雑談過去ログ57 (2004年03月)

目次



2004-03-26 Nステ終了

 最後に、居並ぶ出演陣をほったらかしにして自分一人だけビールを飲む久米宏。「最後まで一人よがり……」とぼやく真理嬢。飲食がらみだからマジで怒っていたかも(笑)。しかしまあ、いかにも久米宏らしい終わり方ではありました。

 なんとなく予感があって久しぶりにNews23を見る。筑紫哲也が冒頭で「(先ほどまで)Nステに見とれていた」と語り、「多事争論」のテーマが「さようなら、N.S.」。筑紫氏のアイデンティティのかなりの部分は「ジャーナリストたること」だろうから、「与党から叩かれないニュース番組なんて存在意義がない。久米さんは『自分は司会者だ』と言っていたが、ジャーナリズムの本道を行く番組だったと思う」云々という言葉は最大級の賛辞であろう。

 今日の午後、地下鉄の向かいの席で東スポ読んでる人がいて、見出しから推測するに若林正人氏の久米宏批判談話が載っているようであった。テリー伊藤は最終週に2回も呼ばれたのに、若林氏は結局出番無かったなあ。Vには顔が出てたけど。あれ? 回顧Vに菅沼栄一郎氏が全然出てなかったような(自信なし)。

 そういえば、歴代スポーツキャスターやお天気キャスターのまとめVはあったのに、歴代解説者やサブキャスターのVは無しだった。ニュースショーではスポーツやお天気担当者より後者の方が重要だと思うのだが。まあこれもいかにもNステ的、か。

 ずーっと暇で4日連続更新なんてしてたんだけど、急な仕事が入ってバタバタしている。ということで、以上とりあえずメモ。02年9月(小泉訪朝)以降のNステ(久米宏)の変質など、いろいろ思うことはあるが、また気が向いたら後日。上の発言メモは不正確なので後で録画見直して修正するかも。


2004-03-24 久米宏とサッカー /Nステ語録更新

 22日のNステは川平慈英(以下カビラ)の最後の出演ということで「Nステとサッカー(with カビラ)」のまとめVを流した。Vは終わりのほうで久米宏についてもふれ、1993年「ドーハの悲劇」の直後には冷静だったが2002年の日韓W杯開催時には熱心なサッカーファンに変貌していた(髪を金・銀・青に染めた久米の映像を挿入)と綺麗にまとめていたが、この編集には久米への遠慮があったように思う。

 「ドーハの悲劇」で日本が初のW杯出場を逃した時の久米宏の態度は、冷静というより冷淡なものだった。カビラが「落ち込んでいてはいけない。日本のサッカーを盛り上げて次のフランス大会を目指すんです! 一緒に頑張りましょう!」云々と熱く語り同意を求めたのに対して、久米宏は苦笑いして「一緒に? やだよ(笑)」とかなんとか冷たく突き放したのである。傷心のカビラが空元気出して頑張ってるんだから適当に調子合わせてやればいいのにイケズ、と思ったことを覚えている。

 まとめVの製作者は93年当時の放送に立ち会っていなかったとしても、Vの編集過程であのやりとりは当然見たはず。久米の「まあ勝負事ですからね。ワールドカップは逃げるわけじゃないし」という「冷静」な発言部分ではなく、あの冷たい一言をVに使えばよかったのに。久米の「変貌」ぶりがより際立ったと思うぞ。御大の逆鱗に触れるかもしれないが、なあに、Nステは今週で終わり、後顧の憂いはない(笑)。

 その後、久米宏はサッカーファンに変貌したか? していないに500スケサン。スタジオから抜け出しスタジアムに遊びに行く口実に使っていただけだろう。まあ、その中身はどうであれ「変貌」は喜ばしいものだったが。久米の「行楽」(by 真理嬢)のおかげで何度か不定期に真理ステが見られたのだから。

*  *  *

 Nステ語録に04年3月19日を追加(「久米宏、限界を語る」)。

 書き換えが面倒なので、従来のテーブルレイアウト書式を流用。


2004-03-23 江角マキコ、グッジョブ! /文学板移転@2ch

 読売の記事の第一段落には「女優の江角マキコさんが国民年金に加入しておらず、保険料を支払っていなかったことが22日、明らかになった」とあり、記事の締め括りは「国民年金の未納保険料の追加納付は、さかのぼって2年間分だけが認められており、江角さんは19日、2年間分の保険料31万9200円を納付したという」となっている。未納が何年分あったのかは明記されていない。デイリーの記事によると実業団バレーからモデル業に転身した91年から未納だったらしい。ということは13年分か。

 記事を読み比べていて気づいたこと。江角マキコの年金未納が発覚した時期について、時事通信は明示せずに「(22日に)未納を認めて陳謝」朝日「22日、わかった」毎日「22日分かった」読売「22日、明らかになった」サンスポ「22日わかった」、と22日の時点で判明したかのような書き方をしているが(22〜23日付)、デイリーは20日の時点で「女優・江角マキコ(37)が19日、未納の事実を認めた上で謝罪。即座に加入手続きを行い、この日のうちに納付した」と報じている。

 デイリー以外の各紙にとって、この件は社会保険庁が22日に見解表明して初めて「わかった」ことなんだろうか。19日には江角側が未納を認めて謝罪しているのに。政府やお役所の発表・リークの垂れ流しを「〜ことがわかった」と気取って書く新聞のレトリックは間が抜けている。

 ……と書いて、実はデイリーの記事(の日付)は先走りの誤報だった、ということになると大間抜けなのだが(笑)、朝日や読売の記事にも江角は19日に納付したとの記述があるから、デイリーの記事を信用してもまず大丈夫であろー。

*  *  *

 江角マキコの未納についての感想はタイトルに書いたとおり。社会保険庁のいーかげんさを世に知らしめるナイスプレイである、と思う。怪我の功名だが。恫喝まがいの広告に出演して好感度が急落していたのだが(私の中では)、一気に回復である。

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 2ちゃんねるの文学板がサーバー移転した。22日の項など、トップページ内のリンクを修正しておく。

 雑誌板、一般書籍板も移転している(book.2ch.net → book2.2ch.net)。雑文や過去ログ内には盗作作家・田口ランディ関連でリンクがいっぱいあるのだが面倒くさいので修正は後日、気が向いたら。


2004-03-22 マイベストSF

 2ちゃんねるの佐藤亜紀スレッドで知ったページ。81人の「SFのプロ」の回答を眺めているといろいろな思いが頭に浮かび、面白い。

 佐藤亜紀が『天のさだめを誰が知る』を挙げているのは舞台設定(第一次大戦前夜の政情不安定なヨーロッパ)を買ったんだろう。いかにもなチョイスである。これはSFの仕掛けを借りた歴史イフ物でノリが軽めだからSFファンの選ぶランキングでは上位には入らないだろうな。これを挙げるような人は佐藤亜紀ぐらいなもんだろう、と思いつつページをスクロールしたら佐藤哲也も挙げていて可笑しかった。似た者夫婦か(81人の中で本作を挙げている人は他にはいない)。

 山本弘が映画「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を挙げている。これを絶賛するオトナって多いんだよなあ。私は「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の方が出来が良いと思うんだけど。「オトナ帝国」のテーマでガツンとやられちゃう世代ってヲタク第一次世代あたりかしらん。

 相手はプロとはいえ、こういうアンケートにツッコミ入れるのはちょっとはしたないので、このへんで。

 4人の人が『バベル17』を挙げている。そんな傑作だったっけ? と記憶を確かめようとしたのだが、中身がまったく思い出せない。しばらく頭を絞っても何も出てこないので既読というのがそもそも記憶違いかと思い、検索して粗筋を確認してみたら……やっぱり読んだことあるわ。どうやら波長が合わずに記憶の欠片さえ残らなかったらしい。(←ボケが進行してんだよ)

 触発されて自分でも20点選んでみた。ただしオールタイムベストを選べるほどには読んでないので、これはあくまで「マイベスト」である。


2004-03-21 「ギルガメッシュ」最終回

 今朝の4時からCXで「ギルガメッシュ」というアニメをやっていて、2話連続放送で最終回。いや、なんだかもー、わけわからんが凄かった。このアニメ、先月中旬に初めて見て、2度目が今朝。だから都合3話しか見ていない。話の筋や登場人物の関係は全然把握していない。といってもわけわからんというのはそういう点ではない。最終話の展開が無茶苦茶なのだよ。このアニメを気に入って見続けていた視聴者は今頃ボーゼンとしているのではなかろうか。

 最終話で対立グループが最後の決戦。が、これがどうも妙に半端な戦いぶりで。対立しつつも実はこいつら(少年少女)同じ穴のムジナで命のやりとりまでする気はないのか? 一方のグループは他方のクローンで同じ顔しているし……とか思っていたらいきなり大殺戮スタート。もー、盛大に、あっけなく、瞬く間に主要キャラ(らしい)がずたぼろに引き裂かれるわ自爆するわで血塗れの死にまくり。若干名生き残るもほどなく地球全体を覆う鏡状の“空”が落ちてきて(今の人類はダメなので全部滅ぼして最初っから進化をやり直すための仕掛け、というのは欺瞞で、実は人類に降りかかる災厄はこの終末の空落下も含めて一人の女の「嫉妬」が原因らしい)、全人類死滅。

 なんだかどっかで聞いたような話だが、まあいい。全滅なら全滅でいい。嫉妬で全人類滅亡も結構。しかしこういう結末なら、なんで主要キャラのスプラッタな殺し合い描写なんかするんだ? これでは、主要キャラたちの戦いやその死にざまにはなんの意味もないじゃん。と呆れていたらCM明けにまだ続きがあって。全人類滅亡後の世界で新人類が生まれた(目を覚ました)というシーンらしいのだが。目覚めた少女が笑顔で駆け寄ってきた幼女をいきなりグサリ。返り血をたっぷり顔に浴びた少女が微笑んで終わり。いくら深夜アニメとはいえ幼女殺しの場面で終劇とは驚き。

 激しく謎なので検索してみた。“浄化”後の世界に現われた少女と幼女の素性は見当がついた。それを踏まえてもこの終劇には説得力がないと思うが、確信はもてないので私見は略。

 検索で下の記事をみつけて苦笑。

 石ノ森作品に共通する「正義とは、悪とは? そして愛とは?」というメッセージに加え、さらに友情や命をテーマにしたこの作品。今からでも遅(おそ)くはない、この壮大(そうだい)な物語に注目してほしい。

 「注目してほしい」ってもねえ。途中がどうだったかは知らないが最終話で「正義」も「愛」も「友情」も全部パー、「女の嫉妬は怖い」というメッセージしか残らないような終わり方だったぞ。記者も、最終話でまさかこんなことになるとは知らなかったのだろうが。

 最近の毎日中学生新聞は、“大きなお友達”向けアニメ(やその関連ビジネス)の提灯記事を載せるようなメディアになっていたのだなあ。記事の締め括りの一文を読んで苦笑しつつ思い出にふけっていたら、気分が落ち込んできた。


2004-03-18 雑文更新

 目障りなヤツはGoogleから消せ (Googleが悪マニを排除) を更新。

 といってもメモを並べて参照リンクを追加しただけ。この件(株式会社ウェディングの圧力でGoogleの検索結果から悪徳商法?マニアックスが排除されるわはてなに削除要請が行くわ京都府警五条署がBeyond氏の個人情報を探索するわ匿名掲示板(仮)が提訴されて6000万円の損害賠償を請求されるわ五条署の家宅捜索で匿名掲示板(仮)が消滅するわの大騒ぎ)を以前からワッチしている人にとっては特に目新しいことは書いてない。あしからず。

 (この項、19日アップロード)


2004-03-16 でしゃばり小兵衛 /コーナーキック /誤記

 「剣客商売」@CXを途中から見た。「剣客商売」の主人公は小兵衛(藤田まこと)だが常に話の中心にいるわけではない。先週の「その日の三冬」や今週の「新妻」は本来、というか原作では、三冬や大治郎がメインの逸話である。その逸話の“見せ場”にまで小兵衛が顔を出して活躍する(重要なセリフを言う)というのは、いかがなものか。今週は第5シリーズの最終回だから小兵衛の登場場面を多めにしたかったのかもしれないが。

*  *  *

 サッカー日本×レバノン戦を途中から観戦。コーナーキックからのセットプレーが何かに似ていると前々から感じていたのだが、最近その正体に気づいた。パチンコの一発台(権利物)だ。まずボールがゴール周辺のいい位置に飛ばねばならない(まれに直接ゴールに入っちゃうこともあるけど)。これは、まずクルーン(ないし類似の仕掛け)に玉が入らないと始まらない、ということだな。で、ゴール前に詰めている味方に絶好のボールが届いたとしても(クルーンに玉が入っても)即得点というわけではない(Vゾーンに入るまでがまた大変)。似てる似てる。

 いったん一発台との類似性に気づいてからは、コーナーキックが明後日の方向に飛ぶたびに、台の状態が変わって玉が全然クルーンに寄り付かなくなった時の焦燥感が思い出されて苛立ち倍増なのであった。

 UAEラウンドの時は集中ですよ集中!解説が松木某1人だったからさーここで頑張ってもらいたい!まだマシだったじゃないかと思いますね苦しい時間帯ですが行って欲しいッス日本!ダメじゃないかと思いますね完全に後ろから来てますよ!日本ラウンドは松木とセルジオのツートップはイエローッスよ!ダメじゃないですかと思いますね鬱陶しいですよ4倍ぐらい?半疑問形が耳障りでダメだダメだとボールボーイにまでケチつけて集中集中!それが解説なのかと頑張ってもらいたいッスね!点が欲しいとこッス!ピッチを出ると急に立ち上がるじゃないかと行ッけー!テレ朝は早急に解説者を交代させないとダメじゃないですかと思いますね。

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 10日の項の誤字を訂正(× 大次郎 → ○ 大治郎)。

 ゲストブックでも小兵衛を小平衛と誤記している。投稿者名と題名を逆に入力してるし(恥)。管理者モードで修正できるのかもしれないが、まあいっか。ってことで放置。


2004-03-15 マラソン /八木アナ@テレ朝 /FFXI

 昨年、がん手術を理由に立候補を断念したはずだが、マラソン完走とは。超人的にタフなのかあれは仮病だったのか。読んでみると10キロコースであった。

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 昨日は名古屋国際女子マラソンの終盤戦をTV観戦。特に関心もなかったのだがチャンネルを変えようとしたら2位の土佐選手がスルスルと上がって来て逆転、その悲壮な雰囲気に見とれて最後までお付き合い。あんな、今にもリタイアしそうな苦しげな表情のまま先行走者に追い付き、ぐんぐん差を広げて1位でフィニッシュしてしまうなんてこともあるんだなあ。

 フィニッシュした土佐にTVカメラが寄り過ぎておでこに激突。相当痛かったらしく土佐はしばらくおでこに手を当てて俯いていた。劇的な逆転劇でカメラマンも興奮してたのかしらん。

 土佐優勝を受けての実況アナと解説者のやりとりは奥歯に物の挟まったような奇妙な問答であった(実況アナは「お立場上、はっきりとはおっしゃれないでしょうが」と言いつつ、その口ぶりには、こんな素晴らしいレースをした土佐選手をアテネ代表に選ばないわけにはいかないだろう、という土佐への肩入れを感じた)。

 結果は、土佐が選ばれQちゃん落選。今夜のNステは冒頭から25分近くもこのネタ一色。オリンピック女子マラソンの代表選考結果ってそんな大ニュースなのか?

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 昨日のTVワッチの続き。マラソンを見終えてチャンネルを変えるとテレ朝に八木アナが。意外。共同テレビはフジ系だから「フリー」といっても他系列局には出ないものと誤解していた(所属アナの顔ぶれを見るとフジ色が強いが、他系列局に出ている人もいる)。

 結婚してアメリカに行っても、CXで看板背負って頑張ってた頃と顔つき・雰囲気が全然変わってなかった。

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 インコ侍詰所の日記(diary2の方)にFFXIの感想があって、これが面白い。面白いと言っていられるのは私がプレイしてないからなんだけど(笑)。

 マシンの性能が上がりゲームの演出方法が凝ったものになっても、製作サイドの独り善がりや設計ミスでプレイヤーが労役じみた単純作業をさせられたり理不尽な壁で足止めされるという事態はあいかわらず無くならないようで。往年の迷作の数々――普通の日本人は思い付かないような英単語を入力しないと先に進めないデゼニなんとか、異様に広い砂漠でアイテム探しさせられる(ほとんど苦役か懲罰作業)惑星かんとか、途中でセーブできないのに50%の確率(乱数)で殺されてサドンデスのうんたらかんたら、e.t.c.――が思い出される。今にして思えばあれもこれも楽しい思い出……になってねえ。記憶を反芻してたら腹立ってきた。

 FFXIといえば、サーフしていて面白い絵に遭遇。→ FFXIの実際


2004-03-10 「剣客商売」 /「子連れ狼」 /自然電力中継@Nステ

 「剣客商売」@CXはキャストが変わって以降、ほとんど見ていない。先週ザッピングしていたら次回予告が「その日の三冬」だったので、昨夜、久しぶりに見た。ただし、開始時刻を8時と勘違いしていて冒頭15分ほどを見逃した。肝心の、足軽・勘助の接吻シーンを見逃すとは不覚なり。原作に思い入れがある分、この回の出来には……いや、言うても詮無い。にしても、クライマックスで三冬の回りをカメラがグルグルってのは寺島しのぶの演技に頼り過ぎだと以下略。

 寺島しのぶは演技派女優として高く評価され主要映画賞を総なめにしているが、三冬のこのエピソードは第1クールの第1〜3シリーズの大路恵美に演じて欲しかった。役柄によっては芝居の巧拙より容姿が大事である。(演技に関しても大路の三冬の方が原作のイメージに近い。なんでキャストを変えたのかねえ。秋山大次郎は渡部篤郎から山口馬木也に変わって原作に近づいたが。)

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 「子連れ狼」@テレビ東京が昨日終了。ドラマはさすがにもう古びているが、萬屋錦之介の存在感は今見ても圧倒的。独特のセリフ回しが懐かしかった。存在感といえば金田龍之介の演じる異形の阿部頼母も凄かったが、あれはイロモノと紙一重かも。

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 Nステのシリーズ企画「環境立国」は昨夜が最終回。一般家屋(一般といってもエコ志向な建築家の自宅でかなり特殊)に設置された太陽電池や風力発電機で得た電気をキャパシターに溜め、中継機材の電源とする試みあり。これを「世界初、自然エネルギーで中継!」と称してレポの上山アナもかなり興奮していたが、なんか変。出所が発電所だろうが太陽電池だろうが電気は電気。同じものじゃん。中継の成否は発電元とは関係なく、キャパシターの性能次第である。

 中継に要する電力がキャパシターのスペックにおさまっているならできて当然。支障なく中継できても“絵”としては面白くもおかしくもない。生放送で事故れば面白いが事故っちゃまずいわけだよな、「環境立国」シリーズの締め括りなんだから(笑)。自然エネルギー+キャパシターで現時点でここまでできる、というのを示そうという企画意図はわかるが、見せ方は失敗だったと思う。

 「世界初の試み」よりも久米宏のエンディングでの一言、「キャパシターというのは溜めておいた電気を一気に放出することもできる。以前各社の燃料電池車を試乗したんですが、キャパシター付きの車は加速性能がすごく良かった」云々の方が印象的で、キャパシターの性能(特性)紹介としてもわかりやすかった。


2004-03-07 盗作作家のメルマガが終了

 この項は田口ランディ盗作疑惑(2)(04-03-07)に纏めた。


2004-03-04 製作メモ:方針転換03-06 追記

 この項は製作メモに移動した。


2004-03-01 麻原裁判報道

 Nステは凡ミスの多い番組だが生放送なんだからある程度は仕方ない。しかし、先月の(出演者ではなく裏方の)ミスの多さは異常。番組終了が間近に迫ってスタッフの集中力が切れているのか、後番組に人員を引き抜かれて人手不足なのか。

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 26日(麻原裁判の判決公判前日)のNステの特集は「麻原教祖逮捕の瞬間」。ヘッドギアを着けて狭い隠し部屋に札束握り締めて隠れていたなんて目新しくもないネタをなんで今頃? テーマ選択も疑問だが内容も警察へのゴマスリのようなしろものであった。

 26日のNステの「明日、判決」ニュースはスーパーが「麻原被告」、原稿は松本被告になっていた。95年のオウム事件の時、誰かが「麻原彰晃ではなく松本智津夫と呼ぶべきだ。麻原と言っていると信者のマインドコントロールが解けない」とか言い出して、TVも一斉に「麻原彰晃こと松本智津夫」という言い方に変わったんだったな、確か。一時は、(反オウムの闘士が出演する番組では)「麻原」がNGワード状態になっていたような。「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」とまず一度言ってからでないと「北朝鮮」という略称が使えない、というのと似通った状況であった。あいや、似てないか。

 死刑判決以外ありえない、TVを見ても時間の無駄と思いつつ、27日の午後もついスイッチを入れてしまう。予想どおりのお祭り騒ぎ。滝本太郎弁護士のキャラが変わっていて驚く。伊藤芳朗の姿はなし(ザッピングで見落としたのかも)。江川紹子の姿も見かけなかったが、友人の話によると日テレかNHKに出ていたらしい。

 記者連中が裁判所内でかけっこするのを、なんで誰も咎めないんだろう。判決後、拘置所に移送される麻原被告をなぜマスコミのヘリは追いかけるんだろう。何かが起こるのを期待してんのか。バカらしい。バカだな〜と思いつつそんなTVを眺めている私も相当にバカだが。

 TBSは判決から約20分後、キャスターが“ビデオ問題”についてお詫びをした。

 TBSは麻原裁判の流れを総括するなかで主任弁護人安田好弘弁護士が逮捕された件も紹介したが、この逮捕・立件の不当性には一切言及せず。

 麻原裁判は時間がかかりすぎているとよく非難されるが、紀藤正樹弁護士は「13の事件で約8年というのは、むしろ異例に早い」と解説(27日の日テレでだったと思うが、他局あるいは26日だったかも)。

 27日のNステは録画してあるがまだ見ていない。

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 オウム事件は多くの謎と“闇”(オウムのロシア進出に政治家は関与していないのか、地下鉄サリン事件で撒かれたのはサリン単体だったのか(*)、第7サティアンの正体、90年の総選挙当時オウム幹部を盗聴していた者の正体、オウム自衛官を95年以前から監視していた者の正体、村井幹部暗殺の背後関係、ヤクザやその他の組織との関係、等々)が未解明のままだが、今後もマスコミには期待できそうもない。

(*) 事件の謎に迫るサイトはいろいろとあるが陰謀論系の匂いがきつい。一つ、理詰めの検証・考察をしているサイトを挙げておく。