雑談過去ログ70 (2005年4月)

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2005-04-03 視線を感じる

 ぼんやり窓の外を眺め、視線を手もとのノートPCに移した瞬間に何か嫌な感覚があった。妙に引っ掛かる。視線を窓に戻すが何も異常はない。窓の外といってもカーテンを引いているために、カーテン上部の隙間から空と向いの民家の壁の一部しか見えない。眺めていたといっても何を見ていたわけでもないのだ。窓周辺の室内にも異常はない。また視線を戻す。と、先ほどよりはっきりと悪寒を感じた。なんだこれは?

 何度か視線を往復させて悪寒の正体が判明した。窓に目を向けると机の上のZライト越しに見る形になるのだが、そのZライトのアームのネジが光の加減で目玉のように見えていたのである。「見えていた」といっても目の焦点は2メール先の窓、さらにその先の窓の外に行っていたため、「視界に入っているが見えていない」状態だったのだが。

 直接見詰めるとただのネジ(の頭)なのだが、そこに焦点を合わさないようにして視界の中央に入れると絶妙な光の反射で映画「リング」の貞子が下目づかいで犠牲者を睨む時の目のような印象が立ち現われてとても気色が悪い。

 怪しい視覚効果を確かめているうち背筋がゾクゾクしてきたのでアームを動かして目玉を消した。

貞子の眼