパーク(昨日放送)でチーフプロデューサーが「説明」を行なうというリアクションを起こした。しかし、その「説明」(&説明用VTR)には説得力がなく、単なる釈明にとどまるものであった。NHKは騒動鎮火に失敗したな。

 この件、ワッチしていると気が滅入る一方なので(滝本弁護士の“浮遊写真”を久々に目にしてちょっと和んだが)、今後の動きはフォローしないつもり。備忘用に関連リンクを書きとめておく。

 ・ NHKスペシャル「奇跡の詩人」 〜日木流奈くんについて〜
 ・ NHKスペシャル「奇跡の詩人」について (関連投稿@2ちゃんねるの保管庫)

 ・ 『日常生活を愛する人は?』日記 (滝本弁護士、5/2、5/3の日記で言及)
 ・ NHK「奇跡の詩人」、オウムとの接点 (5/10、ZAKZAK)[“浮遊写真”付き]
 ・ 2ちゃんねるでのデマ 〜日木流奈くん・地球村とアレフの関連について(*)半跏思惟


追記(05-12夜)
 (*) 2ちゃんねるでのデマに、「リンクは目次のhttp://deva.aleph.to/documents/にお願いしたい」という記述があるのに気づいた。迂闊であった。【緊急告知】ということだし勘弁してもらおう。過去ログに入れる時に張り直すことにする。(こっそり修正するつもりだったが、もう先方の日記(5/12)からリンク返しされていて引っ込みがつかん。)(-_-;)

(05-13)
 上記の件は早とちりであった。「リンクは目次に」というのはデマ投稿批判の文脈でのもので、 2ちゃんねるでのデマ にリンクするのは無問題。



 2002-05-09  なぜ日本総領事館に? (05-10追記+夜追記)

 中国・瀋陽の日本総領事館亡命未遂事件は日・米・韓の人権団体が計画・支援したものだったんだそうな。不可解。追い詰められて逃げ場を失いとっさに駆け込んだ所が運悪く日本総領事館だったというのならわかるが。失敗して北朝鮮に強制送還されたら生命も危ない、ぎりぎりの賭けのはずなのに、アメリカ総領事館など他に選択肢はあるはずなのに、なぜ日本総領事館に?
 「えひめ丸」事件や同時多発テロの時、日本の外務省(大使館員)が日本人遺族にどういう仕打ちをしたか? 自国民さえ冷たくあしらうようなお役人サマの所に北朝鮮脱出者が飛び込んでいったってまともな扱いをされるわけがない。仮に領事館で保護されたとしても、日本の法務省は難民・亡命者にとっても冷たい。人権団体の人ならこの辺りの消息は充分承知していそうなものだが? 謎な事件である。

 ・ <領事館駆け込み>日米韓の人権団体らが協力して実行 (5/9、毎日)


追記(05-10)
 CXスーパーニュースによると、本命はアメリカ総領事館だったが門が閉まっていたため、少し門の開いていた隣の日本総領事館に駆け込んだ、とのこと。朝日の記事に載っている関係者の推測(「日本公館を目指した理由について、この関係者は『断言できないが、日本の北朝鮮脱出住民支援組織とも日ごろ交流があり、共感するところがあったのではないか』と話した」)よりは説得力のある説だ。なぜ決行前に門の状態を確認しなかったのか? という疑問は残るが。(*)

 日米の総領事館の位置関係については、読売のニュース特集:総領事館駆け込み事件 の周辺地図が参考になる(本日追加掲載された)。

 毎日の記事は「なぜ瀋陽なのか?」という疑問も指摘している。

 一方、北朝鮮住民5人が、駆け込み先に瀋陽市の日本総領事館を選んだ理由もナゾに包まれている。同市には日本のほか米国、ロシア、北朝鮮、韓国の5カ国が領事館や代表所を置いている。しかし、いずれも武装警察の本部の周辺にあり、外国公館が市内に分散している北京と比べ駆け込むのは難しい。
出典:<総領事館駆け込み>総領事館の説明、二転三転 (5/10、毎日) _ _


(*) (05-10夜追記)
 Nステの報道によると、アメリカ総領事館の門の前まで行って急遽方針変更したわけではなく、事前に門が閉まっているのを確認し、目標を日本総領事館に変更して決行した、ということらしい。


 別件の備忘メモ。土曜スタジオパーク(NHK総合午後 1:50〜)。→ 「奇跡の詩人」、別番組で説明へ=NHK



 2002-05-08  水浸しサッカー

 Nステのスポーツコーナーで連日煽っていた日本代表vsレアル・マドリード戦を早朝TV観戦。観客席ガラガラ。朝の4時からスタジアムに出かける物好きはスペインにはほとんどいないのだな。(←時差無視)

 いやしかし、ひでぇ試合であった。雨でピッチの状態が悪い時にはそれ相応のパスの通し方というものがあると思うんだが。試合内容よりひどかったのは解説者の松木某。前半26分の失点を「あれはオフサイドだ、まだ0対0だ」と試合後半もず〜っと言い張り続けていた。実況の角ちゃんは調子を合わせてけなげに頑張っていたが。日本びいき発言してるだけで解説者が務まるならカビラ慈英でもいいんだよな。カビラではうるさ過ぎかもしれないが(笑)。

 昨日のNステで、この試合は今日のゴールデンタイムにも放送すると言っていたが、視聴率悲惨なことになりそう。

−*−

 上で「ひでぇ試合」と書いたが、素人にはわからぬ見所があったのかもしれない。各紙の報道をざっと読んでみた。……レアルも冴えねえなあと思ってたんだが、レアルは「レギュラーが2人だけ」の“二軍”だったんだそうな。なるほど。日本代表は適当にあしらわれてたわけか。その“二軍”を今夜のNステは「スター軍団」と呼んでいたが、これは傷心のサッカーファンに配慮したわけではなく、ゴールデンタイムに再放送までしたテレ朝としては豪華な試合だったということにしないとまずいからだろうなあ。

 ・ レアル・マドリード戦、0―1で日本敗北 (読売)
 ・ レアル“二軍”に決定力不足露呈 (読売)



 2002-05-05  CSA 第12回大会

 コンピュータ将棋選手権大会は3日目の今日が本戦。速報ページによると2回戦を終えて「激指」と「永世名人」が2勝、「柿木将棋」と「YSS」が2敗、他4プログラムが1勝1敗(午前11時現在)。決勝シード3プログラム(「IS将棋」、「金沢将棋」、「KCC将棋」)が序盤の下位との対戦で揃ってすでに1敗とは。激戦である。

−*−

 優勝は「激指」、2位は「IS将棋」で、東大チームのワンツーフィニッシュとなった。強豪ひしめくなか前回に続いて「KCC将棋」が3位。北朝鮮のソフト開発力は侮れない。5位の「永世名人」は古参だが、最近は招待参加扱いだったような? 古豪復活か。決勝シードの「金沢将棋」が6位というのは意外。今回は“指運”に恵まれなかったんだろう。

 7位の「Shotest 7.0」が「激指」に土をつけ全勝を阻止しているのが興味深い。他の対局での話だが「激指」は相手プログラムと疑問手(人間なら絶対指さないような類の手)の応酬をして観戦者を困惑させる場面があったらしい。最強プログラムも何か弱点を抱えているということだろうが、これは、まだ強くなる余地があるということでもある。今後が楽しみである。といっても、本選参加のプログラムはどれも私の棋力をとうに超えているので、後方から見守るばかりだが。

 ・ 第12回 世界コンピュータ将棋選手権



 2002-05-01  盗作問題:「改稿のお知らせ」再度消滅 /私見 (05-06追記)

 この項は 田口ランディ盗作疑惑 と合体した。



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