Ｎステ語録（2001年６月）

　2001-06-01（金）　

外務省人事

「話題は、『オー人事オー人事』」　（← 総理と田中外相が会談のニュースの前フリ）

大阪ＵＳＪ
	森永卓郎の大阪経済レポート。景気が落ち込むなか大阪ＵＳＪ周辺の商店街ではコバンザメ商法で頑張っている。「ジョーズなお寿司」「恐竜まんじゅうジュラちゃん」「ターミネーターお好み焼きタベテミーナ」「Ｅ．Ｔ．パフェ」。「とにかくもー、片っ端からパクるんですよ」（森永卓郎）「版権がうるさくて文句を言われている」とかで、「Ｅ．Ｔ．パフェ」は「Ｅ．Ｄ．パフェ」に改名したんだとか（「えぇでぇ」と読むんだと）。
森永卓郎	暗くなってすみっこでぶるぶる震えていたら何も始まらない。明るさ、逞しさ、苦しいなかに生まれる笑い、これが関東には無いんですよ
	（上山アナ爆笑、久米宏と真理嬢は無言。キャスターのコメントを待つ森永卓郎）
久米　宏	こっち見ないで（笑）
森永卓郎	上山さーん、関西出身なんだから
上山千穂	いいですよねえ。だから……変なアイデアでも、そこに突っ込んで笑う。ここからパワーが生まれますよね、まずは
久米　宏	ええでぇパフェ
渡辺真理	タベテミーナ

　上山アナに救いを求める森永卓郎の目が可愛かった（笑）。

怪しい天気

「ますます怪しい飯島さんのお天気」　（← 前フリ）

この日のお天気コーナーは飯島予報士と森永卓郎による「バラの下で」。バラをぶら下げたテラスに男二人が向き合うという絵柄だけでも充分妖しいが、森永卓郎は「真中瞳のサイン入りトレーディングカード」を持参して怪しさ倍増。梅雨の長さと景気の関係を解説して、一応経済コメンテーターらしいところも発揮（過去30年間のデータから見て相関関係は無いとのこと）。

だからなぜ
	真中瞳の「世水チェック」。メドレーリレーと個人メドレーでは泳法の順番が違うという話題。（メドレーリレーは「背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形」、個人メドレーは「バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形」）
久米　宏	なんでなの？
真中瞳	決まりです
	（ズッコケる久米宏）
渡辺真理	明快！
真中瞳	私もなんでって思ったんですけど、決まり、ルールなんです
久米　宏	ああルールね

　番組スタッフがしかるべき筋に問い合わせたはずだが……「決まり」だなんて、こんな木で鼻をくくったような回答しか貰えなかったんだろうか？

　2001-06-04（月）　

じゃじゃ漏れ

田中真紀子外相ピンチ。イタリア外相との会話内容漏洩（先月）に続き、オーストラリア外相との会談内容もマスコミに流出。田中外相がアメリカを批判する発言をしたとして問題視する動きあり。「オーストラリアのダウナー外相は田中外相のアメリカ批判に驚いていた」と橋本元首相も暴露発言。「漏れるならなぜ正確に漏れないのか」「なぜ橋本元総理が出てくるのか」と怒る田中真紀子。

久米宏は「私と田中真紀子さんとは長いつきあいであるということは皆さんよくご存知なのでコメントしにくいのですが」と断わった上で以下のコメント。番組エンディングでも同趣旨のコメントを繰り返した。

久米宏「田中外相だけトラブルが続出している。他の大臣と比べて資質が劣っているとは思えない。不自然なことが起きている」

　扇千景のように官僚の操り人形に徹していれば平穏無事だろうに。建設省（現・国土交通省）の贈収賄事件の調査、情報公開や公共事業見直しの話はいつのまにやら立ち消え。

　2001-06-13（水）　

邪魔
	池田署前から小学校児童殺傷事件の生中継レポート。開始早々、背後からクラクションがしつこく鳴らされる。レポーターは顔を引きつらせつつ続行するが、背後から車が突っ込んできてレポーターの脇を猛然と走り去る。パトカーであった。東京のスタジオに切り替わって
久米　宏	車に轢かれるかと思いました

　警察署の駐車場からのレポ。オンエア中のテレビカメラもパトカーには勝てない。

弁当
	上山アナの「進化する弁当」レポート。電子レンジで温めても匂わない漬物をスタジオで試食することに。が、キャスター陣の反応はいまいち。エンディングにて
久米　宏	傷つかないでね、これぐらいのことで
上山千穂	ちょっとトラウマになりそう（笑）

　温めた漬物をキャスター陣が試食するというのは、上山アナのアイデアだったのかも。ＣＭ中にどんなやりとりがあったのやら（笑）。

　06-13 ～ 21: 備忘メモ（不正確）

06-14 小泉メルマガに登録者100万人
06-15 大阪から小学校児童殺傷事件の生中継レポ。男性レポーターが思い入れ過剰のしゃべり方で、まるでワイドショーの現場レポートのよう。スタジオの久米宏とは会話が噛み合わずじまい。
（都議選）森永卓郎「都政ほっぱらかしで国政の世論調査として使われている。よくない」
飯島天気の前フリで真中瞳が寸劇
（エンディング）森永卓郎「メルマガで『渡辺真理はなぜ美しいのか』という原稿を書いたら抗議が殺到した。以前、コラムで『真中瞳はなぜ美しいのか』を書いた時には抗議はなかった。メルマガはプッシュ型のメディアなので」云々。（これについては後日）
06-18 （アメリカのミサイル防衛構想）（ブッシュの演説で『ならず者国家』復活）
渡辺真理「『ならず者国家』のような『脅威』が無いと困るというのも困った状況」
田岡「やらしておけばいい。どうせ失敗する」（インタビュー）
小川「アメリカの狙いは開発プロセスで得られる新技術」（インタビュー）
久米「解説のＣＧで攻撃ミサイルがロシア辺りから発射されている。番組スタッフもまだ（２大国対立図式の発想が？）払拭できていない（笑）」
渡辺「古いのかナ～」
06-21 （竹中大臣生出演）
久米宏「一部、骨太でないところがある」（←橋本龍太郎の発言を声色を真似て紹介）

　2001-06-21（木）　

原稿どおり
	エンディング前のフラッシュ・ニュース。橋から飛び降りようとした女性に警官が飛びつき、体の一部を掴んで間一髪救助したとの映像付き海外ニュースを受けて
久米　宏	「体の一部を掴んで」って……一部っていうよりも、服ですよ服！　あれ、脱げたら落ちちゃいますよ、ずるるる～って
渡辺真理	でしたね。私も、あーこれ違うナーと、読みながら思いました

置き去り
	この日のスタジオゲストは竹中平蔵大臣、コメンテーターは森永卓郎。番組冒頭で久米宏が「森永さんは当事者を前にすると無口になるとの声もありますが、時間が無いんです」云々の森永氏擁護（？）のお断りをした。そしてエンディングにて
久米　宏	竹中大臣が話している間、ずーっと納得できないって顔でしたけど
森永卓郎	いや、べつに、私、個人的には仲良しですよ
	（目と目を見交わし無言の久米宏と真理嬢）
森永卓郎	うふふ。黙らないでくださいよー（笑）
久米　宏	また明日、金曜夜９時54分です（真顔）
渡辺真理	ごきげんよう（真顔）

　放置プレイされる森永卓郎。時間が無かったのだろうが、あればあったで放置時間がもっと長くなっただけかも（笑）。

　竹中平蔵は口は滑らかだが、「骨太の方針」とか「柳沢イニシアチブからニュー柳沢イニシアチブへ」とか（なにそれ？）、「オープンソース・ムーブメント」とか、キャッチフレーズばかりで話に実が無い。（「オープンソース・ムーブメント」は５月31日の生出演時に使っていた言葉。これは本来コンピュータ業界用語で、竹中大臣は言葉の意味を取り違えているとの批判もある。この日は使わなかった。）

　2001-06-22（金）　

茶髪
	「中学生と茶髪」特集Ｖは街で取材した大人たちの意見を紹介して終わる。「何もしなくても若いってだけで美しいのに」との意見を受けて
久米　宏	「若いのは美しい」ってのはね、若くなくなった時、初めて気づいたりする。中学生の女の子ってなんでもやってみたいから、やってみたいんだろうね、髪の毛を染めるって
上山千穂	どうして私の顔見るんです！　私、中学生じゃないです（笑）　（←茶髪）
渡辺真理	（年齢が）いちばん近いから
久米　宏	［真理嬢に向き直って］やってみたいことってあるでしょ、好奇心いっぱいあって
渡辺真理	ありますねー
久米　宏	髪の毛を染める、男の子とセックスする、覚醒剤に手を出してみる。例えばこの三つで、大体みんな同じところにあるなーと思ってる人はいないでしょうね
渡辺真理	上下がありますよね
久米　宏	あの、それぞれかなり違うんです、これ
渡辺真理	相当違いますよ
久米　宏	これみんな一緒くたにして面白そうっていうのは、ちょっと困るんですよね
渡辺真理	相当乱暴なことおっしゃいましたね、今ね
久米　宏	うん

　じっと見つめながらの問いかけに「どうして私の顔を」とムキになる上山アナが可愛かった。
　後半、なぜ久米宏がセックスや覚醒剤を引き合いに出したのか意図不明。次のニュースに繋ぐ前フリかと思ったが、この後、関連するニュースはなかった。

　2001-06-26（火）　

巨泉参院出馬

　「最初に聞いた時はウッソー！　と思いました」（← 久米宏の前フリ）

生保利下げ

金融審議会（柳沢会長）が生保の予定利率引下げを容認、金融庁は来年の立法化を目指す、とのニュース。利率引下げが行なわれた場合のモデルケースをフリップにして解説（例：現在の平均運用利回りまで下げるとすると、契約者は半分以下の支払いしか受けられない）。

久米宏「生保離れが加速するのでは」
森永卓郎「それ（＝経営状態の悪いところだけが利下げ申請すると契約者が他社に逃げること？）を避けるために、各社が一斉に下げるおそれがある」
久米宏「（契約者は）怒らなくちゃだめです」
渡辺真理「どう怒ったらいいんでしょ……」

メル友
	「メル友」特集Ｖの前フリの会話
久米　宏	「メル友」というのは面識はない。オフで知ってる者同士がメールのやりとりをしても「メル友」とは言わない
渡辺真理	見ていないし、誰だかわからない。もしかしたら架空の存在の可能性さえある。私が16歳とか言っちゃったりとか、そういうことですね (^o^)
久米　宏	バカモノが (=_=)

　特集Ｖ明けのキャスター・コメントは無し。
　真理嬢がボケて久米宏が突っ込むという珍しいパターン。これはアドリブではないのかも。1999年１月21日放送のインターネット特集での会話を、久米宏と真理嬢が立場を交換して“再演”した恰好である。
　（参照→ オンライン・コミュニティとマスコミ人）

コスプレ？
	世田谷で通り魔に（？）髪を切られた女子高生、実は44歳だったというニュースを受けてのエンディングの会話
久米　宏	16歳、実は44歳だった……
渡辺真理	気になりますね
久米　宏	誰が悪いんだ

　“架空の存在”はオンライン世界に固有のものではない。それはさておき、シメの久米宏のセリフは意味不明。誰が悪いって、そりゃ通り魔に決まっている。

　06-27 ～ : 備忘メモ（不正確）

06-27 （郵政民営化を支持する超党派グループ、活動再開）
（加藤寛インタビュー）（公表される不良債権の額が80兆から150兆へと膨れ上がっているがこれは民間のみの数字。公的部門は隠されている。民営化するとこれが明らかになる。）
（↑ ６月９日「ウェークアップ！」糸瀬茂特集Ｖ、糸瀬氏とマネックス証券の松本社長の会話で「不良債権は公的年金まで入れたら600兆円」「1000兆超えるでしょう」のやりとりあり）
久米宏「梅雨明け宣言はまだ？」
上山アナ「私からは言えない」
渡辺真理「言っちゃえ言っちゃえ」
（７月９日にも同様のやりとりあり。久米「頑固な女だ」）
（↑スペシャルウィーク予告Ｖ「天気予報編」の元ネタ）
06-28 （最後の晩餐・市原悦子）
「久米さん、だまーって顔見るのはずるいですね」
「（朗読のポイントは）自分が心をとらわれた、それを伝えること」
「（インタビューは苦手なので）聞かれたことはさっさと答えて帰る」